出島型スキーム「Co-DEZIMA」から、第3号案件が誕生
旭化成ファーマとの共創で、女性の健康と人生を支える、新しい骨ケアのかたちを追求する新会社「Hers HeAlth Technologies Inc.」を設立

Co-Studio株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:澤田 真賢、以下「当社」)は、旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:青木 喜和、以下「旭化成ファーマ」)と連携し、当社が展開する出島型新規事業創出スキーム「Co-DEZIMA」を活用して、新会社「Hers HeAlth Technologies Inc.(ハーズ ヘルス テクノロジーズ株式会社)」の設立を支援しました。
本件は、旭化成ファーマが2024年に公表した「メディカルほねチェック」の実証試験を起点に、閉経や加齢に伴う骨密度低下という女性特有の社会課題に取り組むヘルステック事業として誕生しました。当社にとっては、住友ファーマ株式会社との協業事例(第1号)、ENEOS株式会社との協業事例(第2号)に続く「Co-DEZIMA」スキーム第3号案件にあたります。
「社会実装に最短距離で挑む」出島型モデルの可能性

Co-Studioは、大企業の事業創出を社外から加速する「出島型支援」に特化したスタジオ機能を提供しています。今回の「Hers HeAlth Technologies Inc.」設立においては、当社が展開する事業開発スキーム「Co-DEZIMA」を軸に、以下のような構造でプロジェクトを設計・推進しました。
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独立したスタートアップ型子会社の立ち上げ:
企画構想フェーズではなく、事業化における出口戦略の設計から関与。資本政策、設立実務、契約スキームの構築、チームアサイン、そして代表就任者の支援まで、Build-Operate-Transfer(BOT)型の支援スタイルを採用しました。
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多様な人材・専門家との共創モデル:
出島モデルだからこそ可能となる、社内外の枠組みにとらわれない多様なヘルスケア人材の登用・連携を基盤とし、女性の健康寿命を延ばす革新的なサービス実装に挑戦します。
“見過ごされがちな骨の課題”から生まれた新たな挑戦
今回のプロジェクトの出発点には、旭化成ファーマの大黒 聡氏が主導してきた「メディカルほねチェック」実証プロジェクトの存在があります。健康経営の一環として社内で導入された骨密度検査支援制度を起点に、生活者と医療機関をつなぐWebサービスの開発・実証へと発展。その過程で、特に38〜64歳の女性における骨密度低下リスクの高さや、検査機会の不足、可視化・対処の遅れといった社会的なギャップが明らかとなりました。
こうした知見を積み重ねてきた大黒氏の「医療と生活の“すき間”にある課題を見逃さない」という視座に共鳴し、Co-Studioはその出口設計から社会実装フェーズに参画。「骨の健康」という一見見過ごされがちなテーマを、女性の人生設計や健康寿命と結びつけた革新的な事業へと結実させました。
Co-DEZIMAスキームについて

「Co-DEZIMA」は、Co-Studioが独自に構築した出島型事業創出スキームです。
社内に閉じた新規事業開発ではなく、Co-Studioが自ら新会社を設立し、経営チームの派遣や資本設計、オペレーション整備を行うことで、企業内の意思決定や組織制約から自由な環境を整備します。
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1号案件:住友ファーマ株式会社との協業事例
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000059402.html)
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2号案件:ENEOS株式会社との協業事例
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000059402.html)
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3号案件:本件「Hers HeAlth Technologies Inc.」
今後も、業界・テーマを問わず、社会実装のスピードを最大化する共創事業の創出を進めてまいります。
各社コメント
■Co-Studio株式会社 代表取締役 澤田 真賢
Hers HeAlth Technologies Inc.は、Co-DEZIMAの思想を最も体現した第3号案件であり、私たちが掲げる“社会実装に最短距離で挑む”というミッションの答えの一つです。このミッションの背景にあるのが、Co-Studioが培ってきた「社会課題の解決」に特化した新規事業開発のスタンスと実績です。
Co-Studioは、「Social Good」をテーマに、社会をより良くする新規事業をクライアント企業と共に創造するプロフェッショナル集団です。私たちは、本気で社会課題に取り組もうとする企業や個人の意志に共鳴し、単なるアドバイザーではなく、アイデアの種を共に育て、事業化の壁を越えるための実行パートナーとして並走します。特に、イノベーションが起きにくい社内ではなく、社外でR&Dを進める「Co-DEZIMA」型のアプローチを通じて、企画・開発・検証・資金調達まで、実現までのプロセスを一貫して支援しています。
大企業の可能性と個人の意志が交差する地点で、出島型事業を加速させる仕組みを、今後も拡張していきたいと考えています。
■旭化成ファーマ株式会社 代表取締役社長 青木 喜和
当社は、“病気を理由に、やりたいことを諦める人を、ゼロにする”というビジョンを掲げ、患者さんを中心に据えた医薬品の研究開発・製造販売事業の取り組みを通じ、社会へ貢献することをミッションとしております。Hers HeAlthは、これまでの『メディカルほねチェック』の実証を通じて見えてきた社会的なアンメットニーズに応える事業を展開していきます。従来の当社の枠を越えた、“はみだせ!うみだせ!旭化成”のスローガンを体現する取り組みです。Hers HeAlthが、日常生活と医療の間に取り残された課題に取り組み、両者の架け橋としての役割を担い、社会へ貢献することを期待しています。
■Hers HeAlth Technologies Inc. 代表取締役 大黒 聡
女性の健康課題は、日々の暮らしの中で誰もが向き合っているにもかかわらず、日本では未だ十分な光が当てられていない領域だと感じています。私自身、旭化成ファーマでの経験を通じて得た知見を礎に、医療と日常の“すき間”にある見過ごされがちな問題に目を向け、新しい形のヘルスケアモデルを社会に届けていきたいと考えています。
そして何よりも、私たちが目指すのは“健康そのもの”ではなく、その先にある『自分らしく生きる人生』の実現です。同じ想いを抱く仲間とともに、業界の枠を超えて手を取り合い、一人でも多くの方の人生をより輝かせられるよう、新たなヘルスケアモデルの実現に向けて真摯に取り組んでまいります。
今後の展望
今後、Hers HeAlth Technologies Inc.では、「骨の健康」を起点に、医療機関との接点を広げながら、生活者自身が“気づき、行動し、続けられる”ような仕組みを構築していきます。骨粗鬆症による骨折は、要介護や生活の質(QOL)の低下に直結する重大なリスクであり、その予防は個人の課題にとどまらず、社会的な意義も大きいテーマです。
こうした中で、検査の普及や受診導線の改善、医療機関との連携強化など、生活者と医療をつなぐ仕組みを多面的に構築し、地域社会や行政とも協力しながら、実装モデルの全国展開を見据えています。Co-Studioとしても、引き続き柔軟かつスピーディな実装支援を行い、本取り組みが“女性の健康寿命”の延伸と、持続可能な社会づくりに寄与することを目指してまいります。
■Co-Studio株式会社について
Co-Studioは「Social Good」をテーマに、社会をより良くする新規事業を、クライアント企業と共に創造するプロフェッショナル集団です。製薬やヘルスケア領域などの「人の健康」と、地域社会・コミュニティなどの「社会の健康」に取り組む企業内での新規事業開発に知見を有するとともに、正解のない新規事業開発に共にコミットし、イノベーションが起きづらい社内ではなく社外でR&Dを行う「DEZIMA」型での事業開発を中心に、アイデア創出から事業化まで常に伴走します。また、非営利団体や行政とも連動することで、営利と非営利の垣根を超えた事業創造を目指していきます。
代表者:澤田 真賢
創業 :2019年12月
事業 :インキュベーション事業、スタートアップ経営事業、ファンド運営事業
コーポレートサイト:https://www.co-studio.co.jp/
オウンドメディア「SG Lab」:https://sglab.co-studio.co.jp/
note:https://note.com/co_studio
facebook:https://www.facebook.com/groups/httpswww.costudio.co.jp
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