働く人の57％が課題と感じる「悲しむ人の話を傾聴する力」。臨床傾聴士と、グリーフケアの本質を考えた４週間

株式会社イー・ウーマン（本社：東京都港区、代表取締役社長：佐々木かをり）が運営する「ダイバーシティ円卓会議」では、2月に3768テーマ目としてグリーフケアを議論。様々な視点や体験が集まりました。

株式会社イー・ウーマン

2025年3月6日 20時00分

▼ダイバーシティ円卓会議とは？

専門家が議長となって問いかけをし、登録した働く女性、男性等がオンラインで「多様な視点・体験」を持ち寄る「ダイバーシティ円卓会議」。2000年から開始され、3700を超えるテーマで議論しています。一つのテーマでも多様な見方があることを知り、どのテーマを後日読んでも、考え方の選択肢が見つけられるよう設計されており、ダイバーシティ人財が育つ場としても活用されています。

▼悲しむ人とどのように接し、耳を傾けている？

3768テーマ目となったのは、「悲しみを抱えている人の話、傾聴する力がありますか？」。

議長に上智大学グリーフケア研究所認定・臨床傾聴士として活動する土屋典子氏を迎え、2025年2月7日（金）から28日（金）まで、4回にわたり議論を行いました。

【１日目】タイパ重視の世の中で、早い“回復”を求めるケースも

土屋典子氏「悲しみから早く“回復”することを求められてしまったり、思い込みや決めつけで対応され、傷ついた人をさらに傷つけてしまうケースも耳にします。傾聴って、共感ってなんだろう、と日々自問自答している私から、みなさまにお聞きしたいと思います」

https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3768/times/1

【２日目】「距離を置きがち」「どう会話してよいか、自信がない」

YES（傾聴する力がある）と回答した人は、2日目の時点で45％。「災害の被災地支援での傾聴」などの体験談が届く一方で、NO（傾聴する力がない）の意見として「そっとしておこうと距離を置きがち」などの声も。議長は「何がなんでも課題解決しなくていい」とコメント。

https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3768/times/2

【３日目】「つい先にしゃべってしまう」などの失敗談も

議長からの投げかけで、「相手が話し出すのを待てずについ先にしゃべってしまった」「アドバイスが欲しいのか、ただ聞いてほしいのかわからなかった」など、投稿者からは傾聴がうまくいかなかった体験談も。議長は、生育歴の執筆など、自身が学んだ重要なワークもシェア。

https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3768/times/3

【４日目】半数以上が、「傾聴力への課題」を持つ状況が明らかに

2月28日（金）の最終日までに、「傾聴が必要ない場合はあるのか？」などの質問も続々と。議長は、「わからないままをわからないままに受け入れる」「ネガティブ・ケイバプリティ」などの考えを紹介。

最終的にNOが57％、働く男女の半数以上が傾聴力への課題を感じる状況が明らかに。

https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3768/times/4

◆土屋典子氏のプロフィール

https://ewoman.jp/entaku/profile/id/122

◆3月のテーマ予告

「AI時代における日本」と「日本酒がユネスコ世界遺産に」、3月7日（金）午前11時スタートです。

働く人たちの視点が集まる「ダイバーシティ円卓会議」とは

イー・ウーマンが運営する「ダイバーシティ円卓会議」は、政治、経済、健康、教育など幅広いテーマを専門家とともに4週にわたって議論し、多様な視点や経験を集め、視点のデータベース構築をしていくオンラインのプラットフォームです。各分野の専門家を議長に迎え、これまで3700を超えるテーマについて議論しています。

取材・お問い合わせ：press@ewoman.co.jp

詳細を見る