ユニオン商事、ロビットのAI外観検査装置「TESRAY Gシリーズ」の導入を決定
〜熟練者でも見逃していたアーモンドの同系色不良を自動検出、属人化した選別工程を標準化〜

AI・ソフト・ハードを融合させたクロスソリューションを提供する株式会社ロビット(本社:東京都板橋区、代表取締役:橋本 優希、以下「ロビット」)は、アーモンドやナッツ等の輸入・加工・卸売を手がけるユニオン商事株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:伊藤 彰彦、以下「ユニオン商事」)のアーモンド選別ラインにおいて、AI外観検査装置「TESRAY Gシリーズ」が導入されたことをお知らせいたします。
本導入により、これまで熟練パート社員の目視に依存していた選別工程を自動化し、検査品質の標準化と将来的な労働力不足への対応を同時に実現します。
◾️導入の背景と課題
ユニオン商事様では、全従業員の約半数がアーモンドの選別工程に従事しており、高い熟練度が求められる一方で、以下のような「人手」「コスト」「品質管理」にまつわる課題を抱えていました。
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ベテラン社員の高齢化と技能継承の難しさ
選別作業は熟練度によって精度に大きな差が出るため、新規作業員がベテランと同水準の精度を発揮することは困難です。加えて、現場の品質を支えてきた主力パート社員の高齢化が進んでおり、10年後には半数以上が定年退職を迎える見通しであることから、属人化した工程の自動化と標準化が急務となっていました。
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人的依存による品質のばらつき
目視選別は作業員の体調やコンディションによって精度に差が生じやすく、人員を充分に確保したとしても品質を一定に担保し続けることが困難な構造でした。
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コスト増加と価格転嫁の挟み撃ち
人手と時間を要する工程であるため、本来は製品価格への転嫁が必要な状況でした。しかし、激しい価格競争が続く市場環境下においてスムーズな価格改定は難しく、年々上昇する最低賃金などのコスト負担に対し、抜本的な対策を迫られていました。
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「同系色」および「裏面付着」による選別精度の限界
アーモンドの可食部(仁)と殻は同系色であるため、目視選別では殻つきの粒を稀に見落としてしまう問題が発生していました。また、従来の色彩選別機においても同色異物の判別は原理的に難しく、十分な対応ができていませんでした。さらに、コンベア上において表面に異状がなくても裏面に殻が刺さっているケースがあり、目視・機械選別の双方において見落としの大きな要因となっていました。

◾️AI外観検査ソリューション「TESRAY Gシリーズ」について
「TESRAY Gシリーズ」は、食品・農作物原料向けに開発されたAI外観検査ソリューションです。検査対象が空中を落下するわずかな間にAIが高速で判定を行い、着地する前に異常品のみをエア噴射などでピンポイントに排出・選別します。

色彩の違いによる判定はもちろん、形状のいびつさといった造形的な不良や、対象物と同等の色彩を持つ殻・異物についても単一の装置で高精度に検出可能です。過去の導入事例では、「殻つき」「殻ささり」「ダブル」「樹脂片」「虫ズル」といった、色彩選別機では検出が難しかった不良を高精度に判別できることが確認されています。
さらに、検査工程に必要なAI・撮像・ロボティクス等の基幹技術をすべて自社で内製化しているため、現場の処理能力や選別環境に応じた柔軟な調整・カスタマイズが可能な点も大きな特長です。
製品ページ:https://robit.co.jp/products/business
◾️ユニオン商事 ご担当者様からのコメント
生産部 執行役員 生産部長 松原誠志様
アーモンドの選別は当社従業員の約半数が携わる基幹工程で、長年ベテランパート社員の目に支えられてきました。しかし高齢化が進み、10年後には主力メンバーの半数が定年を迎える見通しとなる中、選別精度を維持しながらいかに省人化を図るかが大きな課題でした。特に、仁と同系色の「殻つき・殻ささり」は従来の色彩選別機でも見落としやすく、人件費の高騰も頭の痛い問題でした。
そんな中「FOOMA JAPAN」で出会ったのが、TESRAY Gシリーズです。ロビットの担当者の「当社の技術なら確実に自動化できる」という自信あふれるお答えが印象的で、実際に自社ワークで検証を重ねる中で、その圧倒的な処理能力と精度を実感しました。同系色の異物まで質感でしっかりと見極める技術力と、既存ラインに組み込めるコンパクトさが決定打となり導入を決めました。
今後も選別の均質化と省人化を両立させ、お客様に安心・安全な製品をお届けしてまいります。ロビットには、今回のアーモンド選別に留まらず、他商材や他拠点への展開に向けたパートナーとしての伴走をこれからも期待しています。
◾️安全稼働を祈願する神事と本格稼働
今回の大型設備導入にあたり、ユニオン商事様では設備の安全稼働と今後の安定生産、そして同社のさらなる繁栄を願う神事を執り行いました。当日は奉献酒をお供えして祈願を捧げたのち、ユニオン商事 代表取締役社長の伊藤様より稼働開始に向けたご挨拶をいただきました。その後、社長自らが生産開始ボタンを押し、設備が正式に本格稼働を開始しました。

本プロジェクトを担当したロビットの担当者は、当日の様子を次のように振り返ります。
「ユニオン商事の皆様とご一緒に、設備の本格稼働という大きな節目を迎えられたことを大変嬉しく、感慨深く思っております。神事に立ち会わせていただく中で、設備をお納めして終わりではなく、これから長きにわたり現場の安定生産に貢献し続けることこそが私たちの使命なのだと、改めて意を強くいたしました。長らく待ち望まれていた設備ということもあり、皆様からの期待の大きさを身をもって実感する機会となりました。」
◾️今後の展望
ロビットは今後も、食品・農作物業界におけるDX推進に取り組んでまいります。「熟練者不足」や「検査品質の標準化」、「食の安全に対する要求水準の高度化」など、多くの生産現場が直面する構造的課題に対し、実運用に耐え得る高精度なAIソリューションの提供をさらに加速させていきます。
特に、従来の色彩選別機では対応が困難であった同系色の異物・不良検出や、多品種・季節変動への対応といった領域において、AIとハードウェアを一体で設計・内製化できるロビット独自の技術力が大きな強みとなります。単なる選別工程の自動化にとどまらず、検査データの収集・活用による歩留まり改善や、持続可能な生産体制の構築を包括的に支援してまいります。
なお、ユニオン商事様とは、今回のアーモンド選別ラインで培った知見を踏まえ、他品目や他拠点への展開についても、今後の可能性として共に検討を進めていく方針です。ロビットは最先端のAI・ロボティクス技術の社会実装を通じ、日本の食品産業が培ってきた「品質へのこだわり」を支え、業界全体の持続的な発展に貢献してまいります。
◾️ユニオン商事株式会社
本社所在地:愛知県名古屋市西区野南町15番地
設立 :1951年(昭和26年)8月6日
代表者 :代表取締役社長 伊藤 彰彦
資本金 :6,000万円
事業内容 :製菓・製パン用原材料、副資材・包装資材等の卸売業/アーモンド・レーズン等ナッツ・ドライフルーツ類の輸入・加工販売業
URL :https://www.union-shoji.jp/

株式会社ロビット
社名 :株式会社ロビット
代表取締役:橋本優希
所在地 :東京都板橋区
設立 :2014年6月
業務内容 :ロボット、精密機器、関連するハードウェア、部品及びソフトウェアの設計、製造、販売
URL :https://robit.co.jp/
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