リアルテックグローバルファンドにマレーシア政府系ファンドMTDCが参画
マレーシアは1982年に、マハティール前首相によるルックイースト政策を通した先進国入りを、2030年までに実現することを目指してきました。天然資源を活用する既存産業への依存から脱却すべくアジアにおける製造・ハイテク産業の主要国を目指し、ロボティクスやスマートシティ等の領域を中心に政府主導で研究開発が推進されています。そのため、諸外国からの企業誘致も積極的に行われており、技術導入を実験的に行うインフラが国家主導で整備されてきています。また、ムスリム文化特有のハラル関連テクノロジー(ハラルテック)の世界的なハブとしても着目されており、地理的・文化的・技術的な独自性を持つ国として、世界中から注目が集まっています。
MTDCは1992年に科学技術革新省傘下の機関としてマレーシア政府によって設立され、マレーシアにおけるテクノロジー企業の発展および技術の社会実装を支援しています。ハラルテック特化型ファンドなどを通して、シード期からグロース期ステージの技術系ベンチャーへ積極的に投資しており、これまでに700以上の自国ベンチャーに対してインキュベーションやメンタリングなどの幅広い支援をしてきました。特に近年はディープテック領域に注力しており、当領域の経験を持つ戦略的なパートナーと共にエコシステムの構築を目指しております。
当社の親会社である株式会社リバネス(以下:リバネス)は、2013年にマレーシア支社を設立し、同国の課題や技術シーズを発掘するテックプランターを運営してきました。2019年にはマレーシア工科大学内に、バイオ関連の研究開発や人材育成を担う研究所を開所し、各大学と連携したベンチャー発掘・支援体制を構築してきました。MTDCとはテックプランターのパートナーとして参加してもらうなど、マレーシアのディープテックエコシステムの形成に向けて、高い信頼関係を築き上げてきました。
リアルテックグローバルファンドは、シンガポール・マレーシアを中心とした東南アジア地域のディープテックベンチャーへの出資を通して、日本の事業会社との連携を目指しております。マレーシアにおいては、すでにドローンサービスプロバイダーであるAerodyne社へ出資しており、積極的に同国の出資を加速しております。本パートナーシップは、マレーシアのディープテックエコシステムの拡張を目指し、双方のポートフォリオ支援を中心とした取組を実施してまいります。マレーシアと日本を接続し、ディープイシューの解決に向けた取り組みを引き続き加速して参ります。
※1 正式名称:「リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合」
■Malaysian Technology Development Corporation Sdn. Bhd.(マレーシア)について
- 設立年:1992年
- 所在地:Ground Floor, Menara Yayasan Tun Razak, Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia
- 代表者:Dato’ Norhalim bin Yunus
- 公式サイト:https://www.mtdc.com.my/
■リアルテックファンドについて
リアルテックファンドは、リアルテックホールディングス株式会社が、自社ならびに子会社の合同会社リアルテックジャパンを通じて管理運営するベンチャーキャピタルファンドです。地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装に取り組んでいます。
- 正式名称 :リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド2号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合(B)
- 無限責任組合員:(A)合同会社リアルテックジャパン
- 業務執行組合員:(B)リアルテックホールディングス株式会社
■リアルテックホールディングスについて
リアルテックホールディングス株式会社は株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。私たちは、リアルテックの生みの親である研究者とその社会実装に命を懸ける起業家と共に、より良い未来を創造します。「リアルテック」とは、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーであり、世界を変えるのは、いつでもリアルテックであると信じています。
HP: https://www.realtech.holdings
<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田 https://www.realtech.holdings/contact
すべての画像