タイトル獲得を左右するハンコック・ベルリンE-Prix、フォーミュラEシーズン11最終章が開幕!
決勝は日本時間7月12日、13日の23時5分スタート

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ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、シーズン11の第13戦・第14戦の舞台であるドイツの首都ベルリンに帰還。ドイツの首都での開催は11年連続
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世界トップクラスの22人のドライバーが、荒れた路面で知られるテンペルホーフ空港特設サーキット(全長2.345km・15コーナー)で対決。タイヤ摩耗とエネルギーマネジメントが勝敗を左右する難関コース
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チャンピオンシップリーダーのオリバー・ローランド(日産)が、タグ・ホイヤー ポルシェ勢やNEOMマクラーレンのテイラー・バーナードとのポイント差を保ったまま終えた場合、ローランド自身初のFormula Eタイトル獲得がベルリンの地で決定的になる可能性も
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レースの他に、今季初開催の公式ルーキーテストが実施される。将来を嘱望される22名の若手が、GEN3 Evoマシンで走行。多くのドライバーにとっては初のフォーミュラEマシン体験となる
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、今季第13戦・第14戦の開催地として再びベルリンに戻ってきます。世界トップクラスの22人のドライバーがGEN3 Evoマシンでテンペルホーフの市街地サーキットに挑みます。
ベルリンでのレース開催は今季で11年目。これまでに20戦を重ねたドイツの首都で、22名のドライバーが再び熱戦を繰り広げます。舞台はおなじみのテンペルホーフ空港特設サーキット。全長2.345km、15コーナーのレイアウトが、シーズン11を迎えるドライバーたちを待ち受けます。
フォーミュラEにおいて、ベルリンは最も長く開催が続く都市です。シーズン1から毎年欠かさずレースが行われており、シーズン2にアレクサンダープラッツ近郊で開催された例外を除き、すべてテンペルホーファー・フェルトが会場となっています。
繰り返し敷かれたコンクリートスラブによって構成されたテンペルホーフの路面は非常にバンピーで、ハンコックタイヤには通常以上の摩耗をもたらします。また、高いグリップもエネルギー管理に大きく影響し、戦略面での難易度が上がる一方で、シーズン屈指のエキサイティングなレースが生まれます。
今年のベルリンE-Prixを制するのは誰か──。
チャンピオンシップリーダーのオリバー・ローランドがニッサンとともにタイトルを決めるのか、地元ドイツの観客を沸かせるマクシミリアン・ギュンターの勝利はあるのか、あるいはNEOMマクラーレンの新星テイラー・バーナードが躍進のシーズンを締めくくる初優勝を挙げるのか、注目が集まります。
2025ハンコック・ベルリンE-Prixは、7月12日(土)日本時間 23:05にスタートします。
シーズン11のチャンピオンはベルリンで決まるのか?
いよいよ終盤に突入した今季のタイトル争い。FIAフォーミュラE世界選手権のドライバーズタイトルが、今週末のベルリンで決定する可能性があります。
日産のオリバー・ローランドは今季、開幕9戦で7度の表彰台に立つなど圧巻のパフォーマンスを披露。序盤に築いたリードは他を寄せ付けないものでしたが、直近の3戦では5位、上海での13位、ジャカルタではわずか1ポイントと、勢いにやや陰りが見え始めており、タイトル争いは依然として予断を許しません。
現在、ローランドは総合2位のパスカル・ヴェアライン(タグ・ホイヤー ポルシェ)に69ポイント差をつけてランキング首位に立っています。
土曜の第13戦終了時点で87ポイント差をつければ、今季の勝利数による優位性により、タイトル獲得が確定します。
それが叶わなかった場合でも、日曜の第14戦終了時に58ポイント差があれば、ロンドンでの最終2連戦を待たずしてチャンピオンが確定します(同点の場合は勝利数によりローランドが優位)。
現実的には、首位のローランド、現王者ヴェアラインとチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、そしてNEOMマクラーレンのテイラー・バーナードの4名がタイトル争いの中心と見られています。ただし、理論上はマヒンドラ・レーシングのニック・デ・フリースまでの、上位11人全員にチャンスが残されています。
スケジュール:2025年 ハンコック・ベルリンE-Prixの視聴方法(日本時間)

全スケジュールはこちら:https://www.fiaformulae.com/en/calendar/2024-25/r15-berlin
放送情報はこちら:https://www.fiaformulae.com/en/ways-to-watch
ルーキーたちが再び集結──7月14日(月)に今季初の公式テスト開催
ダブルヘッダーの本戦終了後となる7月14日(月)、フォーミュラEは今季初の公式ルーキーテストを実施します。各チームが、競争の激しいモータースポーツ界での飛躍を目指している有望な若手ドライバーを起用しています。
2月の第3・4戦前にジェッダで行われたルーキーフリープラクティスの成功を受け、今回は1日を通 fした本格的なテストとして実施。レースウィークの締めくくりにふさわしい注目のセッションです。
11チームすべてが2名ずつのドライバーを起用し、合計6時間にわたって走行。戦略立案に役立つ貴重なデータ収集を行うとともに、若手ドライバーたちにとっては将来のレギュラーシート獲得へ向けた重要なアピールの場となります。
GEN3 Evoマシンをドライブする22名のルーキーのラインアップは、以下の通りです:

2025年 ハンコック・ベルリンE-Prixでサステナビリティが主役に
フォーミュラEは、「世界で最もサステナブルなスポーツ」としての地位を確立しながら、地域社会と環境の両面への支援を続けています。その根底にあるのは、“持続可能な人類の進歩を加速させる”という明確な使命です。2025年ハンコック・ベルリンE-Prixでは、この取り組みがさらに拡大。地域との連携やジェンダー平等の推進、コミュニティとの協働に加え、開催地の住民に根ざした“人を中心としたレガシー”の創出に注力します。レースが開催される期間を超えて、長期的な価値を地域にもたらすことを目指しています。
フォーミュラEは今後も、コミュニティと環境の両方に貢献する取り組みを継続していきます。
2025ハンコック・ベルリンE-Prixにおけるサステナビリティと社会的インパクトの取り組み
● サステナブル・エネルギーの活用:
ハンコック・ベルリンE-Prixでは、電力網と太陽光発電を組み合わせたエネルギーに加え、100%再生可能なHVO燃料と先進的なバッテリーシステムを導入。静音かつ排出ゼロの電力供給を実現し、低炭素なエネルギーミックスによって脱炭素化の取り組みを後押しします
● Better Futures Fund(ベター・フューチャーズ・ファンド):
2年目を迎えた「ベター・フューチャーズ・ファンド」は、ベルリンで難民支援を行う2団体──AWOとRückenwind──に、合計2万5,000ユーロ(各1万2,500ユーロ)の寄付を実施。会場となるテンペルホーフ空港に暮らす人々を含む地域の難民を支援します。
AWOは、バスケットボールや絵画、水泳、デジタルリテラシー、護身術など、心身の健康やスキル習得、地域交流を支えるレジャー・コミュニティ活動を提供。Rückenwindは、新たなコミュニティ・ハブを開設し、温かい食事や各種ワークショップ、交流の場を通じて、学びとつながりを支援します。
レースが行われる週には、フォーミュラE、AWO、Rückenwindの3者が共同で、ガーデニングやサイクリング体験、写真展、ファンビレッジでのステージトークなど、多彩なワークショップを開催予定です。
● 循環型社会の実現:
使い捨てプラスチックの削減と再利用促進のため、大会期間中に1万8,000個以上のリユース可能な「エコカップ」を無料配布。給水ステーションでは何度でも補給可能です。すべての飲食店は、リサイクル可能な包装の使用と使い捨てプラスチックの排除といった厳格なサステナビリティ基準を順守。
廃棄物は6つのカテゴリーに分別され、ドイツのデポジット制度も活用してボトルや缶の回収・再利用を徹底。資源循環の仕組みを構築します。
コミュニティエンゲージメント
● FIA Girls on Track:
教育と機会を通じて若い女性のエンパワーメントを図る継続的な取り組みの一環として、ベルリン在住の12〜18歳の女子最大120名が参加予定。ワークショップやゲーム体験、キャリアトーク、ピットレーンウォーク、トロフィー授与体験など、多彩なプログラムを通じて、男性中心の業界におけるジェンダー平等と教育の重要性を発信します。
本プログラムは、ハンコック(プレゼンティングパートナー)、ABB(プリンシパルパートナー)、フォーテスキュー・ゼロ(オフィシャルパートナー)の支援を受けて実施されます。
● 地域住民参加型プログラム「Inspiration Hour」:
フォーミュラEの地域・若年層との交流を目的とした取り組みとして、最大200名の地元学生や若者を対象に「インスピレーション・アワー」を開催。Formula E Studentをはじめとする地域団体からの参加者が、レース前日にキャリアトーク、ピットレーンウォーク、ゲームエリア体験、テンペルホーフでのフリープラクティス1のライブ観戦を含む特別なプログラムを体験します。
フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、世界初の電気自動車によるFIA世界選手権で、カーボンニュートラルが認証された唯一のスポーツです。世界有数の都市の中心部でドラマチックなレースを展開し、世界をリードする自動車メーカーに電気自動車のイノベーションを加速させるためのモータースポーツプラットフォームを提供しています。フォーミュラEのチーム、メーカー、パートナー、放送局、開催都市は、このスポーツに対する情熱と、持続可能な人類の進歩を加速させ、人々と地球により良い未来をもたらす可能性を信じるという信念によって結ばれています。
トップページ https://www.fiaformulae.com
Tokyo E-Prix https://www.fiaformulae.com/ja/calendar/tokyo
ABBについて
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に105,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。
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