子ども食堂の利用率は25%にとどまるーこどもごちめし会員向けの子ども食堂に関するアンケート結果発表
NPO法人 Kids Future Passport(読み:キッズ・フューチャー・パスポート/代表理事:中本真理子/所在地:福岡県福岡市博多区、以下 KFP)は、こどもごちめし会員を対象に実施した「子ども食堂の利用について」のアンケート結果を発表いたします。本調査は、子ども食堂の実際の利用状況を把握し、地域の食事支援の実態を明らかにすることを目的としています。また、調査結果を通じて、こどもごちめしがどのように役立っているのか、そしてその補完的な役割を明らかにしました。

【調査発表】
「子ども食堂を知ってはいるが、利用したことがない」
今回の調査では、子ども食堂の認知度は99.9%とほぼ100%の認知率である一方で、実際に利用した経験がある家庭は25.7%にとどまることが明らかとなりました。子ども食堂の数は年々増加傾向なのに対し、その支援が十分に届いていない現状がわかりました。
■ 今回の調査で見えた課題
子ども食堂を利用したいのに利用されていない理由として「開催場所が知られていない」「近くにない」といった、情報や場所に関する理由が多く、子ども食堂へのアクセスのハードルが高いことが明らかになりました。子ども食堂という言葉は、メディアを通じて知られるようになった一方、個々の子ども食堂の認知については、ボランタリーでやっているため資金面や広報ノウハウがないなどの課題を抱えているのではないかと感じます。
また、自分が子ども食堂に行きたいタイミングと、開催されているタイミングの不一致も大きな要因となっていると考えます。
こうした状況を踏まえると、特定の場所や時間に依存せず、身近な飲食店を活用して柔軟に食の支援ができる「こどもごちめし」は、既存の子ども食堂の課題を補完する新たな仕組みとして、子どもたちの暮らしを支える重要な存在になり得ると考えられます。
■ 調査結果概要

● 子ども食堂の認知
•「知っている」 :99.9%
•「聞いたことがない」:0.01%

● 子ども食堂の利用
•「使っている」 :25.7%
•「使っていない」:74.3%

● 子ども食堂を利用できない理由
•「開催場所がわからない」:45.8%
•「近所にない」:34.3%
•「人目が気になる」:17.8%
•「タイミングが合わない」:17.7%
•「なんとなく」: 7.0%

● 子ども食堂をどういう時に利用したいか
•「食事の準備ができない時」:74.4%
•「体調が悪い時」:44.0%
•「学校が休みの時」:43.0%
•「給料日前」:35.0%
•「子どもがいきたい時」: 2.4%

● 「こどもごちめし」と「子ども食堂」のどちらが利用しやすいか
•「こどもごちめし」:69.8%
•「どちらでも」:20.5%
•「子ども食堂」: 9.7%
■レポートについて
レポートでは、さらに食の支援を必要としている家庭の子ども食堂の認知状況や、利用したいと感じる具体的なタイミング・理由なども含めた内容を記載しております。
・子ども食堂の利用実態やその背景にある課題を掘り下げる
・支援の使われ方・選ばれ方に関する生活者のリアルな声を拾う
・支援利用者の心理的ハードルの把握
・「こどもごちめし」など新たな子ども支援や地域支援の今後を考える
など、子ども・福祉・地域社会をテーマとした企画のリサーチ資料としてご活用いただけますので、ぜひご覧ください。
■ 調査概要
•調査期間:2025年5月〜6月(種別毎に複数回実施)
•調査方法:WEBアンケート方式
•対象者:こどもごちめしに登録している会員
•有効回答数:1,373名
■ こどもごちめしについて
「こどもごちめし」は、困窮と向き合う子どもたちにより広くお食事を届けたいと2023年7月にスタートした活動です。これまで子ども食堂の運営はボランティアの力で成り立つことが多く、人手や資金不足・定期的な開催の難しさが大きな課題となり、持続的な活動には高いハードルがありました。そこで、KFPでは、ITデジタルを利活用した“子ども食堂のDX化“によって、三方よしの仕組みを使った「こどもごちめし」の仕組みを使い、子どもたちに栄養満点の食事を提供することで、人の身体的および精神的な幸せを支援します。

◾️NPO法人 Kids Future Passport 概要
所在地:福岡県福岡市博多区千代1-20-31福岡県千代合同庁舎6階 オフィス4
設立日:2023年6月2日
代表理事:中本真理子
事業内容:地域こども支援事業「こどもごちめし」
ホームページ:https://kids-future-passport.org/
子ども支援活動のために設立されたNPO法人です。全ての子どもの健やかな成長を見守る持続可能な仕組みを目指し「こどもごちめし」を運営しています。 企業や個人から寄付や支援金を基金とし、地域の登録飲食店で子どもたちに食事を提供しています。
「こどもごちめし」はGigi株式会社の有するGOCHIプラットフォームを利用しています。
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