建設DXを推進するクラフトバンク、総額38億円のシリーズBラウンドを完了

47都道府県への地域展開とAIへ投資

クラフトバンク株式会社

建設DXを推進するクラフトバンク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:韓 英志、以下「当社」)は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツおよび既存株主のAngel Bridgeを共同リード投資家とする総額38億円(22億円を第三者割当増資により調達、16億円は既存株主による株式譲渡)のシリーズBラウンドを実施しました。

資金調達の概要

  • 総額38億円(うち、第三者割当増資22億円、セカンダリ取引16億円)

    セカンダリ取引については、創業期から当社を支援いただいた既存株主の一部持分を戦略的に再編することで、資本構成の最適化と地域連携体制の強化を図ります。

  • 参加投資家

    • 新規投資家|

      JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(共同リード)、JPインベストメント(※)、第一生命

    • 既存投資家

      Angel Bridge(共同リード)、デライト・ベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、城下純一氏(前ロスチャイルドジャパン会長)

      (※)JPインベストメント株式会社の子会社と三井住友トラスト・インベストメント株式会社を共同運営者とするJPSグロース・インベストメント投資事業有限責任組合

地域建設業の可能性

建設業は、日本の地域社会を支える存在です。道路や学校、上下水道といった公共施設の維持管理から、住宅や店舗の建築に至るまで、暮らしを支える基盤そのものです。そして、1人の職人の雇用が、資材流通や設計、設備、運搬といった関連産業を通じて5人以上の雇用を生み出す、地域経済と雇用を支える重要な産業となっています。

一方で、担い手不足や高齢化、資材高騰、低生産性といった課題が深刻化しており、インフラ維持だけでなく、地域経済そのものに影響が及びかねません。

だからこそ私たちは、職人や工事会社が正しく評価され、儲かる仕組みをつくり、地域建設業を「課題産業」ではなく「未来をつくる成長産業」へと共に転換していくことを目指しています。

これまでの実績と取組

当社は「世界に誇れる職人と工事会社がもっと儲かる仕組みをつくる」ことを目指し、現場起点のテクノロジーと、地域密着の実行体制を通じて、地域建設業に伴走した事業展開を行ってきました。

▍経営管理SaaS『クラフトバンクオフィス』の実績

当社が提供する経営管理SaaS『クラフトバンクオフィス』は、サービス提供からわずか4年で全国47都道府県・全29工種に導入が拡大。14,000人を超える職人が日常的に利用し、高い定着率を実現しています。さらに、累計4,000億円超の見積書、月間10万件を超える日報等、これまでアナログで管理されていた日々の行動データの蓄積が進み、業務の可視化・標準化・経営改善に活用されています。

▍地域建設業に伴走する実行体制

当社は地域建設業に伴走した共創型の事業展開を中核戦略と位置づけ、全国規模での実行体制を構築してきました。

地域の金融機関や商工会議所、業界団体等との提携により、地域密着型の支援ネットワークを形成。さらに30+都道府県に社員を配置することで、地域建設業への伴走支援体制を整備しています。また、「職人酒場®」や「クラフトバンク総研」を媒介として、工事会社の事業機会拡大とデジタル技術活用の支援、魅力発信など、地域建設業との共創による事業展開を推進しています。

SaaSプロダクトにとどまらず、地域建設業の成長支援に立脚した仕組みを備えることで、現場に根差した支援体制を全国に広げてきました。

成長投資:全国展開とAI

  • 全国規模での支援体制強化

    • 全国47都道府県での現地採用による“地域密着型”のCS/セールス体制を構築

    • 地銀・信金・自治体との連携を通じた共同支援体制の拡大

  • AI戦略室の設立

    • AI開発体制を主軸として、幅広い経営課題に対応するプロダクト開発

    • 蓄積データをもとに、工事会社の経営をデータドリブンで伴走支援

    • 地域建設業と共に、AIを核にした新しい働き方・経営モデルを共創

  • 公共政策連携と長期的なR&D投資

    • 『職人酒場®』や『クラフトバンク総研』をレバレッジとしたエコシステム形成と政策提言

    • 事業承継・M&Aといった広範なテーマへのR&D投資を通じ、地域建設業のより深い課題を解決

成長投資の実現に向けた採用強化

現在、クラフトバンクでは【事業戦略】【エンジニアリング】【AI戦略室】の各部門において、事業拡大に伴うマネージャー採用を強化しています。

ご応募いただいた方は、書類選考後、経営チームとのカジュアル面談にご案内し、当社の事業方針や今後の展望について直接お話しさせていただきます。

▼経営チームプロフィール

投資家コメント

(共同リード)JICベンチャー・グロース・インベストメンツ / 中屋 玲生

建設業は自動車産業に次ぐ国内第2位の市場規模であり、8割超を中堅・中小事業者が占める構造にあります。インフラの維持更新等、建設需要は今後も底堅い推移が見込まれる一方で、働き手不足はますます深刻化しており、生産性向上は差し迫った課題と言えます。クラフトバンクは中堅・中小事業者に対して、生産性に課題の多い施工外業務に着眼、解決に取り組むことで、業界や地域の産業維持・発展に貢献されており、その社会的インパクトは非常に大きなポテンシャルを有すると考えております。クラフトバンクの事業成長を通じて、建設業界を支える「世界に誇れる職人」がさらに活躍できる世の中が実現できるよう、弊社も伴走していきたいと考えております。

(共同リード)Angel Bridge / 林 正栄 パートナー

前回に続きリード投資家としてクラフトバンクに出資できたことを心から嬉しく思います。建設業界は巨大な市場でありながらDXが大きく遅れており、深刻な人手不足の中で職人の生産性向上はまさに業界の喫緊の課題です。私たちは、専門工事会社の経営効率化こそが建設業界の生産性向上の本丸であり、その最前線に挑むクラフトバンクの挑戦は社会を支える根幹に直結するものと確信しています。初回投資から約3年、韓さん率いる熱量あふれるチームと伴走してきましたが、このチームであればこの困難な課題を突破し業界を変革できると強く信じています。さらなる飛躍を楽しみにしつつ、Angel Bridgeも全力で支援してまいります。

(新規投資家)JPインベストメント / 麻田 泰生 プリンシパル

建設業界は、歴史的経緯や複雑な法制度のもと、非常に多数の工事会社や職人によって支えられる広範で重層的な産業構造にあります。旺盛な建設需要に対して労働供給が減少する深刻な人手不足に直面する今、この構造的な課題に向き合っていくための最大のカギは、意外にも、職人の技術力以上に職人の貴重な時間を多く奪っている膨大な事務や移動負担の解消だと考えています。クラフトバンクの経営管理SaaS『クラフトバンクオフィス』は、既に業務インフラとして不可欠な支持を得ており、この非効率を解消する効果的なソリューションです。クラフトバンクが牽引するデジタル変革を通じ、持続可能な建設業界への変革に貢献できることを確信しています。

(既存投資家)デライト・ベンチャーズ / 渡辺 大 Managing Partner

クラフトバンクとは2021年からご一緒させていただいています。韓さんの知見と度量、チームの建設業界への熱い思いに惚れ込んできました。そしてそのプロダクトが、建設業界の生産性改善に力強く貢献している手応えを感じています。すでに存在感を確立しつつも、成長のポテンシャルはむしろこれからが本番です。この業界の人材不足は、日本が他の先進国に先んじて直面しているテーマであり、事業が世界にも広がる可能性を秘めています。クラフトバンクの次のステップに、志を同じくする頼もしい投資家の皆さまとご一緒できることを、心から誇らしく楽しみに感じています。

(既存投資家)三菱UFJキャピタル / 田口 順一 執行役員 投資第二部長

建設DXを推進するクラフトバンク社に今般弊社から追加出資させて頂きました。 創業期に出資して以降、顧客と丁寧に向き合い順調に成長している点に魅力を感じています。人手不足が深刻な建設業において、業務効率化に実現する当社サービスが広がることが業界課題の改善につながっていくと期待しております。 今回の資金調達により更なる飛躍を遂げるクラフトバンク社をMUFGのネットワークを活用し引き続きご支援して参ります。

(新規投資家)第一生命 / 片岡 正史 オルタナティブ投資ユニット長
弊社は、長期的な資金供給を通じて、イノベーションの力により社会と暮らしを豊かにするスタートアップの成長を支援してまいります。クラフトバンクは、都市部のみならず地方においても、強固な提携関係と現場に根差した営業体制、そして優れたUI/UXを備えたプロダクトを通じて、建設業界のDX化を推進しています。建設業界は、極めて大きな市場規模を有し、今後も持続的な成長が期待される分野です。同社が有する高い成長ポテンシャルと情熱、そして社会課題である建設労働力不足の解決に向けた取り組みは、持続可能な社会への貢献と企業としての成長の両立を実現するものと確信しております。クラフトバンクの挑戦が、より良い社会の構築に寄与することを、心より期待しております。

クラフトバンク株式会社 / 韓 英志 代表取締役社長
工事会社発のスタートアップらしく、「社員の成長=事業の成長」と信じ、全国30都道府県に在住する仲間たちが現場起点の工夫を積み重ね、事業を育てています。生成AIの実用化が進む今の時代を成長の追い風と捉え、今回の資金調達を通じてAIへの積極的な投資を進めるとともに、地域に根ざし、共に歩む企業として、地域建設業の未来を築いていきたいと考えています。 

この挑戦を支えてくださる心強い株主の皆さまに、心より感謝申し上げます。


クラフトバンク株式会社 会社概要

内装工事会社発の建設DXのスタートアップ。工事マッチング(全国3.4万社が利用)、『職人酒場®︎』(34都道府県で開催)を運営。2021年9月より工事会社向け経営管理SaaS『クラフトバンクオフィス』を開発・運営。日本が世界に誇る建設業の生産性向上に取り組む。

社名  :クラフトバンク株式会社

所在地 :東京都中央区日本橋久松町12-8プライム日本橋久松町ビル8F

設立  :2021年4月

代表者 :代表取締役 韓 英志

事業内容:建設業向け工事受発注プラットフォーム・工事会社向けのデジタル化支援事業

URL  :https://corp.craft-bank.com/

■本件に関するお問い合わせ先

こちらよりお問い合わせください。(広報担当宛)

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会社概要

クラフトバンク株式会社

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URL
https://corp.craft-bank.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋久松町12-8 プライム日本橋久松町ビル8F
電話番号
-
代表者名
韓 英志
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2021年02月