イタンジ株式会社の株式取得及び簡易株式交換(子会社化)に関するお知らせ
信用経済を見据えた「賃貸3.0」創出へ向け、ReTech(不動産テック)事業を拡大
今回の株式取得によりイタンジと協働することで、同社の賃貸領域でのサービス提供実績や、両社がこれまでに蓄積してきた各種データやテクノロジーなどを有効活用し、信用経済を見据えた次世代型の賃貸サービス「賃貸3.0」(※1)の実現を目指しております。
背景
少子高齢化や人口減少により国内の住宅市場は縮小が予測されておりますが、単身世帯数や離婚率の増加、外国人労働者の増加などにより、賃貸住宅市場は2030年においても8.8兆円(※2)の市場規模を維持すると予測されております。また、賃貸におけるITを活用した重要事項説明をはじめ、VR・ARによるオンライン内覧サービスやIoTによるスマートハウスの実現など、ICT技術の発展や法改正に伴い、テクノロジーを活用した新たな賃貸サービスが生まれております。さらに、近年ではAI技術の進歩やビッグデータの活用により、個人の信用度を数値化するスコアリングシステムが構築され、その信用が経済活動の中で大きな役割を果たす「信用経済」が注目されております。「個人の信用力」を元に契約を行う賃貸の領域においても、「信用経済」が大きな役割を果たすと期待されております。
イタンジ株式会社について
イタンジ株式会社は、「不動産取引を滑らかに」というミッションを掲げ、不動産仲介会社や管理会社向けにシステム提供を行うテクノロジー企業です。具体的には不動産仲介会社向けの営業支援クラウドシステム「nomado cloud(ノマドクラウド)」や、仲介会社と管理会社間のやり取りの自動化を実現する「Cloud ChintAI(クラウドチンタイ)」といった企業向けサービス(BtoB)をサブスクリプションモデルで提供し、これまでに数多くの不動産関連業者への導入実績を有し、国内のReTech(不動産テック)を推進してきました。
GA technologiesとイタンジの目指す次世代型賃貸サービス「賃貸3.0」
このような背景を受け、当社はこの度のイタンジの株式取得、並びに今月13日に実施計画を発表したAI審査による家賃債務保証サービス「Renosy Forrent Insure(リノシー・フォレント・インシュア)」やブロックチェーンを活用した不動産デジタルプラットフォームの開発などを通じ、信用経済を見据えたオンライン完結型の賃貸サービス開発に取り組む所存です。物件探しから入居後のサポートまでをアプリで一元化し、スピーディに効率よく部屋を決め家具や引越し業者まで選ぶことができるサービスを考えおります。さらに、賃貸取引や居住期間に生成されるデータ(物件データやユーザーデータなど)と、当社の強みであるAI技術とを組み合わせることで、従来の賃貸サービスが提供してきた契約や管理のみにとどまらず、住環境における新たなサービス創出を見据えております。
法人向け (BtoB) プロダクトの強化とサブスクリプションモデルによる収益の安定
不動産業者向け業務支援システムで高い実績を誇るイタンジとの協業を通じ、「Techシリーズ」を始めとする自社の法人向け(BtoB)プロダクトを強化し、開発部門の収益化とサブスクリプションモデルによる安定的な収益源の獲得を目指します。
今後、両社が相互に補完し合うことにより、不動産領域においてより一層幅広いサービスを展開することが可能となるほか、これまでに蓄積してきた各種データ、テクノロジー、ノウハウ、顧客基盤等を有効活用することで新たなサービス創出に取り組みます。我々は、今回の協業を通じ、両社の更なる成長の加速と業績拡大に寄与するとともに、賃貸システムの提供などを通じ国内のReTechサービスを推進していく所存です。
(※1)「賃貸3.0」:信用経済を見据えたオンライン完結の次世代型賃貸サービス。賃貸1.0はマイソク(紙でやり取りされる不動産広告)をベースとしたアナログな賃貸サービス。賃貸2.0は、ポータルサイトではネット上での物件検索、仲介店舗ではリアルでの案内対応といった、ネットとリアルを融合することなく個別の業務にテクノロジーを活用している賃貸サービス。賃貸3.0の世界ではデジタル化による完全オンライン取引をはじめ、AIやデータ技術とを組み合わせることで、従来の賃貸サービスが提供してきた契約や管理のみにとどまらず、賃貸から始まる統合的な賃貸住環境サービスの提案を目指す。例)IoT照明によるユーザーの電気のON/OFFデータをもとに、最適な電力会社提案など
(※2) 8.8兆円:人材サービス全体の市場規模9兆円とほぼ同規模
◆ 新役員体制への変更
今回の株式取得に伴いイタンジの株主総会及び取締役会において以下の通り役員人事を決定する予定です。
株主総会及び取締役会以降のイタンジ 役員体制
役職 | 氏名 | 現役職名 |
代表取締役社長 | 野口 真平 | イタンジ株式会社 執行役員 |
取締役 | 樋口 龍 | 株式会社GA technologies 代表取締役社長(兼任) |
執行役員 | 福崎 元樹 | イタンジ株式会社 執行役員 |
執行役員 | 濵田 雄斗 | イタンジ株式会社 執行役員 |
注)イタンジの代表取締役社長に就任予定の野口真平は、2018年11月15日開催予定の当社取締役会の決議を経て当社執行役員を兼務する予定です。樋口龍は、引き続き当社代表取締役社長のまま、イタンジの取締役を兼務する予定です。また、イタンジ株式会社の現代表取締役CEOの伊藤嘉盛氏は、本件統合を機に当社エグゼクティブ・アドバイザーとしてGA FUNDの運営等、不動産テックを中心とした当社X-Tech事業の拡大にご尽力いただく予定です。
◆ nomado cloud(ノマドクラウド)とは
不動産仲介会社向けの営業支援クラウドシステムで、物件情報の自動メール配信機能や顧客管理(CRM)、チャットツールなどの機能を搭載しています。
◆ Cloud ChintAI(クラウドチンタイ)とは
不動産リーシング業務のワンストップサポートシステムで、コミュニケーション支援、マーケティング支援、物件確認、内見予約受付、申込受付の5つの機能を搭載しています。仲介会社と管理会社間のやり取りの自動化を実現します。
◆ GA technologies会社概要
社名:株式会社 GA technologies
URL:www.ga-tech.co.jp
代表者:代表取締役社長 樋口 龍
本社:東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエア 8F
設立:2013年3月12日
資本金:1億円
事業内容:
・中古不動産流通プラットフォーム「Renosy」の開発・運営
・AIを活用した不動産業務支援ツール「Techシリーズ」の開発・運営
・中古区分マンションの投資型クラウドファンディングサービスの開発・運営
・クラウド型施工管理サービスの開発・運営
・不動産オーナー向けアプリ「Renosy Insight」の開発・運営
◆イタンジ 会社概要
社名:イタンジ株式会社
URL:http://itandi.co.jp/
代表者:代表取締役CEO 伊藤 嘉盛
設立:2015年6月16日
資本金:3,600万円(資本準備金含む)
本社所在地:東京都港区芝公園3-1-8 芝公園アネックス4・5階
事業内容:
・一般消費者様への不動産サービス提供
・不動産会社様へのシステム提供
・不動産業務におけるIT活用コンサルティング
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