総合プレス機械メーカーを買収
大型・超大型プレスマシンによる新加工技術の共創と新市場への参入
株式会社アマダ(神奈川県伊勢原市、代表取締役社長執行役員:山梨 貴昭)は、本日、カナデビア株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長兼COO:桑原 道、以下カナデビア)との間で、同社が100%の株式を保有する株式会社エイチアンドエフ(福井県あわら市:代表取締役社長:山田 烈史、以下エイチアンドエフ)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結し、完全子会社とすることとしました。
これにより、当社は小型から超大型までのプレスマシンをラインナップするとともに、金属加工のトータルコーディネートが可能となることで、お客さまへのソリューション提案の幅を拡大します。
■背景と狙い
アマダグループは、2030年に目指す姿として「長期ビジョン2030」を掲げるとともに、具体的なアクションプランとして、2025年度を最終年度とする3カ年の「中期経営計画2025」を策定し、その実現に向けて全社で取り組んでいます。金属加工機械の総合メーカーとして、モビリティーなどの成長産業に対して、レーザ技術やサーボ制御技術をはじめ、様々なコア技術での貢献が可能だと考えます。さらに、これらの技術によってお客さまが抱える環境配慮や人手不足、DXでの効率化といった社会課題の解決にも寄与します。
今回、プレスマシンを全方位でラインナップすることで、さらなるブランド力の訴求が可能になります。また、アマダブランドを業界に浸透させることで、グループが展開する既存商品とのシナジーもさらに強化するものと考えます。
エイチアンドエフは、500トンの大型から3,000トンを超える超大型のプレスマシン、プレス間搬送装置、オートパレタイザなどの周辺装置、プレスラインのトータルコーディネートに関するノウハウ、自動車業界や機械商社などの顧客基盤および開発からアフターサービスの一貫体制などを有しています。また、自動車の生産現場向けでは世界初となる高速レーザカット装置を含むレーザブランキングラインを開発、納入しています。主力とする大型プレスマシンのお客さまは自動車産業のトップメーカーであり、精度維持のために求められる機械剛性や、生産性の向上に対する要求レベルは非常に高いものとなります。
こうしたことから、当社はプレス自動化ソリューション事業の競争力強化を目的に、金属加工のトータルソリューションを提供できる体制を早期に確立することを目指して、このたびの合意にいたりました。
両社のシナジーを共創することで、プレス事業においてトップシェアを狙う足掛かりとなります。これらにより、金属加工業界におけるアマダグループのさらなる企業価値向上を目指します。
■合意の内容
アマダは、本日付けでカナデビアとの間で、同社が保有するエイチアンドエフの発行済株式を全て取得する株式譲渡契約を締結しました。取得価格は、177億円です。株式譲渡は4月1日を予定しており、エイチアンドエフは手続き完了後も顧客、取引先との関係を維持しながら、主要商品の製造、販売・サービスを継続していきます。
■今後の展開
アマダグループとエイチアンドエフとの融合により、総合的なソリューションをお客さまにご提供します。また、両社が持つ販売・サービス網や技術提案力を相互に活用することで、グローバルでプレス事業の拡大を目指します。
今後も弊社プレス事業は、お客さまの真のニーズをとらえ、事業間の垣根を超え未来の加工技術に挑戦し、業界トップの総合ソリューション提案を継続することで、持続的な成長を続けていきたいと考えています。
アマダは、中期経営計画2025における成長戦略として「レーザ・溶接事業」の強化に加え、「自動化ビジネスの推進」を掲げ、さらなる成長を目指してまいります。
■株式会社エイチアンドエフ 概要
社名 : 株式会社エイチアンドエフ
所在地 : 福井県あわら市自由ケ丘1丁目8番28号
設立 : 1964年
代表者 : 代表取締役社長 山田 烈史
事業内容: プレス機械、各種自動化装置、制御装置の製造・販売およびアフターサービス
資本金 : 1,055百万円(2024年12月末)
売上高 : 20,916 百万円(2024年 3月期)
※同社および同社の完全子会社を単純合算した金額です
従業員 : 398名(2024年 3月期)
■アマダグループ プレス自動化ソリューション事業 概要
社名 : 株式会社アマダプレスシステム
所在地 : 神奈川県伊勢原市石田200
設立 : 1962年
代表者 : 代表取締役会長 磯部 任
代表取締役社長 堀江 喜美雄
事業内容: プレスマシン、プレス周辺装置、ばね成形機の開発・製造・販売・サービス
資本金 : 1,491百万円(2024年 3月期)
売上高 : 20,431百万円(2024年 3月期)
従業員 : 489名(2024年 3月期)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像