老後のミニマリストは密かな憧れの的?200人調査で見えた驚きの本音
終活の情報メディア「終活瓦版」を展開する株式会社林商会(本社:滋賀県大津市膳所、代表取締役 林達也、URL:https://hayashi-grp.com/)は、40代以上の男女を対象に、老後「ミニマリスト」に関する意識調査を実施しました。
調査期間:2024年09月20日~2024年09月25日
調査期間:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:40代以上男女
有効回答人数:200名
老後を快適に過ごすために、長年溜め込んだ衣類や本、食器などを整理する人が増えています。必要なものや大切にしているものだけで暮らす生活は、心にゆとりをもたらします。仮に自分が亡くなっても、不要なものを残さなければ、残された家族の負担も軽減できるでしょう。
そこで株式会社林商会は、40代以上の男女を対象に、ミニマリストに関する意識調査を実施しました。ミニマリストになったきっかけや、良かったこと・失敗したことなどを伺いましたのでご紹介します。自身の老後や死後を見据え、モノを減らす重要性を考えるヒントになれば幸いです。
”ミニマリスト派”は全体の45.5%
(N=200,n=200、単一回答。2024年09月20日~2024年09月25日に実施したインターネット調査による)
まず「あなたはミニマリストだと思いますか?」と質問したところ、最も多かったのは「どちらかと言うとミニマリストだと思う」で、77名(38.5%)でした。「ミニマリストだと思う」と回答した14名(7.0%)を加えると、全体の45.5%にあたる91名が"ミニマリスト派"となりました。
一方「ミニマリストではないと思う」および「どちらかと言うとミニマリストではない」と答えた人は109名(54.5%)で、"ミニマリスト派"をわずかに上回る結果となっています。
ミニマリスト思考になり始めたきっかけ
「ミニマリストだと思う」「どちらかというとミニマリストだと思う」と回答した方に、ミニマリスト思考になり始めたきっかけを伺いました。以下、回答の一部を紹介します。
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引っ越しがきっかけ
「引っ越しが多かったこともあり、あまり物をもたないようにしていたから。」(50代男性)
「引っ越しの際に改めて要らないものが多いのを実感したため。」(40代女性)
「引っ越しが多いので。荷物が多いと引っ越しの時に大変で苦労してきたので、引っ越しのたびに少しずつ荷物を減らしてきました。」(50代女性)
断捨離にハマった
「断捨離が好きで、定期的に家や自室の掃除・整理整頓をしているから。必要ないものは基本的に買わないから。」(50代女性)
「断捨離をした時にあまりに多い不用品の量に絶望した。」(40代女性)
自分がいなくなった後のことを考えて
「終活を始めたらいらないものがたくさんあることに気づいた。」(60代男性)
「40を過ぎて、突然死をしたときに片付けの人に迷惑を掛けないようにしたいと思うようになったから。」(40代女性)
「物が多くあると落ち着かない。自分がいなくなった後に残しておくと後の人がこまるから。」(40代男性)
SNSや本を読んで影響を受けた
「Instagramのミニマリストがきっかけでした」(40代女性)
「筆子さんのnoteや著書を読んで、真似したいと思いました。」(40代女性)
「最近ミニマリストの動画を見て捨て活しようと一念発起したから」(40代女性)
貯金を増やすため
「コストの削減を目指してから意識しています。」(40代男性)
「貯金をふやすために身の回りの物を整理し、新たに買う物も最低限の物しか買っていないから。身の回りをすっきりさせたかったから。」(40代女性)
「転職をして、給料が減って節約意識が強くなった事に連動していると思います。」(50代男性)
部屋をすっきりさせたくて
「物が多すぎて邪魔だと思うことが増えてきたので、とにかく必要のない物は一度捨てようと思いました。それがきっかけでミニマリスト思考になりました。」(40代男性)
「実家が物が多くてごちゃごちゃしているから物が少なくてすっきりとしている空間に憧れていたから。」(40代女性)
「物の多さに疲れ果てたから」(40代女性)
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ミニマリスト思考になり始めたきっかけとして、引っ越しを機に不要なものを処分しはじめた人が多いようでした。断捨離を実践しモノへの執着心を手放すことで、ミニマリストへの第一歩を踏み出した人もいました。
また、自分が亡くなった後を考え、生前のうちから整理を始める方も少なくありません。
老後に向けて計画的に物を減らしていくのは、とても重要だと言えるでしょう。
ミニマリスト思考になり良かったこと
ミニマリスト思考になり良かったと感じることを伺いました。
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無駄な出費をしなくなった
「お金を使わなくなる ある物を大切に使う」(40代女性)
「必要な物以外は購入しなくなりました」(40代女性)
「買い物する際にいったん考えるようになった。」(40代女性)
「無駄な物を買わなくなったので毎月の貯金額が増えていることです」(40代男性)
掃除が楽になった
「とにかくモノが少ないので掃除が楽になりました。終活のためにも少しずつこれからも進めていきたいと思っています。」(50代女性)
「まず掃除が楽です。そして物が少ないと意識もスッキリします。」(40代女性)
心もスッキリする
「生活がシンプルになり、心の余裕が生まれたことです。物が少なくなると、掃除や整理整頓が楽になり、時間を有効に使えるようになりました。また、必要なものだけを持つことで、選択肢が減り、毎日の決断が楽になりました。さらに、物質的な満足よりも体験や人とのつながりに重点を置くようになり、充実感が増しました。結果として、ストレスが減り、自分自身と向き合う時間も増え、より豊かな人生を実感しています。」(50代男性)
「不要な物に囲まれていつもストレスを感じていましたが、物が減り清々しい気持ちで生活できるようになりました。」(40代女性)
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ミニマリスト思考になると、無駄な出費が減り、掃除の手間も省けるようです。
そして何より、家の中がスッキリすると同時に心にゆとりが生まれたといった声も。モノに囲まれた生活は、知らず知らずのうちにストレスを溜め込む原因になっているのかもしれません。
シンプルな暮らしは、心身ともに健康的と言えるでしょう。
ミニマリスト思考になり困ったこと
反対に、ミニマリスト思考になり困ったことを伺ったところ、以下のような声が寄せられました。
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捨てすぎて後悔することもある
「たまに捨てすぎてしまい、後から必要だったかも…と思うことがあります。」(40代女性)
「捨ててしまったものが、あとから必要になって、買わざるを得なくなって、後悔したことがあった。」(50代女性)
「たまにですが、あれを捨てなければよかったという場面に出会うことです。」(40代男性)
周囲の理解を得られない
「周りにあまり理解されず部屋が殺風景=寂しい人だと思われたこと」(50代女性)
「家族や周りに理解しない人がいる。」(50代男性)
「必要なものしか買わないので、ケチに思われる。」(50代女性)
「特にない。強いて言えば、友人に話すと驚かれる(ドン引きされる)ことくらい。」(50代男性)
逆に出費が増えた
「特にないですが、物を沢山買わない分ひとつひとつの物の品質にこだわるので、結局は出費が多くなる事。」(50代女性)
「掃除機をこまめにかけるようになったので電気代などが増えたことです。」(40代女性)
部屋が殺風景
「部屋が殺風景なことくらい。」(40代男性)
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捨てすぎて後悔したり、周囲から理解されなかったりと、困った経験をした人もいるようです。
ただこうした問題は、ミニマリストの考え方を正しく理解し、バランス良く実践すれば解決できるはずです。極端に物を減らすのではなく、本当に必要なものは残しつつ不要なものは処分するといった、柔軟な対応が求められます。
ミニマリストに憧れる人は多数派
(N=200,n=105、単一回答。2024年09月20日~2024年09月25日に実施したインターネット調査による)
「どちらかというとミニマリストではないと思う」「ミニマリストではないと思う」と回答した人に「ミニリストに憧れるか」も伺ったところ、「はい(憧れる)」が55名と全体の半数以上にのぼりました。
一方「いいえ(憧れない)」は27名(25.7%)にとどまり、「どちらとも言えない」は23名(21.9%)と少数派でした。
ミニマリストに憧れる理由
なぜミニマリストに憧れるのか、理由を聞いてみました。
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「気づくとものを増やしてしまう生活に終止符を打ちたい。少ないものでスッキリした生活に憧れます。」(60代女性)
「物が少ない方が掃除が楽、清潔感があり部屋も広く使えるなどメリットが多い為。」(40代女性)
「持ち物が少ない方が引越等の環境の変化に柔軟に対応できそうなので。また、日々の掃除や片付けの負担が軽減されそうだから。」(50代女性)
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今現在ミニマリストでない人でも、必要最小限の物だけでスッキリと暮らしたいという思いがあるようです。余計なものがないシンプルな暮らしは、多くの人にとって憧れの的なのかもしれません。
また、ミニマリストに憧れつつも、物への執着心が強く、なかなか物を捨てられないといった葛藤もみられました。
ミニマリストに憧れない理由
一方で、ミニマリストに否定的な意見も見られました。
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「ミニマリストの最低限のものしか置かない生活だと趣味や娯楽面などで不満なことが増えそうで、ストレスが溜まるのではないかと思っているので憧れません。」(40代男性)
「少しは整理したいと思うけど、物が少ないと不安になる。」(50代女性)
「ミニマリストは物を持たなすぎだと思うから」(40代女性)
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趣味や娯楽を楽しむための物も必要だと考える人は、ミニマリストの考え方に馴染めないようです。
なかには、物が少なすぎると不安になる人もいました。
しかし、これらの考え方はミニマリズムを誤解している可能性があります。趣味や娯楽が自分にとって大切なモノなら、無理にモノを手放さなくていいのです。ミニマリズムの本質は、自分らしい暮らしの追求にあると言われています。
「どちらとも言えない」を選んだ理由
「どちらとも言えない」と回答した人の理由は以下の通りでした。
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「憧れの暮らしですが、そこまで踏み込んでは生活できないと感じます。」(60代男性)
「物を増やしたくない気持ちはあるのですが、多少は生活に彩りが欲しいと感じるため。」(40代女性)
「今現在 子どもの成長と共に物が多くなる状態なので、私には無理だなと思っています」
(40代女性)
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「どちらとも言えない」という意見では、ミニマリストに憧れつつも、すぐには実践できないとの意見が見受けられました。特に、子育て中の家庭で物が増えてしまうのは仕方のないことかもしれません。
8割の人が「老後(亡くなったあと)に備えて物を減らしたい」と思っている
(N=200、単一回答。2024年09月20日~2024年09月25日に実施したインターネット調査による)
「老後~自分が亡くなった後に備えて、物を減らしたいと感じることはありますか?」と伺ったところ、「物を減らしたい」と回答した人が全体の8割近くに上りました。
詳しい回答理由もあわせて見ていきましょう。
物を減らしたいと回答した人の理由
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「親が亡くなった後の整理が大変なのを身に染みて感じているので。」(60代女性)
「判断力があるうちにものを減らしたいから」(40代男性)
「やはり残された家族が困るだろうと思うし、物の価値を詳しく知らない人に捨てられてしまうぐらいならば、自分の意思で減らしたい(価値の分かる人、大切に使ってくれる人に譲ったり売ったり)と思います。」(40代女性)
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親の遺品整理を経験した人は、その大変さを実感しているからこそ自分も物を減らしたいと感じているようです。
また、判断力が衰える前に自分の意思で物を減らしたいと考える人も多く見られました。
大切な物を適切に処分するためにも、生前から整理を進めておくのが賢明な選択だと言えるでしょう。
物を減らしたくないと回答した人の理由
一方で、物を減らすことに消極的な人もいました。
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「少しぐらい物を減らしたところで、たかがしれていると思う。明らかに不要と感じるものだけ、少し減らそうかな、といった程度には整理しようと思っている。」(60代男性)
「自分の子どもが再利用できるものもあると思っているから。」(40代女性)
「まだ老後がイメージできないためそこまで考えてません。ただ実家の親が暮らしている家は徐々に物を減らせていければと思っています」(40代女性)
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物を減らしたくないと回答した人の意見では、いつか使うかもしれないので置いているという意見が多くあり、本当に不要だと感じる物に関しては処分しようという意思が感じられました。
「どちらとも言えない」を選んだ理由
老後に備えて、物を減らしたいとも減らしたくないとも、「どちらとも言えない」と答えた人の理由は以下の通りです。
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「まだ、老後や自分が亡くなった後のことまで真剣に考えていないからです」(50代女性)
「残された家族に迷惑はかけたくないが、まだ年齢的に考えていない」(40代女性)
「いつか使える、使う事があるのでは?と思ってしまうので断捨離に踏み切れません。」(50代女性)
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どちらとも言えないと回答した人の意見では、「いつか使うかもしれない」「将来のために物を減らしたいがまだ現実的に考えられてない(行動を起こせていない)」という意見が多くあげられました。
減らした方がよいとは感じているものの、さまざまな理由で現状維持に踏みとどまっている様子です。
将来に向けて整理をしていこう
今回のアンケートでは、「現在ミニマリスト思考だ」と感じている人は全体の半数以下となりましたが、「将来に向けてミニマリスト思考になりたい」と感じている人もあわせると73.3%(146名)という結果となりました。
特に、実家の片付けを行ったことがある人においては、物を減らす重要性を感じている人も多くいました。若いうちは老後の生活を考える余裕がないかもしれませんが、いざ定年を迎えてから整理しようと思っても、体力的にも精神的にも大変です。
少しでも早いうちから、断捨離の習慣を身につけておくことが大切だと言えるでしょう。
もし1人では難しいと感じたら、生前整理にプロに任せてみるのがおすすめです。
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所在地:滋賀県大津市膳所平尾町847番地4
代表取締役:林達也
事業内容:生前整理、遺品整理、空家管理、特殊清掃
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