【インバウンド消費調査】台湾人女性100名に聞いた、「今回の日本旅行での最も高額な"お買い物"」とは
東京都内にて旅行中の台湾人女性100名に対して、購入品に関する調査を実施。高額商品購買のボリュームゾーンは 20~30代、高額品は衣類ファッションが最多という結果に
■調査実施の背景
2022年10月に新型コロナウィルスに伴う日本への入国規制緩和に伴い、中国を除く東アジア圏の方々が多く来日しています。訪日する台湾人女性がどういう情報ルートをたどり購入に至るのかを明らかにし、台湾の方々のニーズに応えるために必要な取り組みを把握することを目的とし、すでに日本での買い物を終えているであろう台湾人女性100名に対し、都内の街頭でアンケート・聞き取り調査を行いました。
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https://lifepepper.co.jp/contact/
■調査サマリー
・台湾人女性が訪日旅行中にで購入したものの内、最も高額だった商品は「衣類ファッション(31%)」「美容・化粧品(23%)」「医薬品(22%)」。
・2万円〜5万円の価格帯のお買い物をされている訪日旅行中の台湾人女性のうち、年齢層としてボリュームゾーンとなっているのは20代〜30代。
以上の結果により、訪日インバウンド対策の観点としては、この層が非常に重要なターゲットとなりえると考えられます。
購入した商品のカテゴリー(N=100)
日本旅行中に最も購入された商品のカテゴリーは「1位:美容・化粧品、2位:医薬品、3位:食料品」でした。日本の美容系商品と医薬品に対するニーズは依然高いことがわかりました。
調査対象者の年齢内訳(N=100)
一番高額なお買い物の金額(N=100)
最も金額枠として大きいのは「2万〜5万円」でした。
年齢層別消費金額(N=100)
20代〜40代の方がメインの消費層でしたが、40代以上になると自分の買い物より子供など家族向けに少額ずつ消費している傾向にありました。一方で20代〜30代が2万円〜5万円の買い物をするということで、訪日インバウンド対策の観点としては、この層が非常に重要なターゲットとなりえます。
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お買い物の参考になった情報源(N=100)
台湾人女性が訪日前に参考にする情報源は、主要メディアとしてInstagram,YoutubeなどのSNSであったり、Google検索など、ほとんど日本人が海外旅行する際に使用するツールと近いイメージがあるでしょう。
注目すべきは「知人・友人、家族」といういわゆる口コミによるものです。ここからわかることは、日本にきた方々が得た良い悪い体験をそれぞれ参考にしているということと、これから日本にくる方々の体験が次の観光客を呼び込むための非常に重要な情報源になります。
また、弊社としていちばんの注目ポイントは、コロナ前に主流だった手法である「ブログ」よりも、SNS 等のソーシャル・WEB メディアなどの手法が上回ったこと。このことから、台湾向けのマーケティングのチャネルが多様化しているため、より高度な戦略設計が必要になっていることがわかります。
最も高額だった商品(N=100)
サマリーで述べたように、台湾人女性が今回の日本旅行で購入したものの内、最も高額だった商品は多い順に「衣類・ファッション(31%)」「美容・化粧品(23%)」「医薬品(22%)」がTop3でした。
それぞれのカテゴリーの具体的な購入商品については、
・衣類・ファッション:Uniqlo、ルイ・ヴィトン
・美容・化粧品:資生堂、SK-II
・医薬品:ほとんどの方が アリナミン
といった回答でした。
特にファッションブランドや医薬品については現地で購入できるものの、日本で買った方が価格が安かったり、種類が豊富だったりなど、自国ではなく日本で購入する明確な理由を持っていることがわかりました。
また医薬品と回答したほとんどの方が「アリナミン」を購入しており、理由としてはアリナミン自体は台湾現地でも購入できるが、日本国内の方が価格が安く在庫も多いとのことでした。
また4番目に多かった家電領域においては、炊飯器が多く「象印 炎舞炊き - 炊飯ジャー」を空港でのチェックイン前にカートにダンボール箱を置いている方々がみられました。
■総評コメント(調査対象者との会話を通じた所感)
今回の調査で、日本旅行時への購入意欲は高く「買い物」が明確に目的の一つとなっていることがわかりました。
また「30代以下、最高金額5万円以下」の方々は家族連れが多く、自身で情報収集して日本での旅行を楽しむ方々が多い傾向もわかりました。
一方で、「最高金額50万円以上」の比較的富裕層にあたる方々は家族連れではありながらも、ツアーに参加しており、旅程などについてはツアー会社に任せていることもわかりました。
以上のことから日本のインバウンド事業者においても自社がターゲットとする方々によって戦略を組んでいく必要があると解釈できます。
またJNTOによると、訪日台湾人の数は2023年1~4月と2019年1~4月と比較して、7割近く回復しており、4月単月で見ると7割を超えています。ここから夏休みシーズンや年末年始のお正月シーズンにかけて、大きな波が訪れることと考えられるので、買い物目的の台湾人観光客に対してはさらなる期待を持つことができます。
https://www.jnto.go.jp/news/20230517_monthly.pdf
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■今後の展望
今回の調査で得られた「消費のボリュームは20〜30代女性」「Instagram等の SNS メディアにて、在日の台湾人女子のキーマンにが口コミを伝播させることが、買い物に影響を与える」という仮説に着目し、「台湾人イノベーター女子 KO"C"C マーケティング」を正式リリースいたします。
従来の台湾インバウンド対策にはなかった「流行を作る、イノベーター台湾人女子」対策に特化したサービスです。
サービスページ はこちらから
https://lifepepper.co.jp/taiwan/inbound-kocc-taiwan/
◆ 調査概要
調査設計・分析:株式会社LIFE PEPPER
調査名:「訪日旅行中台湾人女性の買い物に関する調査」
調査手法:街頭調査
調査対象:10~60代の訪日中の台湾人女性
調査対象地域:東京都内の街頭
調査実施時期:2023年5月13日~5月20日
有効回収数:100サンプル(女性:100)
主な調査項目:訪日旅行中の購入商品と購入金額
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