神話、現在、未来。3つの時間が交わるときに生まれたファンタジー・ノベル
アイスランドの50人に1人が読んだというベストセラー・ファンタジー『タイムボックス』(原題:Timakisatan アンドリ・S・マグナソン/著)がいよいよ日本でも発売になります(NHK出版刊/10月25日発売/定価1728円)。
「タイムボックス」とは?
ある日のこと、テレビが急に政府による緊急報道に切り替わった。絶望的な経済危機に入ったという。同時に売り出されたのが「タイムボックス」。この箱の中に入ると、時間が止まり、年をとらなくなるのだ。経済危機を「タイムボックス」の中でやり過ごそうと、少女シグルンの家族も時を止める箱に入ったが、ある日、シグルンの箱だけが開いてしまう。そこは、動物がのさばり、植物がすべてを覆う、変わり果てた街の姿だった。
タイムボックスから出たシグルンは、白い髪を三つ編みにしたおばあさん、グレイスに出会う。「この世界にかけられてしまった呪いをとくには、あなたたちみんなにてつだってもらわなくてはならないの」といい、グレイスは世界の始まりとパンゲア国の話を始める。
戦乱の時代のパンゲア国。ある日、謎のこびとの一団が、中に入れば時間を止められる箱を献上するために現れた。王は愛する姫をこの箱の中に入れ、いつまでも変わらない姿でいられるようにする。混乱のなか、姫は自分だけ年を取らないことに気づき、もがき、悲劇的な運命に翻弄される。
パンゲア国の「タイムボックス」と現在の「タイムボックス」。これらを結んでいるものは・・・
人間は「タイムボックス」を必要とするのか、それとも乗り越えるのか・・・
アイスランドで国民的な人気を獲得した傑作ファンタジー! フィリップ・K・ディック特別賞受賞の著者による最新刊です。
著者からのメッセージはこちら↓
http://nhktext.jp/timebox
タイムボックス
アンドリ・S・マグナソン著 野沢佳織訳
発売 2016年10月25日
定価 1,728円(税込)
仕様 四六判並製 384ページ
ISBN 978-4-14-00567981‐3
装丁 大久保伸子
装画 牧野千穂
■NHK出版Webページ
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000056812016.html
アンドリ・S・マグナソン
作家、口承文芸研究家、自然保護活動家。1973年アイスランドのレイキャヴィク生まれ。アイスランド大学人文学部アイスランド語学科を卒業。大学在学中から詩集や短篇小説などを出し、作家として活躍する。1999年出版『青い惑星のはなし(The Story of the Blue Planet)』(学習研究社)で児童書初のアイスランド文学賞を受賞。2002年出版『ラブスター博士の最後の発見(Love Star)』(東京創元社)でフィリップ・K・ディック賞特別賞、イマジネール大賞を受賞。本書で3度目のアイスランド文学賞を受賞。
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