日本や米国をはじめ、ロシア・東欧諸国の歴史的背景もわかる! 史実と陰謀論をミックスした新感覚の近現代史解説本「陰謀論の教科書 近現代史編」6月1日(水)発売!
いまを生きるための情報リテラシー向上読本
史実と陰謀論の2つの視点から近現代史をひも解いていく『陰謀論の教科書 近現代史編』が辰巳出版より発売となりました。時代を揺るがした41の陰謀論を収録。また、監修は歴史関係の著作・監修を数多く手がけている関眞興さんが務めています。
世の中に星の数ほど存在する陰謀論は、なぜ生まれたのか――。
この本では、近代世界史(1900年~現代)を単純に追っていくのではなく、各時代で湧き出た陰謀論も合わせて解説していく新感覚の書籍となります。表に出ている史実だけではなく、その裏にあった陰謀論を読み解くことで、歴史の新たな一面が見えてくるはずです。
第一次、第二次世界大戦、ケネディ暗殺、エイズ流行、アメリカ同時多発テロ、新型コロナウイルス……歴史の裏で湧き起こった定番の陰謀論からマニアックな陰謀論まで、41のエピソードを収録。
また本書では、いま国際的に大きなニュースになっているロシアや東欧諸国の歴史的な背景についても様々に取り上げています。読み進めることで現代の世界情勢に対する深い理解や教養も身につく、ビジネスパーソン必携の一冊となっております。
- <本文より一部抜粋>
プーチンを大統領にするための偽装テロ…FSB工作説
[史実編]
東の大国として、西の大国アメリカとしのぎを削ったソ連は、1991年ミハイル・ゴルバチョフ大統領の解体宣言により崩壊。既に80年代末期からソ連の求心力は低下し、東ヨーロッパ諸国は次々と離反し、東西に分断されていたドイツは再統合された。
(中略)
黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方でも独立の気運が高まり、イスラム教徒の多いチェチェン共和国も独立の道を模索する。しかし、国内は独立を求める勢力と、新たに成立したロシア連邦への残留を主張する勢力に二分され、対立は深刻化していた。
規模を縮小したとはいえ、依然として高い軍事力を持つロシアは、チェチェン共和国の成立は承認するも独立は認めなかった。さらに、独立派のドゥダエフ大統領とが就任すると、ロシア大統領ボリス・エリツィンは、チェチェン独立を阻止するため1994年に4万のロシア連邦軍を派兵。この第一次チェチェン紛争により、チェチェンの首都グロズヌイは制圧され、ドゥダエフ大統領は殺害された。その上で、1997年にロシアと新たなチェチェン指導者の間で、5年間の停戦協定が結ばれた。そんな停戦協定中の1999年8月31日より、ロシア国内で爆弾テロが次々と発生する。
(中略)
一連の連続爆破事件により、300人近い死者と大量の負傷者が出ることとなった。これが「ロシア高層アパート連続爆破事件」である。
事件の前、チェチェン独立派は停戦協定を破って隣国のダゲスタン共和国に侵攻していた。同月にロシア首相となったウラジミール・プーチンは、一連の爆破事件をチェチェン独立派による爆破テロと断定し、再度ロシア軍による侵攻を開始。反チェチェン感情の高まりにより、ロシア国民はプーチン支持に傾き、年末の選挙で大勝したプーチンが大統領に就任した。
[陰謀編]
第二次チェチェン紛争は、制空権を得たロシアが首都グロズヌイを無差別空爆。10月にはロシア地上部隊が侵攻し首都を制圧。新たに親ロシア派政権をつくって傀儡とした。
しかし、先述したアパート爆破事件は、ロシア連邦保安庁(FSB)の自作自演ではないかという陰謀論が持ち上がる。その根拠となるのが、1999年9月22日の「リャザン事件」だ。モスクワの南東にある都市リャザンの高層アパートで不審車が発見される。目撃者によれば、乗っていた男女3人はロシア人で、不審車のナンバープレートはモスクワのものだった。(以下略)
- 【目次】※一部抜粋
【1904年/日露戦争】日本の勝利の要因はユダヤ人…資金援助説
【1945年/ヒトラー自殺】自殺に見せかけて南極へ逃亡…ヒトラー生存説 など
●第2章:冷戦~デタント(1946~1978年)
【1963年/ケネディ暗殺】リムジン前方に別の暗殺犯が存在…複数犯説
【1969年/アポロ計画】真空の月面で国旗がはためいたのはなぜか…月面着陸捏造説 など
●第3章:共産圏崩壊(1979~2000年)
【1985年/日航機墜落事故】尾翼の破壊箇所から波及したある疑惑…自衛隊機接触説
【1999年/ロシア高層アパート連続爆破事件】プーチンを大統領にするための偽装テロ…FSB工作説 など
●第4章:大変革の時代(2001~現代)
【2001年/アメリカ同時多発テロ事件】ブッシュ陣営のブレーンであるネオコンが画策…自作自演説
【2020年/新型コロナウイルス流行】人為的に生み出された生物兵器…人工ウイルス説 など
●章末コラム <真実だった陰謀論>
・カチンの森事件
・ローゼンバーグ事件
・沖縄核持ち込み密約
・北朝鮮による日本人拉致事件
◆2000年代/カラー革命
◆2020年/新型コロナウイルス流行
<監修者プロフィール>
関 眞興(せき・しんこう)
歴史研究家。1944年三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備校の世界史講師となる。2001年に退職し、著述家となる。歴史関係の本の著作・監修を多く行っている。主な著書・監修書に『読むだけ世界史』(学研)、『図解でスッキリ! 世界史「再」入門』『30の戦いからよむ世界史』(以上、日本経済新聞出版社)などがある。
<書籍概要>
書名:陰謀論の教科書 近現代史編
監修:関 眞興
体裁/四六判・本文256頁
定価:1,760円(本体1,600円+税)
発売日:2022年6月1日
刊行:辰巳出版
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