エクイニクス、企業のAIワークロードを強化する液冷の導入を加速・簡素化
AIなどの計算集約型ワークロードを強化するため、3つの地域と45以上の主要市場でダイレクトチップ液体冷却技術のサポートを拡大
カリフォルニア州レッドウッドシティ- 2023年12月11日 – グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、以下「エクイニクス」)は本日、ダイレクトチップのような先進的な液冷技術のサポートを、 世界45都市以上の100カ所を超える International Business Exchange® (IBX®) データセンターに拡大する計画を発表しました。これにより、エクイニクスはほぼすべてのIBX®でラック内熱交換器による液体から空気の冷却をサポートすることが可能になります。今回の拡大によって、より多くの企業が、AI などの計算集約型ワークロードをサポートする強力かつ高密度なハードウェアに、最も高性能な冷却技術を使用できるようになります。
IDCのクラウド・トゥ・エッジ・データセンター・トレンドのリサーチ・ディレクターであるショーン・グラハム氏は次のようにコメントしています。
「AI のようなデータ集約型のハイコンピューティングアプリケーションに対する需要は増加しています。 このような新しいアプリケーションを実行するために必要なハードウェアはデータセンター内の密度を上昇させるため、従来の技術では効率的に冷却できなくなりました。 企業や組織からの液冷ソリューションに対する需要が高まるなかで、エクイニクスのようなデータセンタープロバイダには次世代の冷却ソリューションのサポートが求められます」
ロンドン、シリコンバレー、シンガポール、ワシントンDCを含む45以上の主要都市でダイレクトチップ液体冷却技術を商用化しているため、ミッションクリティカルなニーズに対応する高度な液冷ソリューションをお客様にとって最も重要な市場での導入が可能になります。エクイニクスは、Platform Equinix®のパートナーおよびプロバイダからなるエコシステムへの直接のアクセスを提供しています。エクイニクスは、このアプローチを継続することで、次世代の液冷設計を進化する能力をもつデジタルリーダーたちを支援していきます。
エクイニクスのグローバルコロケーション担当バイスプレジデントであるティファニー・オシアスは、次のように述べています。
「液体冷却は、新しいテクノロジーを実現する強力で高密度のハードウェアを冷却する方法としてデータセンターに革命をもたらしており、エクイニクスはそのイノベーションを推進しています。私たちは長年にわたり、さまざまな規模や密度の大規模な液冷システムを導入する企業を支援してきました。 エクイニクスは、AIなどのアプリケーションに必要な複雑で高度な最新のITの導入をサポートするために、データセンターのキャパシティを革新する企業を支援する経験と専門知識を有しています」
エクイニクスは、お客様が最も効率的なソリューションを利用できるよう、ダイレクトチップ、液浸、リアドア型熱交換器などの主要な液冷技術をサポートしています。さらに、エクイニクスはベンダーニュートラルなアプローチを提供し、お客様が希望するハードウェアプロバイダを利用できるようにしています。
ダイレクトチップは、サーバー内のチップの上にコールドプレートを配置する独自のアプローチです。このコールドプレートには液体の供給と還流の経路があり、技術的な冷却液がプレート内を流れることで、チップから熱を取り除きます。 これにより、ダイレクトチップ対応のサーバーは、革新的な冷却技術で冷却されながらも、従来の空冷装置と同様に標準的な IT キャビネットへの設置が可能です。リアドア型熱交換器は、冷却コイルとファンを使用してIT機器から熱を取り込みます。これらはお客様のキャビネットに直接取り付けられるため、従来の冷却よりも高い冷却負荷を管理できます。
SSIAの会長兼エクイニクスのフィールドCTOであるマイ・チュオン氏は、次のようにコメントしています。
「液体冷却は、Open19 V2仕様の開発において最も重要な課題でした。Linux Foundation の下で運営されているOpen19プロジェクトの目標は、サーバー、ストレージ、ネットワーク用のあらゆる19インチラックに適合するオープンスタンダードを作成することでした。このプロジェクトは、デジタルリーダーが多様なベンダーのハードウェアを、効率的かつ持続的に、どのようなデータセンター環境でも利用できるようにするものです。エクイニクスの液体冷却における技術とベンダーニュートラルなアプローチは、企業向けデータセンターにおける先進的な液冷ソリューション導入の障害を取り除く仕組みです」
CoolIT SystemsのCEOであるスティーブ・ウォルトン氏は、次のようにコメントしています。
「次世代チップやその他のAIインフラストラクチャに対して、従来の空冷アプローチだけでは十分ではありません。液体冷却は、エネルギーを節約しデータセンターの効率的な運用を支援しながら、より優れたパフォーマンスを提供することができます。エクイニクスの最先端のデータセンターは、お客様が先進的なCoolIT Systemsの液冷技術を導入するための理想的な環境を提供し、ミッションクリティカルなデジタルインフラの最適な回復力、エネルギー効率、信頼性を保証します」
ZutaCoreの共同創業者兼CEOであるエレズ・フライバック氏は、次のようにコメントしています。
「データセンターが急速に進化するコンピューティングの世界に対応するためには、効果的な冷却ソリューションが不可欠です。私たちは、液体冷却が次世代のデジタルインフラをサポートするうえで重要な役割を果たすと信じています。 ZutaCoreは、エクイニクスのCo-Innovation FacilityやEquinix Metalの展開において同社と提携し、次世代の液冷ソリューションの開発、運用、テストを大規模に支援してきました。エクイニクスが液冷対応のデータセンターの数を拡大し、水を利用しない(液体の沸騰による気化熱を冷却に活用し、液体に戻す完全閉ループの高効率な「二相式」)液体冷却を使用して顧客のワークロードを最適化することで、ゼロエミッションのデータ産業を推進することを期待しています。」
関連資料
3 Trends Driving Liquid Cooling for Data Centers 【ブログ(英語のみ)】
Exploring Liquid Cooling for Next-Gen Business Applications 【ブログ(英語のみ)】
Liquid Cooling In Action—On Our Own Production Servers 【ブログ(英語のみ)】
*)本リリースは、米国時間12月11日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です
エクイニクスについて
エクイニクス(Nasdaq:EQIX)は、グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業です。先進的な企業や組織であるデジタルリーダーは自社の成功に向けて、信頼できるプラットフォームとしてエクイニクスを選定し、基盤となるインフラストラクチャをソフトウエアレベルのスピードで集約し、相互接続しています。エクイニクスは、お客様が競争優位性を向上させる上で必要とする適切な場所、パートナー、可能性のすべてにアクセスできるよう支援します。エクイニクスの利用により、ワールドクラスの体験に加え、俊敏な拡張、デジタルサービスの迅速な立ち上げと共に、サステナビリティの目標をサポートすることで、ビジネス価値の増大が可能になります。
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