圏央道でつながった小学校交流
給食&オンラインでの交流
埼玉県入間市と幸手市は、令和4年10月31日に入間市・幸手市連携交流協定(フレンドリー協定)を締結し、防災面や物産、観光などのほか、市民交流を進めていきます。
今回、児童を対象とした学校給食とオンラインでの交流事業を企画し、給食交流は令和5年2月22日(水)に、オンライン交流は3月3日(金)に実施しました。
今回、児童を対象とした学校給食とオンラインでの交流事業を企画し、給食交流は令和5年2月22日(水)に、オンライン交流は3月3日(金)に実施しました。
幸手市は、古くから米づくりが盛んな地域であり、特に「白目米(しろめまい)」は江戸時代に今の幸手市行幸(みゆき)周辺で栽培されたのが始まりとされています。江戸時代には幕府へ上納、昭和初期に宮内省(現宮内庁)指定の御納米として扱われました。背丈が高く風で倒れやすい、米粒が小さく細長い、収穫量が少ない…などの特性により、生産量が減少したことに加え、戦時中の米穀統制により栽培が禁止され「幻のコメ」となってしまいました。平成10(1998)年に、新宿中村屋がインドカリーにあうお米として白目米を復活させ、その種を幸手市に譲り、幸手市で本格的な栽培が始まりました。
入間市・幸手市連携交流協定(フレンドリー協定)は、思わぬところで進展があり、入間市立仏子小学校(全校児童数256人)の田邊校長と幸手市立行幸小学校(全校児童数313人)の井上校長が旧知の仲という偶然が重なって、スピード感のある学校間交流が実施できました。まず、入間市と幸手市の学校給食の栄養士が、両市の特産を活用した学校給食のレシピの情報交換などの交流を行い、具体的なレシピづくりが開始されました。試作と試食を重ね、入間市では、幸手市産の貴重な白目米に入間市産狭山茶を使ったお茶入りふりかけとコラボしたレシピを考案、また、幸手市では入間市産狭山茶を活用した「ささかまの茶通揚げ」を考案し、2月22日(水)、両校同日での給食交流が実現しました。
入間市立の小学校給食は、自校給食です。仏子小学校では、粉末の狭山茶緑茶にゴマ、かつおぶし、じゃこを和え、加熱して香ばしい風味を利かせたふりかけを、白目米にのせていただきました。お邪魔した5年生の教室は、お代わりを希望する児童が並び、食缶はきれいな姿になりました。男子児童は、「白目米は予想以上においしかった」と語りました。
また、貴重な白目米22kgを焚き上げることとなった栄養士は、「ミスが許されずいつも以上に緊張感のある調理だった。こどもたちがおいしそうに食べてくれて、ほっとしている」とコメント。
続いて3月3日(金)には、両校をオンラインで結び、5年生の社会科授業「わたしたちの国土」「わたしたちの生活と食料生産」の発展的学習を実施しました。
オンラインでは、給食の感想、まちの紹介、学校の紹介、質問を交換し合いお互いを理解しました。仏子小学校からの質問の中で、行幸小学校の給食では白目米が提供されないことやメロンパンが提供されることを知り、「えっーー」と、会場が沸きました。今回の交流事業で感じた想いを手紙にしたため、3月15日に行幸小学校へ郵送しました。
仏子小学校区にある仏子郵便局の郵便ポストは、入間市と幸手市の連携交流協定(フレンドリー協定)を周知する目的で、両市のマスコットキャラクターをデザインしたラッピングポストを実施。武蔵藤沢駅前ポストも同様にラッピングポストを行いました。
今回の交流を通じ、仏子小学校の田邊校長は、「体験を通じて学習が深まることが有意義。今回の機会は、自分たちの良さを再認識する機会となった。今までもオンラインで社会科見学をするなど大人との交流の経験はあったが、今回こども同士の繋がりができたことが収穫」とコメントがありました。
令和4年10月31日に始まった入間市と幸手市の交流は、新たな市民交流に向けて今後も両市の間で検討を進めていきます。
<給食交流>
〇日 時 令和5年2月22日(水)午後0時20分~午後1時00分
〇会 場 入間市立仏子小学校(全校児童数256人)
〇交流献立 幸手市産白目米/入間市産狭山茶 お茶入りふりかけ
<オンライン交流>
〇日 時 令和5年3月3日(金)午後2時00分~午後2時45分
〇会 場 入間市立仏子小学校
〇公開授業 5年生社会科「わたしたちの国土」、「わたしたちの生活と食料生産」の発展的学習として実施
〇児童数 5年生48人
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像