日本政府、アフガニスタンの子どもたちと女性の命を守るワクチンの調達等を支援するため、UNICEFに10億5,400万円の無償資金協力を実施

UNICEF東京事務所

本資金協力により、アフガニスタンの410万人の子どもたちと女性が定期予防接種を、470万人の子どもたちがポリオの全国予防接種キャンペーンでポリオの予防接種を受けることができます。

2024年5月14日 カブール(アフガニスタン)発

日本政府は、アフガニスタンの子どもたちと女性の命と権利を守り、彼らの喫緊のニーズに対応するため、国連児童基金(UNICEF)に10億5,400万円の無償資金協力を供与しました。UNICEFは国際協力機構(JICA)と協力して支援活動を展開します。


本資金協力により、UNICEFはアフガニスタンにおいて、定期予防接種やポリオワクチンの予防接種キャンペーンを実施するためのワクチンや注射器等の物資を調達することができます。本支援で、410万人の子どもたちや女性が、はしかや結核、ポリオ、B型肝炎、破傷風、ジフテリアの定期予防接種を受け、470万人の子どもたちがポリオワクチンの全国予防接種キャンペーンでポリオの予防接種を受けることができます。


野生株ポリオがまだ残る世界で最後の二カ国のうちの一つであるアフガニスタンでは、人々が命に係わる予防可能な疾病にさらされるリスクが依然として高くなっています。2023年にはポリオの感染が再び増加しており、特にこれまでアクセスしにくかった地域や、移動したり国境を超えたりしながら暮らす人々の間で、免疫力に格差が出ています。さらなる感染拡大を防ぐためには、定期的で全国的な予防接種の取り組みが不可欠です。この度の日本政府による新たな資金協力は、ワクチン接種率の維持や、ワクチンで予防可能な病気に対する子どもや女性の免疫力の強化に寄与するものです。


黒宮貴義 駐アフガニスタン日本国大使は、「度重なる感染症の流行は、予防接種の重要性を再認識させるものです。日本政府は、アフガニスタンの女性や子どもたちのための定期予防接種事業を支援し、また、予防接種キャンペーンの対象を拡大するため、これからも力を尽くしていきます。」と述べました。


また、本資金協力は、コールドチェーンを強化しワクチンの安全性を確保することで、定期予防接種とポリオの全国予防接種キャンペーンを通じて、命を守るワクチンをより多くの人に届けるための力となります。


UNICEFアフガニスタン事務所代表のタジュディーン・オイウェイルは、「ポリオのような疾病は、子どもたちの人生に大きな打撃を与えます。しかし、ポリオを含む感染症は予防が可能であり、ワクチンは致命的な感染症から子どもたちを守る、確実で費用対効果の高い方法です。アフガニスタンの保健システムを強化し、より多くの女性や子どもたちを予防可能な病気から守るための、日本政府の継続的な支援に感謝申し上げます。」と述べました。


本資金協力は、近年の日本政府によるコールドチェーンの強化やワクチンの調達、栄養不良の治療ケアに関する支援に続くものです。日本政府はまた、学校やコミュニティにおいて水と衛生の設備を整備したり、心理社会的支援の提供を含め、子どもたちを暴力や虐待、搾取から守るための基盤を築いたりするための支援をUNICEFを通じて行ってきました。



■UNICEFについて

国連児童基金(UNICEF)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190以上の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。

※UNICEF国内委員会が活動する33の国と地域を含みます

※UNICEFの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています


■UNICEF東京事務所

UNICEF東京事務所は、ニューヨーク本部直轄の国連機関事務所として、日本政府からの政府開発援助(ODA)による資金協力や、国会議員、国際協力機構(JICA)、非政府組織(NGO)等との連携を促進しています。

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代表者名
ロベルト・べネス
上場
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設立
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