【国立科学博物館】YS-11量産初号機、左主翼取り外し作業を公開!~≪一般公開を目指し移設へ≫~
国立科学博物館(館長 林良博)が、現在羽田空港内で保管する、わが国唯一の純国産民間輸送機YS-11を茨城県筑西市に移転し、組立後に一般公開します。移設に向けて羽田空港内で現在行っているYS-11の解体作業を報道向けに公開しました。
国立科学博物館が羽田空港内で保管しているYS-11(JA8610)は、2020年3月末に茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティーに移転、組立後に展示公開することが決まりました。
2019年8月29日、羽田空港内のYS-11保管ハンガーにおいて最後のモータリングが行われ、9月30日から移転に向けた解体作業を開始しました。またYSー11解体にあたっては、専用の解体器具・機材が必要ですが、 国内でYS-11を唯一運用する防衛省航空自衛隊の協力により借用することができ、解体はその後順調に進み、2019年12月20日に未解体の胴体と主翼を残し、解体したエンジン、プロペラ、尾翼他のパーツ類はザ・ ヒロサワ・シティーに搬入、一時保管庫に収納されました。
2020年1月には主翼と胴体を解体し、3月には 解体した全てのYS-11パーツをザ・ヒロサワ・シティーに搬入予定です。
2019年8月29日、羽田空港内のYS-11保管ハンガーにおいて最後のモータリングが行われ、9月30日から移転に向けた解体作業を開始しました。またYSー11解体にあたっては、専用の解体器具・機材が必要ですが、 国内でYS-11を唯一運用する防衛省航空自衛隊の協力により借用することができ、解体はその後順調に進み、2019年12月20日に未解体の胴体と主翼を残し、解体したエンジン、プロペラ、尾翼他のパーツ類はザ・ ヒロサワ・シティーに搬入、一時保管庫に収納されました。
2020年1月には主翼と胴体を解体し、3月には 解体した全てのYS-11パーツをザ・ヒロサワ・シティーに搬入予定です。
- YS-11 左主翼取り外し作業を公開!
現在は、筑波県筑西市への移設を目指し、羽田空港内で解体作業が着々と進んでいます。
2020年1月15日(金)に左の主翼を取り外しました。
- これまでのYS-11量産初号機の解体経過
- YS-11 量産初号機について
平成11(1999)年1 月に,退役するYS-11 量産初号機の保存のため,当時の運輸,文部,通産,大蔵等関係省庁で協
議され,国立科学博物館において維持管理が望ましいとの合意がなされた。
国立科学博物館は,平成11 年2 月26 日付で運輸省航空局長宛にYS-11 量産初号機の取得要望書を提出。同年
8 月に運輸省から管理換を受けた。
2 保存目的
当館が保管するYS-11 は,我が国航空機製造事業の期待を一身に受けた量産初号機(製造番号2003)である。機体
登録番号はJA8610 と,YS-11 全機中一番若い番号を与えられている(試作機2 機の製造番号はそれぞれ2001,
2002,機体登録番号はJA8611,JA8612 であった)。
昭和40 年3 月に運輸省航空局に納入され,「ちよだⅡ」と命名されて,羽田空港をベースに,飛行検査機として2 万時間を越える飛行実績を有する。
我が国唯一の純国産開発の民間輸送機であり,国家支援のもと性能・経済性等世界的評価を得て,世界で活躍した
YS-11 であり,特に
① 我が国航空関係者の「汗と涙」が結晶され,わが国航空機製造事業の期待を一身に受けた栄えある量産初号機
② 現存するYS-11 の中で試作機を除く最古の機体
③ 我が国の飛行安全確認の点検機として任務を全うした航空機である。
また、平成19 年には「機械遺産」(日本機械学会)に認定され、さらに、平成20 年にも「重要航空遺産」(日本航空協会)として認定されている。
※機械遺産・・・・・日本機械学会が審査、認定する日本の機械技術発展に寄与したもの。日本機械学会は2007 年6 月に創立110 周年を迎え、その記念事業の一環として、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的
遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」
(Mechanical Engineering Heritage)を認定することにした。2007 年から始まり、現在まで76 件が登録され
ている。
※重要航空遺産・・・日本航空協会が、歴史的文化的に価値の高い航空遺産を「重要航空遺産」として認定し、その意義を広く社会に知らしめるとともに、後世に遺していくため「重要航空遺産認定制度」を平成19年に設立した。平成20年に、国立科学博物館が所有する「YS-11輸送機量産初号機」および埼玉県が所有する「九一式戦闘機」を初の「重要航空遺産」として認定し、現在まで8 件が登録されている。
このようにYS-11 量産初号機は,我が国戦後復興の象徴であり,将来に継承していくべき国民の貴重な財産であ
る。航空機史上重要な価値を持つYS-11 の中でも記念碑的価値の高い機体であり,我が国の貴重な産業技術資料としての価値を減じないよう,風雨の影響等を避けるための屋内保管や継続的な定期点検の実施など計画的な保存に努め,劣化や損傷,不可逆的な改変を防ぎ,できうる限り移管時の状態に近い形で保存する。
3 保管場所、保管状況
平成11 年8 月 運輸省から管理換されて以降,当館ではYS-11 量産初号機の良好な保存に努めるため,風雨を防ぐ
ことができ,また定期的なメンテナンスを行うことが容易である羽田空港内の格納庫で保存を行ってきた。
平成11 年6 月 運輸省,文部省,科博,JAL で保管に関する覚書締結
平成24 年3 月 国土交通省T-101 格納庫へ移転
平成28 年8 月 空港施設(株)大型格納庫(羽田空港)へ移転
令和2 年3 月 ザ・ヒロサワシティ(茨城県筑西市)へ移転予定
組立後 ザ・ヒロサワシティにて一般公開
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