節約志向ショッパーを動かす購買要因をリサーチで可視化

インストアプロモーションを得意とする株式会社アルファが関東在住の節約を意識している女性653人を対象に、生活スタイル調査の一環で「食品スーパーでのお買い物に関する来店客動向アンケート」を実施

株式会社アルファ

アルファ独自調査第2弾 食品スーパーにおけるお買い物時の節約志向ショッパー(お買い物客)動向調査

▮トピックス

店頭販売における「お得感」と「雰囲気」の重要性

店頭では、値引きや増量などの「お得感」が行動を大きく促す一方、季節感やイベント感、おいしそうな「見た目・雰囲気」の演出が購買意欲を高める重要な要素として支持されている。

小さな工夫が売り場選びに影響

多くの節約志向のショッパーは「なんとなく決まったルート」「主食材の鮮度」など、日常の些細な気分で売り場を選ぶ傾向があり、ほんの少しの工夫や演出の違いがその場の判断や気持ちを左右していることがわかった。

節約と非日常を両立させる消費スタイル

「節約」傾向の中でも、ご褒美や満足感を求めて「少し良いものを選ぶ」「日常に小さな非日常を取り入れる」など、メリハリのある消費行動が定着している。

▮調査の背景・目的

近年のデータに基づく意思決定を重視する傾向を背景に、株式会社アルファは販促施策や店舗演出の理解促進を目的として「食品スーパーにおけるお買い物に関するアンケート調査」を実施。

効果を可視化しにくい事柄にスポットライトを当て、販促施策や店舗演出が及ぼす消費者行動への影響を評価し、売上に及ぼす効果を明らかにすることを狙いとしている。

「毎回チェックする」27% +「時々チェックする」44%に着目

「毎回チェックする」と「時々チェックする」を合わせると7割を超えており、消費者は日常的に情報収集を行っていることがうかがえる。

「なんとなく似たルート」(53%)に着目

多くの人が「なんとなく似たルート」で買い物(53%)をしており「売り場レイアウトの工夫」や「偶発的な出会い」を促す施策が有効と考えられる。

「主食材」と「主食材以外」に着目

食卓の基本食材は売り場の主力であり、鮮度や品揃えが集客に直結する重要な要素。一方、主食材以外は需要が流動的な傾向があるため、ジャンル別にプロモーションや季節感を活かした演出でショッパーの購買意欲や関心を継続的に高める工夫が必要。

「日常使い以外」の売り場に着目

「日常使い以外」の売り場は多くの人がほとんど立ち寄らない傾向が目立つ。立ち寄りが低い売り場は「普段使い・時短・手軽さ」といったテーマに加えて、価格施策とも効果的に連動させながら売り場訴求や回遊道線を工夫することで、ショッパーの関心をより一層刺激できるだろう。

「買い控え」カテゴリーの上位に着目

嗜好品や高級食材などは3割以上が買い控えられており、必需品以外の節約が進行。また、レトルトやお酒も2割前後で抑制傾向が見られる。

上位3項目に着目

「プチ贅沢」として少し良い食品がよく選ばれ、節約と満足感を両立するメリハリ需要はありそうなので、今後は「手の届く贅沢」や「限定感」を打ち出す提案が有効と考えられる。

上位3項目に着目

「プチ贅沢」の購入理由は「自分や家族のご褒美」や「おいしそうに見えたから」が半数超。家計管理しつつ「楽しさ」や「満足感」を重視する人が多いことがうかがえる。

上位項目と下位項目の差異に着目

値引きや特価といった「お得感」を打ち出した販促施策が圧倒的に消費者の行動を促しており、一方で体験型やイベント系は効果が限定的。「日常の買い物でも得した気分になれる工夫」への期待が高まっている。

上位2項目に着目

「季節感」や「イベント感」を打ち出した売り場が最も手に取られやすく、「おいしそうな見た目」

訴求にも有効。季節演出や写真パネルなど、直感的かつ視覚的に目を引く工夫が購買意欲の喚起につながっている。

上位3項目に着目。※上記表はAIを活用して569件の自由記述定性データから「売り場を選択した理由」の上位傾向を内容的に括り、定量化を試みた場合、10項目が主な選択理由として挙げられる。

「美味しそう」「見た目」「わかりやすい」の3要素だけで過半数を占める印象。特に「美味しそう」(約26%)、「見た目・装飾」(約17%)、「わかりやすい・シンプル」(約17%)あたりが多い傾向。「時短」「お得感」「特別感・限定感」等もそれぞれ数十件規模(約5%)で見受けられる。

▮調査結果からの考察(まとめ)

●今後の売り場や販促施策では、値引き・特価といった価格訴求に加えて、「季節・限定感」や「美味しそうに見える視覚・雰囲気訴求」が、日々のちょっとした気分の変化を捉え来店者一人ひとりの購買行動を後押しするカギとなる。

●単なる「安さ」だけでなく、「小さな贅沢」や「気分」を上げる体験を提供する売り場づくりこそ、これからの売上拡大につながる重要なポイントとなる。

▮担当者コメント

物価上昇下でも「少し良いもの」への意欲は衰えず、「お得感施策」×「雰囲気演出」の掛け合わせが、節約志向の来店客の気分転換と購買行動を同時に引き出す鍵であることが、今回の調査で明らかになりました。今後はより売り場体験の質向上が焦点となりそうです。               株式会社アルファ マーケティング部 黒田 光正

調査概要

調査内容

食品スーパーの買い物に関するアンケート ~ 来店中編 ~

調査期間

2025年7月

調査対象

関東在住の節約を意識している15~89歳の女性

有効回答数

653名

調査方法

ジャストシステム提供「Fastask」によるインターネットリサーチ

※本データの利用について

1 データは自由にご利用いただけます。情報の出典元として「株式会社アルファ調べ」と明記してください。

2 調査結果データについて加工・改変はご遠慮ください。

3 当社がふさわしくないと判断した場合には、転載許可を取り消し、掲載の中止を求めることがございます。

■会社概要

株式会社アルファ

メーカーさまや小売さまから発信される情報を、主にPOP(Point of Purchase)を介して、買い物客(ショッパー)に伝わるコミュニケーションに変換。商品・サービスの価値をよりショッパーに伝わりやすくすることで、立ち止まり率や手に取る率を高めつつ、購買意欲を刺激する販売促進活動を行っています。

所在地:岡山県岡山市中区桑野709番地6
代表者:代表取締役社長 岡本 悟征
事業内容:販売促進用品の企画・制作・販売ならびに情報の企画・編集・販売
Webサイト:https://www.popalpha.co.jp

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URL
https://www.popalpha.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
岡山県岡山市中区桑野709-6
電話番号
086-277-4511
代表者名
岡本 悟征
上場
東証スタンダード
資本金
1億円
設立
1984年01月