福井国家石油備蓄基地における石油コンビナート等総合防災訓練の実施について
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)が国から委託を受けて管理している福井国家石油備蓄基地(福井県福井市石新保町、以下「福井基地」)および周辺海域において、8月9日(日)、平成27年度福井県石油コンビナート等総合防災訓練が実施されました。
本訓練は、福井県石油コンビナ-ト等防災計画に基づき、福井臨海地区石油コンビナ-ト等特別区域およびその周辺海域における各種災害を想定し、敦賀海上保安部・嶺北消防組合・陸上自衛隊第14普通科連隊・日本赤十字社福井支部など防災関係機関や特定事業所が参加して、海上ならびに陸上における総合的な訓練を実施しました[グ由1] 。訓練参加機関相互が有機的かつ効果的に連携し、迅速で的確な災害応急対策を確保するとともに、特定事業所における防災意識の高揚および防災体制の強化を図ることを目的として行われました。
海上訓練は、「午前8時30 分頃、福井県沖を震源とする地震が発生し、坂井市において震度6弱を観測、大津波警報が発表され、最大7mを超える津波が到達。その後、福井港石油1号ドルフィンにおいて係留中のタンカーが津波により、岸壁に打ちつけられ、A重油10キロリットルが海上に流出した」との災害想定で実施されました。
また、陸上訓練は「同地震による被害を点検中、10時30分、福井基地原油タンク配管の亀裂・原油漏洩を発見、さらに、10時58分、福井県嶺北地域を震源とする震度5強の余震により浮屋根が搖動し、発生した火花により原油に引火、リング火災が発生した」との想定で実施されました。
地震・津波情報、広報活動、船舶津波避難、航空機現状調査、現地災害対策本部設置、流出油拡散防止、タンカー火災消火、事業所自衛消防隊初期防御活動、防油堤補強・構築、負傷者救出救助、タンク火災消火および大容量泡放射システム運用訓練などが実施され、11 時20分頃無事終了しました(参加防災関係機関 26機関、参加人数 約460 名) 。
■【福井国家石油備蓄基地の概要】
同基地は1986 年7 月に完成した、日本海側における初の国家石油備蓄基地です。 貯蔵基地内に30基の原油タンクを有しており、現在、約284万キロリットルの原油を備蓄しています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-04.html?mid=pr_150812_02
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