アルテリックス、 生成 AI への信頼度に関する調査結果を発表

日本では、 企業の 77 % が生成 AI は価値をもたらすと回答する一方、消費者の 33 % は将来性に懸念を感じると回答

Alteryx(アルテリックス)

エンタープライズアナリティクス AI 分野のリーダーである Alteryx(本社:米国カリフォルニア州アーバイン、 以下アルテリックス)は、 生成 AI に対する認識と心情に関する調査レポート「Market Research: Attitudes and Adoption of Generative AI(生成 AI に対する考え方と受容に関する市場調査)」を発表しました。

本レポートは、 世界 11 カ国における企業のデータ利活用に携わるチームの意思決定者( IT ビジネスリーダー) 2,000 人と消費者 3,000 人を対象に、 生成 AI との関わり方や導入状況についての調査結果をまとめたものです。 調査対象者には、 日本を含む APAC 地域の IT ビジネスリーダー 400 人と消費者 600 人が含まれます。

日本の回答者に絞って調査結果をみると、 企業の 4 分の 3 以上( 77 % )が生成 AI はビジネス価値を高めると回答している一方、 消費者の 37 % はその価値に懐疑的であり、 また 33 % は生成 AI の将来性に懸念があると回答するなど、 企業と消費者の間で生成 AI についての捉え方に相違があることが明らかになりました。 日本の回答者のその他の調査結果は次の通りです。

データ分析や情報検索に生成 AI を活用

  • 生成 AI の利用シーンで最も上位の回答は、 消費者では情報検索( 60 % )、 企業ではデータ分析( 38 % )でした。

  • 生成 AI を利用する心情についての問いでは、 消費者の 85 % が生成 AI を利用したコンテンツの作成が増えることをポジティブに捉えており、53 % は生成 AI を利用したコンテンツの作成が増えることをポジティブに捉えているものの規制が必要であると回答しています。

  • 生成 AI を利用すべきでない分野については、 消費者では倫理的な意思決定( 57 % )、 企業では重要な意思決定( 49 % )が最も上位の回答になりました。

  • 生成 AI のハルシネーションが AI に対する全体的な信頼度を低下させると回答したのは、 企業が 62 % 、 消費者が 79 % でした。

生成 AI はビジネス価値を生み出し始めているものの、 解決すべき課題も

  • 過去 1 年間で、 企業が生成 AI を用いて試験的に行ったプロジェクトは平均 3 つであり、 80 % がプロジェクトは成功したと回答しています。

  • 企業が挙げる AI の利用拡大における最重要課題は、 セキュリティの懸念( 41 % )、 コスト管理( 39 % )、 アウトプットの品質と信頼性( 37 % )が上位の回答を占めました。 また、 企業の 41 % が AI を利用する上での倫理ガイドラインの整備をしていると回答しており、 この数値は APAC 平均の 39 % を上回りました。

  • 企業の 31 % は、 スキルを持った人材不足が全社的な生成 AI の利用拡大を妨げていると回答しています。 また、 生成 AI を利用している企業の 16 % は、AI のトレーニングを必須にしていないと回答しています。

  • 企業の 68 % が、 今後 2 ~ 3 年の間に生成 AI が既存の職務に取って代わる可能性が高いと感じています。 一方で、 生成 AI が雇用の喪失につながると考えている消費者は 35 % にとどまっており、 両者の認識の相違が見られました。

利用とアウトプットにおける懸念と課題

  • 企業の半数以上( 56 % )は、 今後も生成 AI 技術への投資を増やす予定であると回答しました。 この数値は、APAC 平均の 63 % を下回りました。

  • 消費者の 40 % は、 生成 AI によって深刻なフェイクニュースを簡単に作れてしまうことを懸念しており、39 % は生成 AI がフェイクニュースを増加させる恐れがあると回答しています。

  • 企業の約半数( 49 % )は生成 AI で誤った情報が作成されたことがあると回答し、39 % が生成 AI で作成された情報には著作権や知的財産権を侵害する内容が含まれたことがあると回答しています。

  • 消費者の 46 % が生成 AI で誤った情報が作成されたことがあると回答し、 そのうちの 52 % が生成 AI で作成した情報が正しくないことでその誤りに気が付き、48 % が最新の情報ではないことでその誤りに気が付きました。

アルテリックスで最高情報責任者(CIO)を務めるトレバー・シュルツ(Trevor Schulze)は次のように述べています。 「私たちが生成 AI の導入期を乗り切るためには、 企業や一般の人々が AI の価値を真に理解し、 不安を軽減することが不可欠です。 生成 AI には、 信頼性や倫理的な懸念、 スキル不足、 プライバシー侵害の恐れ、 アルゴリズムの偏りなど、 克服しなければならない重要な課題を抱えています。 『ゲームチェンジ(大きな影響を与える革新的な物)」である生成 AI のテクノロジーの恩恵を真に享受するためには、 組織はデータジャーニーを加速させ、 より良いガバナンスを導入し、 プライバシーや偏見への懸念に対処しつつ、 ビジネス部門などテクノロジーに明るくないユーザーが安全で信頼できる環境でデータにアクセスして分析できるようにしなければなりません。 こうしたことを正しく推進していくことで、 生成 AI は組織のイノベーションの促進や意思決定の強化につながり、 職場と従業員の私生活の両方に大きな価値をもたらすことでしょう。」

本レポートについての詳細(英語)は、 こちらから確認できます。

調査方法

調査は、 2024 年 3 月~ 4 月に調査会社 Coleman Parkes が実施しました。 調査対象者は、 南北アメリカ、EMEA 地域、APAC 地域の 11 カ国における、 企業のデータ利活用に携わるチームの意思決定者(IT ビジネスリーダー) 2,000 人および消費者 3,000 人です。 企業は金融サービス、 公共事業、 製造業、 テクノロジーの業種にまたがり、 企業規模はグローバルでの収益が 5,000 万ドルから 100 億ドル以上、 従業員数が 500 人以下から 1 万人超です。 回答者の 10 人に 1 人は、 フォーチュン 500 企業に勤務しています。 なお、IT ビジネスリーダーの回答者のおよそ 10 人に 9 人( 87 % )が生成 AI の導入に携わっています。

Alteryx について

アルテリックスは、 実用的な洞察を強化するエンタープライズアナリティクスのための AI プラットフォームを提供します。Alteryx プラットフォームは、 オンプレミス、 ハイブリッド、 クラウド環境で安全に利用でき、 企業はスマートかつ迅速に意思決定を推進できます。 世界 8,000 社以上の顧客が Alteryx プラットフォームを利用しており、 アナリティクスを自動化して組織全体の収益パフォーマンスの向上、 コスト管理、 リスクの軽減を実現しています。

Alteryx は Alteryx, Inc.の登録商標です。 その他すべての製品名およびブランド名は、 各所有者の商標または登録商標の可能性があります。

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会社概要

URL
https://www.alteryx.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー35階
電話番号
-
代表者名
宇野 林之
上場
海外市場
資本金
300万円
設立
2018年07月