介護美容研究所が仕掛けるシニアたちの“劇的変身”。18名のきらめく笑顔がランウェイを彩る

「50歳若返った」と感じる輝きを。介護美容研究所横浜校がメイクを担当したファッションショー・レポート

株式会社ミライプロジェクト

2025年12月25日 10時50分

株式会社ミライプロジェクト（本社：東京都渋谷区、代表取締役：山際聡）が運営する、高齢者向け美容の専門スクール「介護美容研究所」横浜校は、2025年12月20日(土)に開催された、60～80代のシニア女性が主役のファッションショー「YOKOHAMA OLD GIRLS COLLECTION」にて、受講生・卒業生がヘアメイクを担当しました。美容を通じてシニアの「心のバリア」を解き放ち、受講生・卒業生が「50歳若返った」と感じるほどの劇的な変身と、モデルたちの美への意欲が“爆上がり”した瞬間をレポートします。

イベントハイライト：奇抜な衣装ときらめく笑顔に歓声。モデルウォークでフレイル予防も

会場の横浜市緑公会堂には、モデルのご家族やご友人が多く駆けつけ、客席からは熱い視線が送られました。この日、ステージに立ったのは合計18名のシニアモデル。一人ひとりがスポットライトを浴び、堂々とランウェイを歩きました。

●拍手と「かわいい！」の声に包まれ、観客が釘付けになったステージ：

ステージが進むにつれ、会場は温かな拍手に加え、「かわいい！」という歓声や「〇〇さん！」とモデルの名前を呼ぶ声も上がりました。モデルたちは、客席からの熱い声援に満面の笑みで手を振って応え、会場全体が一体感に包まれました。観客の多くは、シニア世代が自信に満ちて輝く姿に深く魅了され、その一挙手一投足にじっと見入る姿が印象的でした。

●「思い出」と「前衛」の融合：

前半は、母の振袖のリメイクや帯を活用したジャケットなど、個々の歴史を背負った装い。後半は、デザイナー・飛鳥井蓮子氏による独創的で奇抜なアレンジ着物が登場しました。シニアの概念を覆す前衛的なデザインと、モデルたちの堂々とした着こなしに、会場中が魅了されました。

●フレイル予防としてのモデルウォーキング：

堂々と歩くモデルたちの姿は「高齢者」という言葉を忘れさせるほど。モデルウォーキングは健康寿命を延ばす「フレイル予防」としての側面もあり、心身ともに健やかな新しいシニア像を提示しました。

介護美容が生んだ変化：控えめなシニア女性が、メイクを通じて積極的な“主役”へ

バックステージでは、介護美容研究所の受講生・卒業生たちが、単なる美容技術の提供を超えた「心のケア」を実践しました。

●高まる美への意欲：

準備の当初は「私なんて……」と控えめだった女性たちが、メイクが進むにつれて劇的に変化。鏡の中の自分に自信が芽生えると、「もっとこうしたい！」「つけまつげはこうやって付けてほしい」「この色を使ってみたい」と、自分から積極的に希望を伝える“女優”のような意欲的な姿へと一変しました。

●コンプレックスを魅力に変える「声かけ」：

メイク中、自身のシミを気にする発言をされるモデルの方も。しかし、介護美容のプロである受講生・卒業生たちは、ただ隠すだけでなく、前向きな声かけを徹底。モデルの方々の気持ちをポジティブに引き上げ、安全かつ快適な環境で、一人ひとりの内面的な魅力を最大限に引き出し、最高の笑顔をランウェイへと送り出しました。

現場での発見：受講生・卒業生インタビュー

当日、モデルの変身を間近で支えた介護美容研究所のメンバーからは、シニア女性の内面から溢れ出すエネルギーと、介護美容の可能性を再確認したという声が上がっています。

「モデルの方々にメイクを施した後、まるで50歳くらい若返ったのではないかと感じるほどの劇的な変化が生まれ、私自身もその力に驚きました。

最初はメイクに対して控えめだった方も、綺麗になるにつれて『もっとこうしたい』というカラーの希望など、自分から積極的に要求を伝えてくださるようになり、まるで女優のように変化をしていきました。

施術中に何よりも心がけたのは、常に前向きなお声がけで気持ちを盛り上げることです。また、提供する側としても、普段の高齢者施設でのケアとは異なり、ファッションショーならではの鮮やかな色をたくさん使って表現できたことがとても楽しく、私自身も新鮮な経験となりました。」

主催者メッセージ：地域の多様な個性が重なり合い、完成したステージ

今回のファッションショーを主催した、一般社団法人フラットガーデンより、開催の手応えと今後の展望についてのコメントをいただきました。

「今回のファッションショーは想像以上の出来栄えとなり、観客の皆様からも『感動した』『とてもよかった』というお声を多くいただくなど、好評を博しています。

特徴的なのは、地域の方々が各々の得意なことを活かしてこのステージを完成させた点にあります。メイクは高齢者美容のプロを目指す介護美容研究所の受講生、照明は生きづらさを抱えた方（障がいを持つ方）などに協力いただきました。多様な個性が重なり合うことで生まれたこの熱狂を、今後も継続していきたいと考えています。

次回は横浜市緑区以外にも範囲を広げて開催する企画を立てており、男性モデルも広く募集するなど、さらにパワーアップしたファッションショーを目指してまいります。」

一般社団法人フラットガーデンHP：https://www.flatgarden-yokohama.com/