中川政七商店が工芸復興を目的にした「北陸のものづくり展」を1月31日から開催
支援第一弾・北陸生まれの商品購入が、北陸の工芸支援に直結
輪島塗や九谷焼をはじめ、北陸はものづくりの宝庫です。令和6年能登半島地震により、北陸の工芸事業者は工房の倒壊や商品の破損など被害を受けており、特に輪島塗や珠洲焼、七尾和ろうそくなど能登半島を産地とする工芸への被害は甚大で、事業再開の目途が立たない作り手が多数です。多くの工芸は分業制。一社の存続が、そして一人ひとりの職人の存在が、工芸の未来を左右する危機的状況といえます。
当社は“日本の工芸を元気にする!”をビジョンに掲げ、全国800の作り手とものづくりを展開するほか、工芸メーカーへの経営再生コンサルティングや流通支援などを行なってきました。この度の震災を受け当社ができることとして、一社でも多くの工房、一人でも多くの職人が事業を再開でき、北陸のものづくりを未来へ繋いでいけるよう、中長期の工芸復興支援を実施いたします。
支援の第一歩として1月31日より実施する企画展「北陸のものづくり展」では、石川県、新潟県、福井県、富山県の被災地4県で作られた商品最大750種類を販売し、その売上全額を「輪島漆器商工業協同組合」など直接の工芸支援が可能な複数窓口へ寄付します。全国の直営店やオンラインショップを通して漆器や焼き物、金物など北陸の豊かなものづくりを手に取っていただけるとともに、商品の購入がそのまま被災地の工芸支援へつながる取り組みです。なお被災地の状況を鑑み、今回販売する商品は当社がすでに取引きしている事業者が対象です。今後は新規取引も含め、被災地で救出された商品の買い取りや、作り手の事業再建につながる販路提供についても実施してまいります。
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北陸のものづくり展 |
陶器、磁器ものラインアップ例
上出長右衛門窯
明治12年に石川県能美郡寺井村で創業した、職人の手仕事が息づく九谷焼の窯元です。(取扱商品:招き猫など)
德永遊心窯
石川県金沢市を拠点とする德永遊心窯。九谷焼の伝統を大切にしつつも普段使いしやすいうつわづくりに取り組みます。(取扱商品:茶碗)
漆ラインアップ例
漆琳堂
寛政5年創業、福井県鯖江市を拠点とする漆琳堂。漆の塗師屋として越前漆器づくりを営み続けています。(取扱商品:お椀)
カワイ
日本一の塗箸の産地・福井県小浜市で、箸を中心とした様々なテーブルウェアを手がける老舗メーカーです。(取扱商品:箸)
紙ものラインアップ例
山次製紙所
1500年を超える歴史をもつ「越前和紙」。山次製紙所は、明治元年創業、越前和紙の手漉き美術小間紙の製紙所です。
YURAGU
福井県越前市で100年以上続く長田製紙所が立ち上げた越前和紙のアクセサリーブランド。(取扱商品:ピアス、イヤリング、ブローチ)
金ものラインアップ例
庖丁工房タダフサ
鍛冶の町・新潟県三条市で、一貫して手造りの包丁を作り続けている包丁メーカーです。(取扱商品:包丁)
家事問屋
日本を代表する金属加工品の産地・燕三条で、家事の「ひと手間」を助けてくれる道具を手掛けています。(取扱商品:キッチンツール)
木工ラインアップ例
美術木箱うらた
富山県高岡市で様々な美術品を収める美術木箱を手掛ける。この技術を食品の保存箱に活かしました。(取扱商品:食品保存箱)
井波彫刻
人口8,000人の小さな町に、約200人もの木彫刻家が暮らす、日本一の木彫りの町、富山県南砺市井波地区です。(取扱商品:ブローチ)
布ものラインアップ例
mino
新潟県五泉市で創業したニット専門メーカーが、雪国の冬に使われてきた「蓑(みの)」から着想したポンチョブランド。(取扱商品:ポンチョ)
TO&FRO
繊維王国石川県から2014年に誕生した、軽さと付加機能性にこだわったアイテムを生み出すブランド。(取扱商品:トラベルポーチなど)
ガラスラインアップ例
クラフト・ユー
1991年に新潟県柏崎市で創作した、硝子工房。国内では稀な耐熱ガラスを多く手掛けています。(取扱商品:急須、カップ)
食品ラインアップ例
加賀種食品工業
1877年の創業以来、最中皮や、ふやきなどを専門に作る金沢の老舗です。(取扱商品:もなか)
店舗展開
関東では渋谷店、関西では奈良本店にて大きく展開しています。(写真は奈良本店)
中川政七商店(なかがわまさしちしょうてん)
1716年(享保元年)に創業し、手績み手織りの麻織物を扱い続ける奈良の老舗。近年は「日本の工芸を元気にする!」 をビジョンに掲げ、工芸をベースにした生活雑貨のSPA( 製造小売り ) 業態を確立し、全国に約60の直営店を展開。コンサルティングや流通サポート事業、産地単位での地域振興にも取り組む。
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