福工大×台湾明新科技大学　半導体協同教育プログラム開始

単位交換して台湾の最前線で半導体スペシャリストを目指す。日本初の取り組みスタート

福岡工業大学は、九州の半導体業界を盛り上げ、世界で活躍できるグローバルなエンジニアを育てるために、
今年度、台湾の半導体人材育成の最前線、「明新科技大学」と連携した単位交換型の協働教育プログラムを始めました。

福岡工業大学は、九州の半導体業界を盛り上げ、世界で活躍できるグローバルなエンジニアを育てるために、今年度、台湾の半導体人材育成の最前線、「明新科技大学」と連携した単位交換型の協働教育プログラムを始めました。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造（TSMC）が熊本に進出。さらに半導体後工程受託の最大手、日月光投資控股（ASE）が北九州市への工場建設を計画するなど、九州には今、半導体をめぐる海外企業進出のビッグウェーブが到来しています。福岡工業大学と明新科技大学は、台湾の現地企業と協力したインターンシップなどを通じて、実践的かつ質の高い教育プログラムを福工大の学生たちに提供し、九州に進出する台湾の半導体メーカーや日本の半導体関連企業で活躍できる実践的な中核人材を育てます。取り組みを取材いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

• 半導体の最前線を学ぶ単位交換型、日本初のプログラム

このプログラムで、福岡工業大学の学生たちは１～3年次に、福工大で半導体の基礎知識や、台湾での学修に備えた語学の修得を行います。4年次には通常履修する「卒業研究」と明新科技大学での1年の学修を交換。明新科技大学の先進的な半導体教育施設で学ぶとともに、台湾の半導体企業でのインターンシップにも参加。さらに、半導体製造にかかわるエンジニアのライセンスである「半導体検測工程鑑定士」の試験にも挑戦。最先端の半導体技術を企業の現場で学びながら、実際の半導体業界のニーズに応じたスキルと知識を身に付けることを目指します。

▼半導体人材育成のトップランナー「台湾明新科技大学」

• 台湾北部にあり、多くの半導体関連企業が入居する台湾のシリコンバレー、「新竹サイエンスパーク」近くにあり、2021年に台湾初の「半導体学部」を設立。同大は特に半導体の製造工程で「後工程」と呼ばれる組み立てや試験・検査に特化した人材を育てており、学内には台湾政府や企業から支援を受けて、実際に企業が使用するものと同じ最先端の半導体製造ラインも備えています。また、半導体製造にかかわるエンジニアのライセンスである「半導体検測工程鑑定士」の試験を台湾政府や企業とともに実施するなど本格的に半導体に特化した人材育成を行っています。連携する世界的な半導体メーカー「Powertech Technology　Inc.」では従業員の10％（管理職の5％）が明新科技大学の卒業生であることなど、企業とのコネクションも非常に強い大学です。

▼早期に「専門人材」の育成態勢を作り、人材需要の波に乗れ︕

世界最大の半導体メーカー、TSMCの熊本進出などを受けて、今後様々な半導体関連産業が九州への投資を行い、九州への経済波及効果は2030年までに20兆円と予想されています。また、半導体メーカーだけではなく、材料や製造装置、検査機器など様々な関連企業が九州に進出する可能性もあり、九州の半導体産業に関わる専門人材は年間1000人程度不足すると予想されています。特に日本に進出する台湾の半導体メーカーおよび関連企業においても、人材確保は重要な課題になっていて、半導体の専門知識を持った九州の若者には国内外から需要の大きな波が寄せられています。福工大と明新科技大学はこの人材需要増にいち早く対応します。

▼「初級編」は今年度スタート。2026年から上級編スタート

協同プログラムは今年度からすでに「初級編」がスタート。今月（8月）4日から工学部電子情報工学科の学生たちが1週間の日程で明新科技大学へ短期留学しました。現地の学生たちと共に半導体工学について学んだり、台湾の半導体関連企業への短期インターンシップなどに取り組みました。「上級編」の長期留学は、早ければ2026年度にはプログラムが開始される見込みで、志望する学生たちは今後、現地での1年間に学習を目指して、語学力などをより研鑽していきます。

▼プレスリリースのダウンロードはこちら

https://prtimes.jp/a/?f=d47155-45-e6680db48b41eca3f11793545023a5f6.pdf