武蔵野美術大学と日本総合研究所による 共同研究拠点「自律協生スタジオ」の開設について
武蔵野美術大学(所在地:東京都小平市、学長:長澤忠徳)が運営するソーシャルクリエイティブ研究所と株式会社日本総合研究所(本社:東京都品川区、代表取締役社長: 谷崎勝教、以下「日本総研」)は、自律協生社会の実現を目指し、共同研究拠点「自律協生スタジオ(英名:Convivial Design Studio/通称: コンヴィヴィ)」を、2022年11月1日、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス内に開設します。
- 趣旨
コンヴィヴィでは、全国各地で活躍する人や組織の研究、そしてフィールドワークと実践を通じて、自律協生社会に必要な要素や活動を分析し、地域に変革を起こす技術・方法の形式知化・体系化を進めることで、実現への道筋を具体的に描きます。さらに、デザインアプローチを活用した人間中心起点の政策形成プロセスについても研究するなど、自律協生社会の実現に向けて多面的な研究・実践を行います。
- 共同研究プロジェクトの概要
〇研究プロジェクト(I)「地域における自律協生社会の実現」
①自律協生の地域づくりに必要な活動の構想・実践
●対象とするフィールドを設定し、デザインアプローチを活用して自律と協生の二つの側面から自律協生の地域づくりに必要な活動を構想し、実践に落とし込みます。武蔵野美術大学が産学連携プログラムなどで既に関わりを持っている北海道森町や熊本県天草市などを皮切りに、対象とするフィールドを順次拡大する予定です。
②自律協生の地域づくりを推進する運動体のあり方とその育成・組織化の方法の研究・実践
●自律協生の地域づくりを推進する運動体「ローカルコレクティブ」のあり方と育成・組織化の方法を研究します。具体的には、全国各地で活躍する人や組織の研究を通じて、地域に変革を起こす技術や方法(Local Creative Innovation Skills: 以下「LoCIスキル」)を形式知化・体系化し、LoCIスキルを学べる拠点をつくることでローカルコレクティブの育成・組織化を促します。このような拠点を持続可能にするためのビジネスモデルのあり方も研究します。
〇研究プロジェクト(II)「政策のためのデザインアプローチ」
③デザインアプローチを活用した政策立案の研究
●政策検討・立案・実行のモデル化および地域経営や行政変革の推進・支援を目的とした政策のためのデザインアプローチの研究を行います。人間中心起点、未来志向、共創、可視化、試行、実験といったデザインのアプローチを活用し、不確実で複雑な社会環境における、課題設定から解決に至るまでの新しい政策のあり方を研究します。
- コンヴィヴィの位置づけ
さらに、コンヴィヴィは、同じ市ヶ谷キャンパス1階にある「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」(注)のほか、今後は多様な企業や団体とも積極的に連携することで、ソーシャルクリエイティブ研究所と日本総研の二者だけでは生み出し得ない、新たな価値を創出していきます。
注: MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス
2019年に市ヶ谷キャンパスでオープンした、武蔵野美術大学と株式会社良品計画との共創実験店舗(現在は閉店中。2023年1月にリニューアルオープンの予定)。
- キックオフイベントの開催
共同研究開始および共同研究拠点開設のキックオフイベントとして、以下のシンポジウムを開催します。
共同シンポジウム「自律協生社会のデザイン」
~主体的・自律的に生きる社会の実現に向けた美術大学とシンクタンクの共同研究~
■日 時: 2022年11月1日(火)15:00~17:00
■場 所: 武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス5階
■参加方法: 来校参加の事前申込期間は終了。オンライン参加のみ事前申込可能。
https://peatix.com/event/3375760
※プログラム内容など詳細は以下をご覧ください。
共同シンポジウム「自律協生社会のデザイン」開催のお知らせ
~主体的・自律的に生きる社会の実現に向けた美術大学とシンクタンクの共同研究~
https://www.jri.co.jp/company/release/2022/1003/
- 本件に関するお問い合わせ先
日本総合研究所
【報道関係者様】 広報部 山口 電話: 080-7154-5017
【一般のお客様】 創発戦略センター 井上 電話: 090-5508-2837
武蔵野美術大学
【一般のお客様】 市ヶ谷キャンパス事務室 鈴木/河野 電話: 03-5206-5311
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