[kizunaworld.org]震災から2年、坂本龍一と田島一成氏による映像作品 「KIZUNA 311」を発表。
アーティスト作品で繋がる参加型の被災地支援プロジェクト 第24弾
坂本龍一の呼びかけをもとに集まったアーティストらの作品を通じて寄付を募る、東日本大地震被災地支援プロジェクト「kizunaworld.org」(キズナワールド・ドット・オルグ)は、震災後2年を迎える本日、30作品となる「KIZUNA 311」を発表いたしました。
この「KIZUNA 311」は、坂本龍一が被災地の今に想いを馳せて制作した音楽に、田島一成氏が映像を融合させた「過度に情緒的な表現をせずに、悲しみと喜びを微差で表現」した作品です。
kizunaworld.orgでは、2011年4月にプロジェクトを立ち上げて以来、本プロジェクトに賛同してくれるアーティストたちの作品を毎月発表してまいりましたが、この作品が最後となります。
長きに渡りご支援をいただきました皆さまからの温かな想いに深く感謝を申し上げるとともに、被災地の復興と発展をこころよりお祈り申し上げます。
なお作品に対する寄付の受付は、引き続き1口1,000円から募っております。どうぞ変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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■震災後2年のご挨拶
2年目の3.11を迎え、あれからずいぶん時間がたったようでもあり、昨日のことようでもあり、複雑な感情にとらえられています。改めて犠牲になった方々の冥福をお祈りするとともに、被災された方々が早く安寧な日常を取り戻すことを願うものです。
2011年4月よりkizunaworldをおこし、被災地への寄付を行ってきましたが、3.11の2周年を迎え、その役目はまっとうしたのではないかと思っています。何といっても、今まで無償で作品を提供してくださった世界中のアーティストのみなさん、彼らの深い同情心に尊敬と感謝を捧げます。また寄付をしてくださったみなさんに、大きく「ありがとう」を言いたい。そして、忙しい仕事をぬってサイトをデザインし、運営してくれた平野氏を筆頭とするデジタル・ステージのスタッフに、大きな感謝を捧げます。
最後に、なかなか進まない復興にいら立ちながらも、単に昔の姿に戻すだけではない、日本の地方のあり方の、新たなモデルになるような復興が、いち早く実現することを、切に願うものです。
坂本龍一
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今回の坂本龍一氏の新曲「KIZUNA311」の作品発表を以て、このkizunaworldの活動に一旦の区切りをつけることになります。改めて、この活動にご参加いただいた国内外のアーティストの方々、関係者の方々、そしてご支援を頂いた皆様に深く感謝を捧げます。ありがとうございました。
作品発表という形での更新は終わりになりますが、世界中から30もの作品が寄せられたこの活動を、今後何らかの形で残せないかと考えています。そこで、作品を寄せて頂いたアーティストの方々はもちろん、そして今まで寄付してくださった方々のご意見も求めながら、これまでのkizunaworldの集大成のようなものを模索していきたいと思っています。そしてそうした活動そのものも、被災された方々の支援に繋がるよう取り組んでいければと思います。
今だ元通りの日々とはかけ離れた暮らしをされている多くの被災された方々のことを思うとき、わたしたちが生きていくことの意味と、残された者がすべきことについて考えさせられ続けたこの2年でした。そして、これからも考え続けていかなければならないのだと強く感じます。
改めて、3.11の犠牲になった方々への冥福をお祈りいたします。
平野友康
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■作品紹介とメッセージ
kizunaworld project #30 「KIZUNA 311」
music by ryuichi sakamoto / video by kazunali tahima, starring amy kuroda
東日本大震災から丸二年。被災地の方々が未だに心身ともに大変な生活を余儀なくされている状況に心を痛めています。
坂本さんがその状況に対して制作されたこの曲に対しての僕なりの解釈は、過度に情緒的な表現をせずに、悲しみと喜びを微差で表現することでした。
尊敬する坂本さんから、坂本さんの音に映像を付けるとういオーダーを頂いた事、演者として協力してくれた黒田エイミさんに感謝いたします。(田島一成)
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■About:
Ryuichi Sakamoto / 坂本龍一
1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、細野晴臣、高橋幸宏と『YMO』を結成。散解後も、音楽・映画・出版・広告などメディアを越え活動。1984年、自ら出演し音楽を担当した『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞他を、映画『ラストエンペラー』の音楽でアカデミー賞、グラミー賞他受賞。以後、活動の中心は欧米へ。2006年新たな音楽コミュニティの創出を目指し「commmons」を設立。1999年制作のオペラ『LIFE』以降、環境・平和問題に言及することも多い。
2001年自然エネルギー利用促進を提唱するアーティスト団体「artists’ power」を創始、2003年にはそのメンバーでもあった、小林武史、櫻井和寿に協力し非営利組織「ap bank」の設立に参加した。2006年六ヶ所村核燃料再処理施設稼働反対を表明し「stop-rokkasho.org」をスタートさせた。2007年7月には「more trees」の設立を発表し,温暖化防止についての啓蒙や森林保全、植樹活動を行うなど活動は多岐にわたっている。
3月11日の震災後「kiuznaworld.org」「LIFE311 - by more trees」「こどもの音楽再生基金 - School Music Revival」などの被災者支援プロジェクトを立ち上げ、継続した活動を行っている。1990年より米国、ニューヨーク州在住。
Kazunali Tajima / 田島一成
東京を拠点に活動する写真家。多くのミュージシャンのポートレート、ELLE JAPON等のファッション誌、広告、テレビコマーシャルの撮影を手がける。代表作に坂本龍一をニューヨークで撮影したドキュメンタリー写真集「N/Y」がある。
http://www.tajimakazunali.com
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■寄付の概要
集まった寄付金の全額(決済手数料を除く)は、被災地で「いま必要な5つの支援」として、《医療》・《こども》・《食料》・《住宅》・《エネルギー》の5つのテーマを設け、代表的な団体への寄付を行なって参ります。
○ 受付期間:2011 年4 月27 日(水)~2013 年6月30 日(日)
第1期:2011 年4 月27 日(水)~6 月30 日(木)
第2期:2011 年7 月1 日(金)~9 月30 日(金)
第3期:2011 年10 月1 日(土)~12 月31 日(土)
第4期:2012 年1 月1 日(日)~3 月31 日(土)
第5期:2012 年4 月1 日(日)~6 月30 日(土)
第6期:2012 年7 月1 日(日)~9 月30 日(日)
第7期:2012 年10月1 日(月)~12 月31 日(月)
第8期:2013 年1月1 日(火)~3 月31 日(日)
第9期:2013 年4月1 日(月)~6 月30 日(日)
○寄付先:
・国際NGO 世界の医療団 【岩手県大槌町でこころのケアを中心とした医療活動、医薬品の調達】
・こどもの音楽再生基金 【教育機関における楽器の修復や提供、音楽活動支援】
・サンライズ元気村プロジェクト 【仮設住宅で生活をされている高齢者にお米を届ける支援】
・ボランタリー建築家機構 坂茂/東日本大地震津波支援プロジェクト【避難所用簡易間仕切りシステム設置による支援】
・環境エネルギー政策研究所 つながり・ぬくもりプロジェクト【太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援】
○寄付の方法:PayPal からの寄付(決済)のみ
○寄付金額:1口:1,000 円、2口:2,000 円、5口:5,000 円、10口:10,000 円、20口:20,000 円
○公式サイト:http://kizunaworld.org/
○公式ツイッター:@kizuna_w(http://twitter.com/kizuna_w)
【主催】kizunaworld.org project
【運営】kab inc., digitalstage inc., commmons
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