滋賀県多賀町のアケボノゾウ化石が国の天然記念物に指定答申!
陸上大型哺乳類化石としては国内初! ― 極めて保存状態の良い世界的にも希少な学術的に価値のある標本 ―
滋賀県犬上郡多賀町で1993年に発掘された「アケボノゾウ化石多賀標本」が12月17日、文化庁の文化審議会において、陸上大型哺乳類化石としては初の天然記念物に指定することが答申されました。
アケボノゾウは、約250~100万年前に生息し、日本列島の自然環境に適応して独自の進化を遂げ小型化した日本固有のゾウとして知られており、化石はこれまでに全国50か所で確認されています。
今回、天然記念物に指定された「アケボノゾウ化石多賀標本」は、約30年前に発見された小さな骨まで状態良く保存されている国内唯一の例で、永久凍土から発見されるマンモスゾウに類似例が見られるだけで世界的にも極めて稀な標本です。
天然記念物指定は、見つかった部位が多く保存状態も極めて良いこと、アケボノゾウが生息した当時の自然環境が詳細に解明され、環境に適応して小型進化した日本固有種のアケボノゾウを研究するうえで必要不可欠な標本であることに加え、発掘から長く住民に愛され全国の博物館でも活用されていることから、文化的・学術的価値が評価されたことによるものです。
なお、これを記念して多賀町立博物館では来春に特別催事等を計画中です。
概要は次の通りです。
■アケボノゾウとは
アケボノゾウ(学名:Stegodon aurorae)は、約250~100万年前の日本列島に生息していたステゴドン科ステゴドン属のゾウ類である。祖先は、約530万年前に陸橋を通じて日本列島に渡来したと考えられており、自然環境に適応して独自の進化を遂げ小型化した日本固有種である。
<アケボノゾウ化石多賀標本の概要>
アケボノゾウ化石多賀標本は、工業団地の造成工事中に約180万年前の地層(古琵琶湖層群)から発見された。全身の骨の約7割に相当する134点が産出し、部位が特定されていないもの51点を含めると185点に上る。体肢骨の多さは国内で発見されたゾウ化石の中では群を抜いて多い。特に右前肢末脚は指骨や種子骨まで関節した状態で産出し、世界的にも稀な例であり国内で唯一である。
アケボノゾウ化石多賀標本は、今後の調査研究により小型化に関連した運動機能の特性や行動生態などの適応進化に関する、より精度の高い知見が得られることが期待される。さらに大小の島々からなる日本列島の古環境の変化に適応したアケボノゾウ独自の進化史を解明できる可能性があり、研究をする上で不可欠な標本として学術価値が極めて高い。
滋賀県犬上郡多賀町
【発掘年月】
1993年3月
【復元骨格】
体長(切歯先端から寛骨後端まで):458㎝
肩高(前肢足底から肩甲骨上端まで):193㎝
【保存及び展示施設】
多賀町立博物館
〒522-0314 滋賀県犬上郡多賀町四手976-2
TEL. 0749-48-2077
https://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/
アケボノゾウは、約250~100万年前に生息し、日本列島の自然環境に適応して独自の進化を遂げ小型化した日本固有のゾウとして知られており、化石はこれまでに全国50か所で確認されています。
今回、天然記念物に指定された「アケボノゾウ化石多賀標本」は、約30年前に発見された小さな骨まで状態良く保存されている国内唯一の例で、永久凍土から発見されるマンモスゾウに類似例が見られるだけで世界的にも極めて稀な標本です。
天然記念物指定は、見つかった部位が多く保存状態も極めて良いこと、アケボノゾウが生息した当時の自然環境が詳細に解明され、環境に適応して小型進化した日本固有種のアケボノゾウを研究するうえで必要不可欠な標本であることに加え、発掘から長く住民に愛され全国の博物館でも活用されていることから、文化的・学術的価値が評価されたことによるものです。
なお、これを記念して多賀町立博物館では来春に特別催事等を計画中です。
概要は次の通りです。
■アケボノゾウとは
アケボノゾウ(学名:Stegodon aurorae)は、約250~100万年前の日本列島に生息していたステゴドン科ステゴドン属のゾウ類である。祖先は、約530万年前に陸橋を通じて日本列島に渡来したと考えられており、自然環境に適応して独自の進化を遂げ小型化した日本固有種である。
<アケボノゾウ化石多賀標本の概要>
アケボノゾウ化石多賀標本は、工業団地の造成工事中に約180万年前の地層(古琵琶湖層群)から発見された。全身の骨の約7割に相当する134点が産出し、部位が特定されていないもの51点を含めると185点に上る。体肢骨の多さは国内で発見されたゾウ化石の中では群を抜いて多い。特に右前肢末脚は指骨や種子骨まで関節した状態で産出し、世界的にも稀な例であり国内で唯一である。
アケボノゾウ化石多賀標本は、今後の調査研究により小型化に関連した運動機能の特性や行動生態などの適応進化に関する、より精度の高い知見が得られることが期待される。さらに大小の島々からなる日本列島の古環境の変化に適応したアケボノゾウ独自の進化史を解明できる可能性があり、研究をする上で不可欠な標本として学術価値が極めて高い。
【標本産出地】
滋賀県犬上郡多賀町
【発掘年月】
1993年3月
【復元骨格】
体長(切歯先端から寛骨後端まで):458㎝
肩高(前肢足底から肩甲骨上端まで):193㎝
【保存及び展示施設】
多賀町立博物館
〒522-0314 滋賀県犬上郡多賀町四手976-2
TEL. 0749-48-2077
https://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/
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