STとフリースケール、車載用セーフティ・クリティカル・システムを革新する次世代マイコンを共同開発
業界をリードするセーフティ・アーキテクチャをベースとした
新デバイスのサンプル出荷を開始
新デバイスのサンプル出荷を開始
車載用半導体の代表的なサプライヤであるフリースケール・セミコンダクタ
(以下フリースケール)とSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)
は、カー・エレクトロニクスの機能安全をターゲットとして共同開発した新しい
デュアルコア・マイクロコントローラ(マイコン)ファミリを発表しました。
この32ビット・デュアルコア・マイコンにより、開発者は、現在および将来の
安全基準に適合するための洗練された安全コンセプトの採用に向けた課題に取り
組むことができます。また、このマイコン・ファミリにはさまざまな機能が
統合されているため、開発者はアプリケーション設計に集中し、安全コンセプト
の開発と認証という困難な作業をより容易に進めることが可能になります。
業界をリードする32ビットPower Architecture(R)をベースとした最新の
デュアルコア・マイコン・ファミリは、STでは「SPC56EL」、フリースケールで
は「MPC564xL」というパーツ番号になっており、車両効率を改善する電動パワー・
ステアリング、動力性能や乗り心地性能を改善するアクティブ・サスペンション、
車間距離制御(ACC)用のアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)および
レーダーなど、幅広い車載用セーフティ・アプリケーションに理想的な
マイコンです。
このデュアルコア・マイコン・ファミリは、フリースケールとSTの共同開発
プログラムにより誕生しました。このデバイスは、特に国際電気標準会議(IEC)
の定めるIEC61508や国際標準化機構(ISO)の定めるISO26262といった安全規格
に準拠するよう設計されています。現在急激に増大している路上走行車の
セーフティ・クリティカル・システムでは、こういった安全規格を満たすことが
求められています。
STの上級副社長 兼 自動車製品グループ ジェネラル・マネージャである
Paul Grimmeは、次のように述べています。「高度運転支援や横滑り防止装置と
いった乗用車向けセーフティ・システムの重要性が増す中、信頼性が高く堅牢な
エレクトロニクスに対するニーズが高まっています。STとフリースケールのこの
デュアルコア・ターンキー・ソリューションは、ISOやIECが定める最新の規格に
対応しており、高性能な次世代車載用セーフティ・アプリケーションの開発を
加速します。」
シングルチップのSPC56ELおよびMPC564xLデバイスは、2つの高性能コアに、
最大1MBのFlashメモリと、セーフティ・アプリケーションおよびモータ制御
アプリケーションに最適化されたペリフェラル・セットを組み合わせており、
最大2つのブラシレス三相モータによる制御をサポートします。デュアルコア・
アーキテクチャによって、システム部品の重複を回避し、全体的なシステム・
コストを抑えることができます。
フリースケールのマイクロコントローラ・ソリューション・グループ担当上席
副社長兼ジェネラル・マネージャであるレザ・カゼロニアン博士は、次のように
述べています。「今回の共同開発技術は、先進的なセーフティ・システムの開発
と検証を加速します。この新しいデュアルコア・マイコン・ファミリは、世界の
自動車メーカーや車載製品サプライヤ、フリースケールおよびSTの開発
パートナー企業に対し、先進のセーフティ・システムに求められる厳格な要件を
満たす上で必須の技術を提供し、革新的な製品の開発を可能にします。」
また、このデュアルコア・アーキテクチャは、ロックステップ・モードと
デュアル並列処理(独立コア動作)モードの選択が可能であるという独自の
柔軟性を開発者に提供しています。これにより、さまざまなセーフティ・
アーキテクチャがサポートされます。開発者は、要件に応じた安全性と性能の
バランスを実現するアーキテクチャを設定することができます。
2006年2月に始まったSTとフリースケールの共同開発プログラムは、カー・
エレクトロニクスのさまざまな分野で従来にないパワーとインテリジェンスを
実現するマイコン製品を次々と生み出し、自動車産業の革新を加速しています。
両社の協業関係により、製品や技術の設計と革新が迅速に進み、最先端の重要
コンポーネント開発に必要な本物のデュアルソース環境が実現することで、両社
の顧客に大きな利点をもたらします。
詳細については、http://www.st.comおよび
http://www.freescale.comをご覧ください。
補足情報
STおよびフリースケールのデュアルコア・マイコンのアーキテクチャには、両方
のコアが同一のコードを実行して安全性を高めるロックステップ(冗長処理)
モードと、各コアが異なるコードを同時に実行して性能を高めるデュアル
並列処理モードという2つのモードがあります。
フリースケールとSTが設計したデュアルコア・マイコンのロックステップ・
モード動作は、CPU以外の機能をも重複させることで、他の一般的な
ロックステップ・マイコンによるアプローチを超える総合的な安全コンセプトを
実現します。STとフリースケールのデュアルコア・マイコンの安全コンセプトは、
CPUコア、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)、クロスバー・スイッチといっ
た主要部分の重複による冗長性とともに、ハードウェア自動診断機能をはじめ
ISOの自動車安全規格(Automotive Safety Integrity Level: ASIL)で
最高レベルのASIL Dに準拠する多くの安全機能を提供します。安全機能を
1チップに統合するこのアプローチにより、車載製品メーカーは、新たな
回路部品やソフトウェアを追加することなく、アプリケーション・ハードウェア
およびソフトウェアの開発に集中することができます。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、
およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の
世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、
世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。
詳細は、http://www.freescale.com/(英語)、または
http://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
STマイクロエレクトロニクスへのお問合せ
◆ 報道関係お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
コーポレートコミュニケーション部
内芝
TEL:03-5783-8220 FAX: 03-5783-8229
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
Automotiveセグメント
TEL:03-5783-8260 FAX:03-5783-8216
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンへのお問合せ
◆ 報道関係者からのお問い合わせ先:
コーポレート・コミュニケーション本部
谷川 雅子
Tel: 03-5437-9128
Email: masako.tanikawa@freescale.com
◆ 媒体読者からのお問い合わせ先:
テクニカルインフォメーションセンター
Tel: 0120-191014
Email: support.japan@freescale.com
FreescaleおよびFreescaleのロゴは、米国およびその他の国々における
Freescale Semiconductor, Inc.の商標または登録商標です。
その他すべての製品またはサービスの名称は、それぞれの所有者の財産です。
Power ArchitectureとPower.orgのワードマークおよびPowerとPower.orgの
ロゴおよび関連マークは、Power.orgがライセンスする商標および
サービスマークです。
(C)2009フリースケール・セミコンダクタ・インク
(以下フリースケール)とSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)
は、カー・エレクトロニクスの機能安全をターゲットとして共同開発した新しい
デュアルコア・マイクロコントローラ(マイコン)ファミリを発表しました。
この32ビット・デュアルコア・マイコンにより、開発者は、現在および将来の
安全基準に適合するための洗練された安全コンセプトの採用に向けた課題に取り
組むことができます。また、このマイコン・ファミリにはさまざまな機能が
統合されているため、開発者はアプリケーション設計に集中し、安全コンセプト
の開発と認証という困難な作業をより容易に進めることが可能になります。
業界をリードする32ビットPower Architecture(R)をベースとした最新の
デュアルコア・マイコン・ファミリは、STでは「SPC56EL」、フリースケールで
は「MPC564xL」というパーツ番号になっており、車両効率を改善する電動パワー・
ステアリング、動力性能や乗り心地性能を改善するアクティブ・サスペンション、
車間距離制御(ACC)用のアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)および
レーダーなど、幅広い車載用セーフティ・アプリケーションに理想的な
マイコンです。
このデュアルコア・マイコン・ファミリは、フリースケールとSTの共同開発
プログラムにより誕生しました。このデバイスは、特に国際電気標準会議(IEC)
の定めるIEC61508や国際標準化機構(ISO)の定めるISO26262といった安全規格
に準拠するよう設計されています。現在急激に増大している路上走行車の
セーフティ・クリティカル・システムでは、こういった安全規格を満たすことが
求められています。
STの上級副社長 兼 自動車製品グループ ジェネラル・マネージャである
Paul Grimmeは、次のように述べています。「高度運転支援や横滑り防止装置と
いった乗用車向けセーフティ・システムの重要性が増す中、信頼性が高く堅牢な
エレクトロニクスに対するニーズが高まっています。STとフリースケールのこの
デュアルコア・ターンキー・ソリューションは、ISOやIECが定める最新の規格に
対応しており、高性能な次世代車載用セーフティ・アプリケーションの開発を
加速します。」
シングルチップのSPC56ELおよびMPC564xLデバイスは、2つの高性能コアに、
最大1MBのFlashメモリと、セーフティ・アプリケーションおよびモータ制御
アプリケーションに最適化されたペリフェラル・セットを組み合わせており、
最大2つのブラシレス三相モータによる制御をサポートします。デュアルコア・
アーキテクチャによって、システム部品の重複を回避し、全体的なシステム・
コストを抑えることができます。
フリースケールのマイクロコントローラ・ソリューション・グループ担当上席
副社長兼ジェネラル・マネージャであるレザ・カゼロニアン博士は、次のように
述べています。「今回の共同開発技術は、先進的なセーフティ・システムの開発
と検証を加速します。この新しいデュアルコア・マイコン・ファミリは、世界の
自動車メーカーや車載製品サプライヤ、フリースケールおよびSTの開発
パートナー企業に対し、先進のセーフティ・システムに求められる厳格な要件を
満たす上で必須の技術を提供し、革新的な製品の開発を可能にします。」
また、このデュアルコア・アーキテクチャは、ロックステップ・モードと
デュアル並列処理(独立コア動作)モードの選択が可能であるという独自の
柔軟性を開発者に提供しています。これにより、さまざまなセーフティ・
アーキテクチャがサポートされます。開発者は、要件に応じた安全性と性能の
バランスを実現するアーキテクチャを設定することができます。
2006年2月に始まったSTとフリースケールの共同開発プログラムは、カー・
エレクトロニクスのさまざまな分野で従来にないパワーとインテリジェンスを
実現するマイコン製品を次々と生み出し、自動車産業の革新を加速しています。
両社の協業関係により、製品や技術の設計と革新が迅速に進み、最先端の重要
コンポーネント開発に必要な本物のデュアルソース環境が実現することで、両社
の顧客に大きな利点をもたらします。
詳細については、http://www.st.comおよび
http://www.freescale.comをご覧ください。
補足情報
STおよびフリースケールのデュアルコア・マイコンのアーキテクチャには、両方
のコアが同一のコードを実行して安全性を高めるロックステップ(冗長処理)
モードと、各コアが異なるコードを同時に実行して性能を高めるデュアル
並列処理モードという2つのモードがあります。
フリースケールとSTが設計したデュアルコア・マイコンのロックステップ・
モード動作は、CPU以外の機能をも重複させることで、他の一般的な
ロックステップ・マイコンによるアプローチを超える総合的な安全コンセプトを
実現します。STとフリースケールのデュアルコア・マイコンの安全コンセプトは、
CPUコア、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)、クロスバー・スイッチといっ
た主要部分の重複による冗長性とともに、ハードウェア自動診断機能をはじめ
ISOの自動車安全規格(Automotive Safety Integrity Level: ASIL)で
最高レベルのASIL Dに準拠する多くの安全機能を提供します。安全機能を
1チップに統合するこのアプローチにより、車載製品メーカーは、新たな
回路部品やソフトウェアを追加することなく、アプリケーション・ハードウェア
およびソフトウェアの開発に集中することができます。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、
およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の
世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、
世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。
詳細は、http://www.freescale.com/(英語)、または
http://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
STマイクロエレクトロニクスへのお問合せ
◆ 報道関係お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
コーポレートコミュニケーション部
内芝
TEL:03-5783-8220 FAX: 03-5783-8229
◆ お客様お問い合わせ先
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Automotiveセグメント
TEL:03-5783-8260 FAX:03-5783-8216
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンへのお問合せ
◆ 報道関係者からのお問い合わせ先:
コーポレート・コミュニケーション本部
谷川 雅子
Tel: 03-5437-9128
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テクニカルインフォメーションセンター
Tel: 0120-191014
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