ボッシュが空調・換気システムを専門とするソフトウェア企業の買収を計画
■エネルギーの効率向上に寄与する活動を拡充
シュトゥットガルト/ミュンヘン - ボッシュ・グループは、ミュンヘンに拠点を置き、主にドイツ市場向けの空調・換気制御ソリューションを提供しているソフトウェア企業、Bauer Optimierungstechnik GmbH & Co. KGの買収を計画しています。本契約は2013年3月に締結され、買収価格は非公開とすることで、両社の合意が成立しています。なお、この買収は現在、関係官庁による承認待ちの状態にあります。
現在12人の従業員を擁し、2012年の売上高が180万ユーロとなったBauer Optimierungstechnikは、商業施設の空調・換気システムの開閉ループ制御を専門に取り扱っています。また、同社は多方向の空気流を作り出す独自の制御ソフトウェアを開発し、室内エアの分散とエネルギー使用量制御の実現に成功しました。Bosch Energy and Building Solutions GmbHのゼネラル・マネージャーを務めるMichael Blichmannは、本ソフトウェアの利点についてこう述べます。「これまでの経験から、本ソフトウェアを使用すれば、エネルギーを平均30%以上節減できることがわかっています。また、不快な空気の流れを解消できるため、室内の快適さをいっそう向上できるようになります」
ヨーロッパ規模で販売を展開
本システムは1,000を超える商業、工業、公営の各施設に導入されており、ドイツ国内では、ビルの自動化システムを専門とする数多くの大手サプライヤーが本制御ソフトウェアを活用しています。制御アルゴリズムのライセンスは現在、ドイツとその他ヨーロッパ4カ国(オーストリア、スイス、ベルギー、オランダ)のほかに、オーストラリアでも販売が展開されています。
Bauer Optimierungstechnikの最高経営責任者を務めるAlbert Bauerは、ボッシュが計画している同社の買収を重要な節目として捉え、「ボッシュと連携して市場の潜在的可能性を最大限に活かし、弊社をさらに発展させる機会を得られることを大変嬉しく思います」と述べています。
Bauer Optimierungstechnik GmbH & Co. KGは、2011年に設立されたBosch Energy and Building Solutions GmbHと完全に統合されることになっており、統合後はミュンヘンを拠点とし、空調・換気制御のグローバルな技能センターとして機能することになります。本社をドイツ/ディツィンゲンに置くBosch Energy and Building Solutions GmbHは、エネルギーコストの長期的な削減を目指し、エネルギーの効率的な管理と供給に関連した広範な製品やサービスを大型ビルのオーナーに提供しています。その製品・サービスのポートフォリオは、相談サービスや既存施設の最適化をはじめ、施設や地域熱ネットワーク全体の建設・運用まで多岐にわたります。
製品・サービスの広範なポートフォリオ
「Bosch Energy and Building Solutions GmbHは、自社のエンジニアだけでなく、ボッシュ・グループの複数の部門の知識や経験を活用することができます」(Blichmann)。これには、暖房システム、太陽光発電技術、セキュリティシステムだけでなく、ソフトウェアやシステム技術なども含まれます。さらに、Blichmannはこう続けます。「私たちは、一般のエネルギーサービスプロバイダーが提供している製品・サービスの、そのさらに上をいく充実したラインナップを提供しています」
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