【インパクト評価レポート公開】ママボノ参加者の75.6%が「自分らしいキャリアに自信」。復職後の変化も

育休・離職中ママのプロボノプログラム「ママボノ」。参加後81.3%が仕事での新チャレンジにつながる

認定NPO法人サービスグラント

認定NPO法人サービスグラント(東京都渋谷区、代表理事:岡本祥公子・槇野吉晃)が運営するプロボノプログラム「ママボノ」は、2026年3月27日、プログラム参加者を対象としたインパクト評価レポート(2025年度版)を公式ウェブサイトにて公開しました。

「ママボノ」は、育休中・離職中などのママのプロボノ(経験やスキルを活かしたボランティア活動)。さまざまなママとチームを組んで、社会課題解決に取り組むNPO 等を支援し、復職の準備やキャリアアップも目指せるプログラムです。

 

レポートでは、ママボノに参加した女性たちの参加前後の変化と、復職後の行動変容を追った中期的な効果を体系的に可視化。さらに一般調査群との比較により、「夫の毎日30分の家事分担」という、小さく見えて大きな差が、ママボノ経験者の仕事・プライベートでの新たな挑戦や社会参加を支えている状況が明らかになりました。

新年度を迎え忙しい中でも、新しいことへの挑戦を考えているすべてのママとその家族、そして女性のキャリア支援に取り組む企業・自治体の方々に、本レポートをお届けします。

注目データ:1日「30分」の家事分担が、ママのチャレンジを支える

今回の調査で注目すべき発見のひとつが、ママボノ経験者の家庭では、パートナー(夫)の家事関連時間が比較群(育休復職者一般、309名)より1日あたり平均約30分長いという事実です。

グラフ:家事関連時間の週平均時間の比較

たった30分の差。しかし、その先に生まれた変化は小さくありません。ママボノ経験者と比較群の過去1年間の行動を比べると、仕事での新チャレンジ+35%、プライベートでの挑戦+39%、社会とのつながり拡大+44%という顕著な差が現れています。「ママボノで取り戻した自信」と、パートナーとの話し合い・協働で生まれた「30分の余白」が、仕事・プライベート・社会での新たなチャレンジや広がりにつながっていることが分かります。

主な調査結果(Key Findings)

1. 参加することで、自信が戻ってくる

参加後アンケート(短期アウトカム)で「自分らしいキャリアを歩む自信がある(6点以上)」と回答した参加者の割合は、参加前の51.1%からプログラム終了後には75.6%まで上昇しました。

グラフ:短期アウトカム「自分らしいキャリアを歩む自信」

また、90%以上の参加者が「視野の広がり・学びの獲得」を実感し、87.8%が「スキルの再認識」を感じています。プログラム終了直後の短期的な変化は以下のとおりです。

内容

結果

越境経験による視野の広がり・
スキル再認識・スキルを磨く

視野が広がった・学びがあった人は90%以上。
スキル再認識は87.8%。

社会課題の知見の獲得

社会課題・NPOへの関心が高まった人は80%超。

復職に向けた不安軽減

復職への不安が解消された人は66.7%。
仕事の感覚やリーダーシップの自信は65%以上。

自分らしいキャリアを歩む自信

自信6点以上の割合が51.1%→75.6%へ増加。高得点層も増加。

子育てしながら働く練習

子どもがいても働くイメージを持てたという声が多い。

子育て中の孤立・孤独感の解消

社会とのつながりを感じた人は95%。

2. 復職への不安は全員に共通——でも、ママボノ経験が「やってみよう」に変える

育休前・離職中ママ向けのプログラムにおいて、参加前に復職を「不安」と感じていた参加者(10段階評価で5点以下)は56.3%に上り、キャリア志向の参加者でも例外ではありませんでした。加えて、プログラム終了後、各項目で非常に前向きな変化が起きた層においても「不安」の度合いは大きくは減りませんでした。この背景にはプログラム終了時は復職が目前に迫るタイミングという時期的要素が影響していると考えられます。ただし、特に不安の強かった層(1〜3点)では、参加後に「復職への不安」が2.7点→4.0点、「自分らしいキャリアを歩む自信」が4.5点→6.2点へと改善しており、ママボノが心理的転換点として機能していることが確認されました。

不安がなくなるわけではない——でも「不安があっても、一歩踏み出せる」状態に変わっていく。それがママボノのつくる変化です。

3. 復職後の行動変容:仕事での新チャレンジをした割合81.3%

2023〜2024年度のママボノ経験者(復職済み/中期アウトカムを測定)と、育休から復職した一般女性(比較群309名)の行動を比較したところ、すべての項目でママボノ経験者が大きく上回りました。

グラフ:ママボノ経験者と育休から復職した一般女性との行動比較
  • 仕事での新チャレンジ(実績):ママボノ81.3% vs 比較群46.0%(+35.3%)

  • 仕事での新チャレンジ意欲:+57.7%

  • プライベートでの新チャレンジ(実績):+38.9%

  • プライベートでの挑戦意欲:+53.5%

  • 社会・人とのつながりが広がった:+44.4%

  • 社会とのつながりを広げたい意欲:+48.0%

4. パートナーの「30分の家事分担」が変化を支える

ママボノ経験者の夫の家事関連時間は1日平均3.48時間で、比較群(3.0時間)より約30分長く、社会生活基本調査の一般的な共働き世帯の夫(1.9時間)と比べても大きな差があります。

また、ジェンダーギャップ(妻の分担率70.5%/夫29.5%)も比較群(妻72.6%/夫27.4%)・社会生活基本調査(妻77.4%/夫22.6%)より小さくなっています。

「30分の家事分担」は、女性の社会参加を後押しする最初の、そして重要な一歩かもしれません。

社会への提言

本レポートでは、「子どもを生んでもキャリアがマイナスにならない社会」に向け、三つの提言をしています。

  1. ママボノのような、自信・視野・つながりを回復するエンパワメントプログラムの継続と拡充

  2. マミートラック(復職後に補助的業務に固定化される現象)を生む企業・組織文化の変革

  3. パートナーを巻き込んだ家庭内の役割分担の見直しを促す施策の推進

新年度のこの時期、また社会全体に出産・育児とキャリアの両立への関心が高まっている今こそ、この問いを社会に広く届けたいと考えています。

ママボノ・ママボノNEXTとは

ママボノは「ママ」と「プロボノ(職業上の経験やスキルを活かしたボランティア活動)」を組み合わせた造語です。さまざまなママとチームを組んで社会課題解決に取り組むNPO 等を支援し、復職の準備やキャリアアップも目指せるプログラムです。2013年の開始以来、のべ975名以上のママが参加。東京・大阪をはじめ、オンライン開催により海外在住のママも参加できる環境が整っています。

ビジョン:「子どもを生んでも、キャリアがマイナスにならない社会」

ママボノ

育休者・離職者向け

プロボノプログラム

育休中・離職中のママが、社会課題解決に取り組む NPO 等を支援しながら、復職の準備やキャリアアップも同時に目指せる、約2カ月間のプロボノプログラムです。6名前後のチームを組み、これまでのスキルや経験を活かしてNPOの課題解決(営業資料作成、WEBサイト改善、マーケティング調査など)に取り組みます。

ママボノNEXT

復職者も参加可能な

プロボノプログラム

子育てや在宅勤務の隙間時間、寝かしつけ後、週末の少しの時間など、育児や仕事と両立しながら無理なく参加できるプロボノプログラムです。復職後のママでも関わりやすいように設計されており、短い時間でも社会とつながり、誰かの力になることができます。

■ インパクト評価レポートについて

タイトル :ママボノ参加者に対するインパクト評価レポート(2025年版)     

公開日:2026年3月27日     

調査対象(短期):2025年度ママボノ・NPOメンタリングプログラム(ママボノNEXT)参加者(44名、回答率75〜100%)     

調査対象(中期):2023〜2024年度ママボノ・NPOメンタリングプログラム(ママボノNEXT)経験者(32名)& 比較群(育休復職者一般、309名)     

レポートURL https://mamabono.org/3816/

助成:HERstory  Career Partner Program(主催:認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会、協賛:JPモルガン・チェース)

 

認定NPO法人サービスグラント 概要

認定NPO法人サービスグラントは、日本における「プロボノ」のフロンティアとして2005年より活動を開始。"社会課題を前に、誰もが行動を起こし、違いや可能性を活かしあいながら協働できる社会"を目指し、主に、社会人の経験やスキルを活かした「プロボノ」によって非営利組織が抱える課題の解決を目指す、プロジェクト型支援のコーディネート等に取り組んできました。2026年4月現在、サービスグラントの登録者はのべ10,000人、実施プロジェクト数は2,400件を超えました。これらの実績を通じて、多様な主体が境界を越えて協働する社会のしくみを探求しています。

本リリースに関する報道お問い合わせ先

認定NPO法人サービスグラント ママボノ担当(津田・田中・栗原)

TEL: 03-6419-4021

e-mail:mamabono@servicegrant.or.jp

お問い合わせフォーム:https://mamabono.org/contact/

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会社概要

URL
https://www.servicegrant.or.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区渋谷1-2-10 中里ビル4F
電話番号
03-6419-4021
代表者名
岡本 祥公子/槇野 吉晃
上場
未上場
資本金
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設立
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