ICMG共創ファンド、周回衛星向け地上局プラットフォーマー 株式会社インフォステラへ1億円を出資
近年、あらゆる産業で衛星データ利活用のニーズが高まっており、周回衛星の打ち上げ増加に伴い衛星と地上局の通信頻度が増加すると見込まれています。しかし、ある周回衛星に対して1つの地上局が通信できる時間は、衛星が地上局上空を通過する1日40分程度であり、通信時間を増やすためには、地上局を複数活用する必要がありました。また、地上局の設置には多額の資金が必要となるため、地球上の全エリアをカバーするネットワークを1社単独では構築できないという業界課題も存在していました。
こうした課題に対して、インフォステラが地球上に存在する地上局を彼らのプラットフォームStellarStation上に乗せていくことで、衛星運用者は世界中の地上局へアクセスが可能となり、地上局接続時の作業負荷と運用コストを低減できます。また、地上局オーナーは、地上局非稼働時間を他の衛星運用者に貸し出すことで、追加収益を得ることができます。インフォステラは、2021年1月には軌道上の衛星との実証実験を成功し、同年5月以降、商用衛星向けのダウンリンクサービスを欧州政府系機関向けに提供しています。また、同年6月には、AWS Ground Stationとの提携によりAWSの地上局をStellarStationに接続する取り組みも開始しており、インフォステラが構築する地上局ネットワークの拡大が進んでおります。
本投資の意義は、インフォステラが、増加する周回衛星に対して、地上局をシェアリングできる単一のプラットフォームを構築することで、衛星データの通信量を増加させ、あらゆる産業で衛星データの利活用が促進されることにあります。衛星データの利活用によって、農業においては、作物の生育状況のモニタリング精度が向上し、漁業においては、海洋資源の分布や魚群場所の把握が可能となります。国防において、大規模災害が発生した際の災害状況把握や、地上インフラに依存しない衛星通信コミュニケーションに活用することも可能です。このように、インフォステラの取り組みは、あらゆる産業の発展に資することから、地球上の様々な社会課題を解決すると考えております。
ICMGグループは、日本大企業のネットワークを活用し、国内インフラ企業が保有する遊休資産・用地の有効活用をすることで、地上局を設置するスペースの確保や地上局のアセットファイナンス等、StellarStationの拡大を支援して参ります。
【インフォステラについて】
インフォステラは、周回衛星向けGSaaS(Ground Segment as a Service)プロバイダーです。地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォームStellarStationを通じて、柔軟性と拡張性に優れた地上局ネットワークを提供しています。また、無線ライセンス取得や周波数調整業務など、衛星運用を行うにあたって必要となる地上セグメント側の業務サポートを行っています。地上セグメント構築の難易度を下げることで、衛星を活用した新しいビジネスに取り組む企業様のミッション開発とサービス改善を支援します。インフォステラは 2016年に設立され、日本の東京に本社を、英国のブリストルに欧州事務所を構えています。
URL: https://infostellar.net/infostellar-jp
【ICMGグループについて】
ICMGグループは創業以来、日本だけでなくシンガポールやシリコンバレーをベースに日本大企業やスタートアップ、官公庁とプロジェクトを行ってきました。直近では、東京電力及び中部電力と共同で、東南アジアにおける再生可能エネルギーの投資を実行、国連UNDPとのSDGsイノベーション分野における戦略提携、愛知県のスマートサステナブルシティプロジェクト等、国内だけでなく海外でもプロジェクトを推進しております。今回のICMG共創ファンドでは、社会課題を解決するベンチャー企業に迅速に成長資金とICMGの有する日本大企業のパートナーネットワークを提供することで、持続可能な未来の創造を目指しております。
URL:https://www.icmg.co.jp/partners/
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