サクラクレパス 保育サポートICT事業に参入 新サービス「イロドキⓇ」を2025年4月より提供開始

~保育現場と家庭を写真でつなぎ 「保育の質」を可視化へ~

株式会社サクラクレパス

 株式会社サクラクレパス(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:西村彦四郎、以下:サクラクレパス)は、このたび新たに保育サポートICT事業への参入を目指し、「保育現場と家庭を写真でつなぐ」をコンセプトとした新サービス「イロドキⓇ」を2025年4月1日より本格展開いたします。

「イロドキⓇ」ウェブサイト: https://www.irodoki.com

 「イロドキⓇ」は、園生活の様子を先生の手間をかけることなく、写真で簡単に保護者へ共有することができる、園と保護者・子どもたちとの円滑なコミュニケーション、相互理解を促進するフォトサービスです。「我が子が園でどのように過ごしているかをもっと知りたい」という保護者、「子どもたちの様子をもっと伝えたいが日々の業務が忙しく十分に対応できない」という園側、それぞれの悩みを解消し、よりよい保育の実現をサポートします。これまで以上に、子どもたち一人ひとりにフォーカスした、タイムリーな共有ができることで、その日のできごとを逃しません。

 「イロドキⓇ」では、先生が専用のカメラアプリで撮影した写真がシステムに自動アップロードされ、AIによる子どもの顔の選別まで自動で行われます。園の管理画面では先生が配信前にチェックをするだけで、保護者専用アプリに即時に共有でき、保護者はアプリからいつでも我が子専用の写真アルバムとして閲覧することができます。料金は園も保護者も基本無料。希望される保護者は月額サブスクリプション型で、写真のダウンロードや家族招待機能もお使いいただけます。

 現在、日本では保育を取り巻く環境は大きな転換期を迎えており、待機児童解消が進むことで「量」の問題から「質」の問題への認識・課題転換が行われています。サクラクレパスは「イロドキⓇ」をはじめとしたICT事業を通じ、保育の質向上に向けた課題解決に取り組んでまいります。

開発経緯

 1921年創業のサクラクレパスは、教育・文化への貢献を使命に、クレパスに代表される描画材料や文具などを展開するほか、2002年より教育通販事業『エデュース』を展開してきました。このたび、保育現場の課題解決に取り組むべく新たなチームを社内で作り、「子どもの成長を多方面からサポートすること」をミッションとして新事業に着手しました。

 本サービスの開発にあたり、保育現場や保護者の声に耳を傾けたところ、保護者からは「もっと我が子の日々の様子が見たい」「写真販売では日常の様子をタイムリーに知ることができない」といった意見がありました。その一方で、保育現場からは日々の多忙な業務の中、保護者と密なコミュニケーションを取ることが難しく、「子どもを安心して預けられる園であると保護者にもっと伝えたい」というニーズがあることが分かりました。

 これらを踏まえた上でサービス設計にあたり、幼児教育・教育工学を専門とする玉川大学教育学部教育学科山田徹志准教授と共に検討を行った中で、「園の普段の子どもの様子(遊び・生活)からの“育ちの姿の見える化”が、将来的に保育の価値向上に繋がる」ということが分かりました。そこで、従来の写真販売や共有サービスに比べ、先生の業務負担をかけることなく、もっと子どもたち一人ひとりにフォーカスした、タイムリーな写真共有を通じて、園と保護者、子どもたちのコミュニケーションを促進、信頼関係強化に繋がるサービスの開発を目指しました。

「イロドキⓇ」の特長

①先生専用のカメラアプリで撮影後、自動アップロード

撮影するだけで園の管理画面に自動アップロードされるため、データ移行が不要です

※専用アプリを使わずにお手持ちのデジカメ等で撮影した写真データも手動でアップロード可能

 

②顔認識AIでお子さまの顔を自動選別・自動カウント

写っている子どもの顔をAIで判定し、自動で個別ふりわけ&写真データの枚数カウントができます

③保護者アプリでいつでも閲覧

我が子専用の写真アルバムとして成長をいつでもふりかえることができます

※月額サブスクリプション型のプランに加入することで無制限ダウンロードや家族招待機能が利用可能

 3つの特長に加え、園の管理画面では日付や園児ごとに写真検索も可能なため、園での写真管理をより簡単に行うことができます。活動タグ機能や園ダイジェスト機能など先生のふりかえりにもご活用いただけます。「イロドキⓇ」のネーミングに込めた「子どもたちの彩りあるわくわくドキドキの瞬間(とき)を届ける」ことで、子どもたち一人ひとり“今”にもっと寄り添える環境づくりをサポートしてまいります。

 「イロドキⓇ」お問い合わせ・申し込みはこちら: https://www.irodoki.com/contact-us

想定利用シーン(「イロドキⓇ」が写し出す子どもたちの日常の様子)

「イロドキⓇ」では、子どもたち一人ひとりの日々の姿、家庭では見られない成長のワンシーンをタイムリーに見ることができます。

玉川大学 教育学部 教育学科 山田 徹志 准教授の推薦コメント

 現在、保育を取り巻く環境は大きな転換期を迎え、待機児童解消など保育の「量」から「質」へ政策転換※1が行われています。全国の保育所の待機児童人数は、2024年は過去最少※2で解消の兆しを示している一方で、新たな課題として国より示されたのが、「保育の質」の向上です。これを受け、現在こども家庭庁は保育士の研修の見直し等をはじめ、こどもを中心とした社会モデル(「はじめの100か月の育ちビジョン」)を推進しています。しかし、保育の「質」は、保育実践の課程の在り方とも言え、各園の文化・理念により捉え方は様々です。そのため、画一的な保育理論・技術の導入による質改善の取り組みは、現場での混乱や更なる業務増加を発生させるケースもあります。大切なのは、それぞれのこどもたちの成長を丁寧に把握すること。そこで着目すべきは、周りの大人が「こどもの育ち姿」をスムーズに共有し語り合うための「情報の流れを生む仕組み(システム)」だと考えます。園での日常の風景を記録(情報)し共有することは、「日々の保育の過程にあるこどもの育ちの姿」の可視化に繋がり、それが結果的に保育の質の向上につながると考えます。さらに、このような情報の流れは園と保護者のコミュニケーションの円滑化にも寄与すると考えます。

 「イロドキ」が生む写真共有を通した新たなコミュニケーションの形は①対面での会話、②連絡ノートに次ぐ「第3のコミュニケーション手段」になり得ると考えます。また「こどもの成長」は、言語や身体能力等の成長の結果にしばしば囚われがちですが、日常の何気ないシーンから、こどもの日々の成長のプロセスを前向きに感じ取れる仕組みにより、保護者・園双方が「こどもの成長をポジティブに捉え語り合う」きっかけにもなることが期待されます。核家族化が進み「孤立子育て」が問題となる中、園でのわが子の様子の共有を通じ園との関係性が深まることで、保護者の孤独感を和らげることにも繋がる可能性があります。保育で大切なのは、保護者と園をはじめとしたこどもを取り巻く人々の連携です。「イロドキ」が、こどもを取り巻く人々を繋ぎ・紡ぎ保育の質を向上していく保育サポートICTとして広く活用されることを願っています。

※1子ども家庭庁「保育政策の新たな方向性」について(令和6年12月20日公表)

 https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/new_direction

※2子ども家庭庁「令和6年4月の待機児童数調査のポイント」

 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/4ddf7d00-3f9a-4435-93a4-8e6c204db16c/490e7d02/20240830_policies_hoiku_torimatome_r6_06.pdf

【会社概要】

 サクラクレパスは「こころ」のある「色」を通じて教育・文化に貢献すると共に、あなたの暮らしを、そして未来をあざやかに彩ります。

 大正中期、子どもたちが見たもの、感じたことをのびのびと描く「自由画教育」に賛同し、より使いやすく、発色が良い描画材料として「クレパスⓇ 」を開発しました。以来、教育・文化に貢献することを社是に掲げ、教育現場に適した描画材料を提供し、近年では「こころ」のある「色」を通して「描く」と「書く」を中心に幅広く商品開発しており、みなさまの暮らしや社会を彩れるように取り組んでいます。

社名:株式会社サクラクレパス

創業:1921年(大正10年)5月29日

資本金:9,000万円

代表取締役社長:西村 彦四郎

従業員数:1,600名(グループ計)

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会社概要

株式会社サクラクレパス

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URL
-
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-6-20
電話番号
-
代表者名
西村彦四郎
上場
未上場
資本金
-
設立
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