民族の平和的共存のための共同作業と次世代リーダー育成
南スーダンの持続的な平和を目指した事業の最終年が開始
日本紛争予防センター(JCCP:東京都文京区)は、2018年11月8日より、南スーダン共和国中央エクトリア州ジュバ市において、国内避難民キャンプと周辺コミュニティの民族の平和的共存を目指す「共同作業・次世代リーダー育成事業」(3年計画の最終年)を開始しました。
◆事業の背景:
2011年にスーダンから独立した南スーダンでは、2013年12月以降、政権内の派閥闘争が激化し内戦に発展しました。さらに2016年7月に首都ジュバで武力衝突が起き、これを契機に戦闘が全国に飛び火しました。結果、国内避難民の数が、2018年9月末に190万人に上りました(UNHCRより)。
◆事業の概要:
JCCPは2016年12月より、多民族の平和的な共存の実現を目的として、ジュバ市近郊の国内避難民キャンプの国内避難民と地域住民を対象に、多民族による共同作業の機会提供と次世代リーダーの育成を行ってきました。次の世代を担う若者を対象に紛争管理研修を行い、争いを平和的に解決できる次世代リーダーを育成しています。また、国内避難民と地域住民が共同作業を行い、そこでの協働を通して、民族、国内避難民、ホストコミュニティ(受け入れ側地域コミュニティ)という違いを超えた交流と共存の場として、野菜栽培と食品加工を行える環境を整備しました。参加者は野菜の栽培方法や長期保存のための加工方法を習得することができ、食糧難が深刻な南スーダンにおいて有用なスキルともなります。また民族の共同作業の場は次世代リーダーの紛争管理の実践の場でもあります。
◆最終年の取り組み:
本事業は3年計画事業の最終年事業です。2年次までに行ってきた紛争管理研修や共同作業指導、啓発活動を引き続き実施するのに加え、2,500人の南スーダンの人々を対象に、事業終了後も育成した次世代リーダーたちが自ら地域住民に対する紛争管理や啓発活動が行える体制を整えていきます。
本事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)と助成と皆様からのご寄付により実施されます。また、JCCP M株式会社様よりご協賛をいただきました。
◆JCCPとは:
活動内容/紛争地の人々を「被害者」ではなく「平和の担い手」にするため、現地の人材育成に特化した支援活動①住民間の対立予防・治安の改善②自立支援(経済的自立・心の回復)③対立する集団間の信頼醸成を行っています。現在の活動地域/南スーダン、ケニア、トルコ、ソマリア
▼JCCP公式WEBサイト
http://www.jccp.gr.jp/
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