玉川大学と第2回産学連携プロジェクトを開始　「New-Have(新しい"食"のかたち)」をテーマに、学生の発想と当社の知見を融合　2026年度の商品化を目指し、新たな食体験の価値創造へ

ユニファースト株式会社

2025年12月16日 10時20分

　雑貨等ものづくりに関する企画やプロモーション支援に関するSP業務を手がけるユニファースト株式会社（本社：東京都墨田区、代表取締役社長：橋本敦）は、玉川大学（所在地：東京都町田市、学長：小原一仁）芸術学部アート・デザイン学科博多ゼミの3年生11名と協働し、第2回となる産学連携プロジェクトを2025年10月より開始しました。昨年度の第1回プロジェクトでは、最優秀案「まんぷくあにまるぽーちキーホルダー」が商品化される成果を生みました。

　今年度はその取り組みを発展させ、「New-Have(新しい"食"のかたち)」をテーマに掲げています。11月14日に行われた中間発表では、学生が提示した多彩なデザイン案に対し、当社の開発本部長とデザイン部長が実務視点から具体的なフィードバックを行いました。学生と企業の協働を通じて、アイデアのさらなる深化が実現しています。最終提案から選ばれた1案は、2026年度の商品化を目指して開発を進めてまいります。

■「New-Have」を軸にした取り組みと、学生の発想×企業フィードバックの相乗効果

　今年度のテーマである「New-Have(新しい"食"のかたち)」は、食べる・飲む・持つ・携帯する・保存するといった日常の行為を多角的に捉え直し、新しい価値提案へとつなげる試みです。10月3日のオリエンテーションを経て、11月14日には計17点のアイデアが発表される中間プレゼンを実施しました。

　学生たちからは、「食」というテーマから多彩な方向へ発想が広がるユニークな企画が並びました。形状の工夫にとどまらず、"食の行為を体験化する"視点が多く見られた点も今年度の特徴です。

　中間発表には、昨年度に続き当社から開発本部長の花畑嘉一とデザイン部長の湯浅将史が参加しました。両名は学生のスケッチを瞬時に読み取り、素材特性、構造、強度、量産性などの実務に基づく観点から、具体的かつ現実的なアドバイスを行いました。

　また、「どのようなシーンで使用すると魅力が最大化するか」「誰が使うと価値が生まれるか」といった使用イメージの提案を通じて、企画の方向性を整理し、学生が自身のアイデアの強みを掘り下げられるよう支援しました。さらに、効果的なプレゼンテーション構成や見せ方についても助言し、アイデアの質だけでなく"伝わり方"を磨く役割も担いました。

■学生同士の創造的な広がりと、最終発表・商品化に向けた展開

　中間発表後の振り返りでは、学生たちがフィードバックをもとに、互いの企画に新しい視点を提案し合いながらアイデアを深めていく姿が見られました。こうした学生間の対話を通じて発想が広がり、企画が連鎖的に磨かれていくプロセスは、本プロジェクトならではの特徴です。当社からのフィードバックが起点となり、学生が主体的に企画を高めていく環境が生まれたことは、大きな成果といえます。

　このように深化したアイデアは、12月19日に予定されている最終プレゼンテーションで披露されます。ブラッシュアップされた企画の中から選ばれた1案は、2026年度の商品化を目指し、当社が詳細設計や試作を進めてまいります。学生の創造性と当社の技術力を掛け合わせ、新たな食の価値を社会へ提供する本プロジェクトを、今後も継続してまいります。

【第2回産学連携プロジェクト進行スケジュール】

2025年10月3日(金) オリエンテーション(玉川大学)

2025年11月14日(金) 学生中間発表(玉川大学)

2025年12月19日(金) 学生最終発表(玉川大学)

2025年12月24日(水) 最終選考実施

2026年1月～デザイン調整・サンプル試作

2026年5月商品化予定

【博多哲也講師が主宰するゼミナールの紹介】

　博多ゼミでは、アニメーション、イラストレーションを中心として、物語るメディアによる視覚コミュニケーション表現を探究しています。本プロジェクトでは、その創造する力を企画デザインに活かし、表現や活動の当事者として他者と関わる中で、学生たちが自発的に対話の場を創出する力を身につけていくことを目指しています。