Konelが台湾 「ΔDesignArt 2025」に参加
「脳波買取センター・BWTC」と「Visible Stress」を展示。 ミラノデザインウィークに続く、国外での作品発表

クリエーター集団Konel(コネル)は、市民から脳波を買い取り、そのデータから適正に収益化を図るアートプロジェクトである「BWTC」と、応力という目には見えない力を鮮やかに可視化する「Visible Stress」を2025年5月9日から台湾・台北で開催されるデザインアート展《ΔDesignArt(デルタ・デザインアート)》に出展いたします。
展示される両作品は、今回の展示テーマである「Pairing(ペアリング)」に基づいて他企業とコラボレーションしています。「BWTC」は台湾の老舗ガラスメーカーである「春池玻璃」とコラボし、脳波で得た貨幣で交換可能なリサイクルガラス製の記念コインを作りました。「Visible Stress」は、東京都・葛飾区の真空成形工場「ラヤマパック」とコラボして作品を制作しています。
春池玻璃:https://springpoolglass.com/
株式会社ラヤマパック:https://rayama.co.jp/
【BWTCについて】
Konelは2022年6月、市民から脳波を買い取り、そのデータから適正に収益化を図る組織「BWTC」を発足しました。「BWTC」は、自動買取機を用いて脳波を買い取り、独自のプログラムによって脳波絵画などを生成し、さまざまな価格で販売する組織です。2022年7月、アーツ千代田3331にて開催した「BWTC Trade Week」(※)では来場いただいた方々からその場で脳波を買い取り、同時に脳波絵画の展示も行いました。
活動を通じて、生体データや機械学習など目には見えないさまざまなデータが無意識に取引される現代において、情報の価値について考え、新たな取引の形を模索することを目的にしています。市民から買い取った脳波データは、将来的に絵画以外の形態へ変換し、発表または販売を行う可能性も見込んでおります。
※脳波買取センターが東京に登場(プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000057032.html



オフィシャルサイト : https://www.bwtc.jp/collection
ティザームービー:https://vimeo.com/698467100
X (旧Twitter) : https://x.com/BWTC_official
【Visible Stressについて】
Visible Stressは、Konelに所属するクリエイター・都淳朗が主催するオルタナティヴ・デザイン・スタジオ AAAQ(エーキュー)が制作する作品です。この作品では“光弾性(photoelasticity)“と呼ばれる現象を利用し、応力という目には見えない秘めた力を鮮やかに可視化します。真空成形の負荷によって生まれる光のテクスチャを鑑賞する体験から、今まで何気なく感じ取っていた自身と周囲の在り方を再考し、身の回りに潜む美しい力の世界を想像するきっかけを生み出します。


公式サイト:https://aaaq.jp/
制作協力:株式会社ラヤマパック・株式会社コネル
【ΔDesignArtについて】
ΔDesignArtは、台湾初となる「デザイナー/アーティストの視点」に焦点を当てた展覧会です。ファインアート、工芸、グラフィック、スペキュラティブデザインなど、メディアやジャンルを横断しながら、さまざまな変数(Δdelta)を取り入れることで、創作に対する視野と認識を広げることを目指し、アジア圏を中心とした先進的な作品をキュレーションしています。展示は、台北のホテル「The Place Taipe」の一室を使いながら、来場者に対して視覚・触覚・思想の三方向からのアプローチを行います。
第2回目となる今回のテーマは「Pairing(ペアリング)」です。食と酒の組み合わせのように、デザインアートにおける異分野の協働・融合から新たな価値を創出することを目指しています。
【イベント概要】
名称:ΔDesignArt 2025
会期日時:2025年 5月9日(金)〜5月11日(日)11:00-19:00
住所:南港老爺行旅12F 12F., No.196, Jingmao 2nd Rd., Nangang Dist., Taipei City 115 , Taiwan
会場地図:https://maps.app.goo.gl/rHStn2ktfVbbQuxH9
公式サイト:https://www.hotelroyal.com.tw/zh-tw/nangang/Exhibition/4417

トークセッション

Good Singularity: 美しい未来を加速する創造的な実践
時間:2025.05.09 (金) 13:00~14:30
場所:南港老爺行旅(ホテル・ロイヤル・ニッコー・タイペイ)10F 会議室
費用:各回 250 元
詳細:https://www.hotelroyal.com.tw/zh-tw/nangang/Exhibition/4417
伝統、生き物、機械、AI、人間、そして自然——それらすべてがひとつの世界の中で調和しながら共存している。私たちKonelは、そんな未来像を「Good Singularity(良い技術的特異点)」と呼んでいます。
誰だって恐ろしい犬型ロボットに追われるような未来ではなく、大好きな猫型ロボットと穏やかに暮らす未来を望んでいるはずです。私たちは、それが人々の共通する願いだと信じています。
けれど現実は、AIをはじめバイオテクノロジーや量子技術などの最先端分野には、地球規模のリスクが潜んでいます。
原爆開発を描いた映画『オッペンハイマー』のヒットや、AIの危険性に警鐘を鳴らす『THE COMING WAVE―AIを封じ込めよ』がベストセラーになったことからもわかるように、私たちは今まさに「特異点(シンギュラリティ)」の到来を目前にした時代に生きています。技術の進化だけでなく、それをどう使うかという倫理や、枯渇しつつある資源の問題も、世界中で大きな関心を集めています。
だからこそ私たちは、「テクノロジーを文化として根づかせること」が何よりも重要だと考えています。
フォーラム講演者:
出村光世|Konel 代表
1985年石川県金沢市生まれ。日本橋、金沢、下北沢、ベトナムを拠点とし、30を超える職種のクリエイターと制作活動を続けるプロジェクトデザイナー。「脳波買取センター BWTC」「ミカン下北」「#しかたなくない」など、アート/研究開発/デザインを越境させるプロジェクトを推進。知財ハンターとしてテクノロジーの未来的活用法を妄想し、プロトタイピングを通して具現化している。One Show/D&AD/Red Dot/ACC/グッドデザイン賞など国内外での受賞歴多数。オープンイノベーションの新メソッドをまとめた著書「妄想と具現 DUAL-CAST」が日経BPより発売中。
都淳朗|AAAQ 主宰
1996年生まれ。徳島県出身。2021年千葉大学大学院融合理工学府創成工学専攻デザインコース博士前期課程修了。傾斜機能材料を作製するための樹脂の混練・成形方法の研究に従事。現在は、越境クリエイター集団Konelのメンバーとしてテクノロジーで未来の体験を実装する傍ら、実験的な商品開発や自然現象を利用したアート制作にも意欲的に取り組んでいる。Alternative Design Studio AAAQ主催。「食って作って寝る。」がモットー。
モデレーター/通訳:
Chad Liu
ΔDesignArt デザインアート展会PD / 設計発浪&観止堂GM

日本を拠点とする越境型クリエイター集団。「良いシンギュラリティ」をテーマに、未来の訪れをはやめる実験的なプロジェクトを得意とする。一つの企業や自治体・大学・官庁では突破しきれない課題が山積する中、アートとテクノロジーを掛け合わせ、オープンイノベーションによって新たな可能性に向き合う。主な共創活動に、ゴム人工筋肉を発展させた「無目的室 Morph inn 」、スリープサウンドレーベル「ZZZN 」、脳波買取センター「BWTC」、気象データからフードプリントする「サイバー和菓子」、下北沢を更新する街開発「ミカン下北」などがある。
公式サイト:https://konel.jp/
Instagram:https://instagram.com/hellokonel
X(旧Twitter):https://x.com/hellokonel
お問い合わせ:hello@konel.co.jp
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