8割が介護未経験者 応募件数3ヶ月で1000件突破 仙台市で急拡大するスケッター テレビでも特集
〜高校生から80代まで、地域貢献に関心の高いボランティアが集まる〜
介護・福祉領域に特化した有償ボランティア(謝礼付きのボランティア)のマッチングプラットフォーム「スケッター」を運営する株式会社プラスロボは、2025年2月から仙台市との共同事業としてスケッターを展開中。仙台市による市民への周知開始から3ヶ月で市内の事業所への応募件数が1000件を突破した。
政令指定都市の中では最速のスピードで広がっているほか、登録者の8割が介護業界未経験者層となっており、介護人材の裾野拡大につながっている。年代も高校生〜シニア層まで幅広く、70代以上のスケッターも数十名が活躍中だ。

プラスロボと仙台市は、2024年10月に連携協定を締結。「スケッター」を通じて、地域資源を掘り起こし介護事業所の人手不足解消と高齢者の社会参加促進(孤独・孤立防止)、地域共生社会の実現を目指しており、仙台市は2025年の2月から市民に対して大規模周知を開始している。
周知開始から3ヶ月で1000件を超える応募があり、複数の事業所では2ヶ月先までスケッターの予約が埋まっている状況。また、登録者の8割が「介護業界未経験者」となっており、介護業界の関係人口増加に大きく寄与している。
地元のテレビ番組「Nスタみやぎ」でもスケッターが特集された
●スケッターとは
「スケッター」は、地域住民で地域福祉を支える令和時代の互助インフラ構築(地域共生)を目的に、2019年にリリースされた「空き時間のお手伝い」プラットフォーム。資格のない方など未経験者でも自分のできること(身体介助以外)で誰でも福祉に関われるのが最大の特徴。
スケッターは「お金を稼ぐ」のが目的ではないため、「地域貢献」や「現場の学びたい」という「福祉や地域貢献に想いがあるユーザー」による事業所を支えるファンコミュニティが構築される点もユニークなポイント。
登録者約のうち7割近くがこれまで介護福祉領域に関わったことのない異業種で、あらゆる業界からの関係人口を増やし続けている。
学生や10〜30代の若者をはじめ、60〜70代のアクティブシニアも活躍するなど多様な世代の地域人材が関わっており「関心はあるけど、関わるきっかけや手段がなかった」潜在的な関心層を惹きつけている。
「スケッター」▼

スケッターは、各自治体との連携が加速しており、東京都中野区、東京都品川区、東京都港区、東京都目黒区、埼玉県川口市、福岡県北九州市、神奈川県小田原市、神奈川県川崎市、熊本県熊本市、山形県山形市、長野県須坂市、長野県小諸市、茨城県大子町などとも連携している。全国の自治体から連携に関する問い合わせがあり、今後も増える予定。
市場原理だけでは解決できない地域福祉の課題を令和時代の新しい互助のネットワークで支えていく。
すべての画像