問い:TPAM(ティーパム)とは? 答え:アジア屈指の舞台芸術専門の国際ミーティング。来年の2月に横浜で開催!
TPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)2016の詳細が発表されました。今回で20回目を迎え、アジアで最大規模の舞台人の国際交流の場に成長しました。
11月24日、国際交流基金にてTPAM2016の記者発表会が行われました!
海外41か国から200名近い舞台芸術の関係者が来日、国内からも約500人が参加したTPAM2015年。
期間中、国内外の舞台芸術関係者が集い、さまざまなプログラムを通して、国際的な共同製作の可能性を模索し、トーク・セッションやグループ・ミーティングに参加して親交を深めました。
舞台関係者が交流できる場としては、アジアでいちばん歴史が深く、最も影響力のあるイベントのひとつです。
期間中には約50ものステージが横浜で披露され、一般観客も含めた動員数はのべ15000人にのぼりました。
横浜は中心部に劇場が集中し、移動が簡単なことも大きな特長となっています。
2016年はさらにスケール・アップし、今回からアドバイザーとして劇作家・演出家の平田オリザ氏、演劇作家・小説家の岡田利規氏を迎えました。
またTPAMコンテンポラリー・クラシックスと銘打った現代の名作舞台を広く披露する部門も新たに加わりました。
フェスティバルディレクター、劇場プロデューサーなどの製作者と、表現者であるアーティストや作家、演出家、制作スタッフだけでなく、舞台芸術の愛好者である一般観客も巻き込んで、舞台芸術シーンを盛り上げることを目指しています。
アジアをフォーカス
TPAMは昨年度から特に”アジア”をフォーカスする方針を打ち出しました。
アジアの舞台動向に触れ、同時代の作品をもっと多く、身近に感じられる場を提供するためです。
TPAMコプロダクション(国際的共同製作)の部門では、タイの古典仮面舞踊に現代感覚を加えた「ピチェ・クランチェン・ダンス・カンパニー」と、祖国マレーシアの歴史的な瞬間をテーマにしたドキュメント・パフォーマンス作品を公演するマーク・テ氏がやってきます。
またシンガポール、韓国、日本の5人のディレクターたちが自由なコンセプトで選んだ、バラエティあふれるアジアの作品も披露されます。
ジャンルも演劇、ダンス、音楽とさまざま。
そのほとんどが日本初演となります。
まさに横浜がアジアのショーケースとなる9日間です。
コンテンポラリー・クラシックスには、宮城聰演出の『メフィストと呼ばれた男』が上演されます。
これはナチス政権下、時代に翻弄される天才俳優を描いた作品で、宮城氏が記者発表の場で語った「世界中でナショナリズムが勃興してきている現在、演劇人の社会的役割は?」というメッセージがこめられています。
ディレクター&アドバイザーからのメッセージ
記者発表では、TPAMディレクター、アドバイザー、参加予定者など、多くの人々からのメッセージが伝えられました。
その中から代表者のものを紹介します。
TPAMディレクターの丸岡ひろみ:「2010年くらいから国際的な交流を望む声が増えてきました。いろんな国の舞台人が出会うことによる刺激や化学反応を大いに期待しています」
平田オリザ氏:「いいものがきちんと評価され、活躍の場を拡げられるように、舞台芸術の門戸を開いていきたい。資金、ネットワーク、経験など、足りないものを補っていく可能性を探る場として貢献したいと考えています」
岡田利規氏:「違う国の違う背景で作られたパフォーマンスでも、観客は各々の想像力で自分のコンテクストに置き換えて観ることができる。そういう力が人にはあると信頼するに値する交流、交歓の精神を、一般の観客にも届けたいと思います」
公演プログラム、またチケット販売の詳細は12月に発表されます。
舞台芸術のプロフェッショナルだけでなく、一般の観客の方々にとっても、舞台芸術の素晴らしさ、楽しさを発見、再発見する稀有な機会となるでしょう。
お見逃しなく!
国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 開催概要 【会期】2016年2月6日(土)~14日(日) 【会場】KAAT 神奈川芸術劇場、横浜赤レンガ倉庫1号館、BankART Studio NYK、YCC ヨコハマ創 造都市センター、神奈川県民ホール 小ホール、AMAZON CLUB ほか 【主催】国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 実行委員会 (国際交流基金アジアセンター、公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術 文化振興財団、PARC-国際舞台芸術交流センター) 【後援】外務省、文化庁、神奈川県、横浜市 TPAMウェブサイト→ http://www.tpam.or.jp/2016/ |
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