タイトルを入力するだけでAIが教科書と解説動画を生成 - 高校生の開発した「未来の教科書」が日本科学未来館のTokyo Mirai Parkで展示開始!
高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」の開発した「未来の教科書」が、日本科学未来館の「Tokyo Mirai Park」にて展示を開始しました。
スタディメーター株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:箕輪旭)は、同社が運営する高校生・大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」の開発した「未来の教科書」を、2025年10月3日より日本科学未来館1階の「Tokyo Mirai Park」にて展示開始しました。展示期間は2026年1月末までを予定しています。

「未来の教科書」は、教科書のタイトルを入力するだけでAIが教科書を生成するWebサービスで、下記のURLから無料で利用できます。展示会場のTokyo Mirai Parkでは新機能を搭載した最新版を体験いただけるほか、来場者自身が興味を持ったテーマに基づく生成結果の冊子が、日替わりでご覧いただけます。
▶ Tokyo Mirai Park
https://www.tokyobayesg.metro.tokyo.lg.jp/children/1f-exhibition.html
▶ 未来の教科書(Webサービス)
https://ft.studymeter.jp

新機能の紹介
未来の教科書は、今回の展示にあわせて、動画生成・PDF出力・参考文献表示という3つの新機能を追加し、より楽しく、学びやすい学習体験を提供するサービスへと進化しました。
動画生成機能
展示の場で多くの来場者に楽しんでいただけるよう、生成時間や動画の長さを工夫しました。スクリプトやナレーション音声はAIが作成し、挿絵にはあえてAIではなくストック画像を利用することで生成を高速化。動画は1分程度にまとめ、多くの方に気軽に楽しんでいただける構成としています。

PDF出力機能
動画生成と同時に、A4両面1ページで印刷できるPDFを自動出力します。二つ折りにすると小冊子のように読める仕様で、展示会場では毎日新たに生成された教科書が展示され、来場者同士が「いま学びたいテーマ」を共有できる仕組みになっています。


参考文献収集機能
2024年の初期リリース当初から指摘されていたハルシネーション(生成AIが誤情報を出力する現象)への懸念に対応するため、生成のもとになった情報を表示する機能を追加しました。利用者が自ら内容の真偽を確認しやすくなり、安心して学習に活用できます。

開発の背景
未来の教科書の開発は、社内で生まれた一つの問いかけから始まりました。
「インターネットで何でも学べる時代に、なぜ人は本屋に行くのか?」
私たちは、情報が溢れる現代においても、本屋で「立ち読み」をしながら新しい興味や発見に出会う体験を求めているのではないかと考えました。この仮説をもとに、Web上で「立ち読み感覚」を再現する学びの場を提供することを目指しました。
架空の本のタイトルを入力すると、その本の1ページ目を読む体験ができる機能や、AIにタイトルを自動生成させて思いもよらないテーマに出会える機能、そして「星の数ほど学べる」という副題は、こうした背景から生まれたものです。
高校生・大学生による挑戦的な開発
未来の教科書は、スタディメーターが運営する「First off Projects」に参加する高校生・大学生のチームによって開発されました。初期版を高校生時代に手掛けた学生が大学生となり、今回は新たに参画した高校生とともにチームを組み、機能開発に取り組みました。
参加当初はいずれのメンバーも開発スキルを持っていませんでしたが、生成AIを活用しながら自ら学びを深め、短期間で成果を形にしました。特に今回追加された3つの新機能は、企画から開発までを1カ月で実現しており、学生たちの発想とスピード感が本プロジェクトならではの大きな特徴となっています。学生たちが新しい学びのあり方を自ら提案し、それを社会に実装する挑戦的な姿勢も、本展示の大きな見どころです。
将来は、本格的な教科書生成サービスへ
今回の展示で実装した短尺動画やPDF出力の機能は、スタディメーターにとって実験的な試みです。今後は、未来の教科書の機能を応用した本格的な教科書生成サービスを開発し、学びの形をさらに進化させることを目指しています。
未来の教科書が提供するのは、あくまで汎用的な知識にフォーカスしています。深い考察や著者の個性が反映された内容は紙の本が担うべき役割と考え、AIによる教科書は基礎知識の学びを効率化するものとして位置づけています。AI教科書は基礎知識の効率的な習得を支え、紙の本は思索や創造を育む。スタディメーターでは、デジタルと紙のすみ分けを通じて、未来の教育の新しい可能性を提案してまいります。
First off Projectsについて

First off Projects は、高校生と大学生のためのビジネスコミュニティです。法人向けIT研修サービスを提供するスタディメーター株式会社の研究機関としての役割を担い、メンバーは資金や学習機会の援助を受ける代わりに、本人の関心に基づいたサービスの開発や学習レポートの作成を行い、新技術に関する知見や新規事業創出の事例を同社に還元しています。

スタディメーター株式会社
個人や企業、子どもたちや社会の未来を一歩前へ導くために、デジタル人材育成や、オンライン学習サービスの企画・開発、新規事業開発等を支援。「挑戦したくなる世界」の実現をビジョンに掲げ、新しい一歩を踏み出したい人をサポートしています。
【会社概要】
所在地:東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル9階 ビジネスエアポート日比谷
代表者:箕輪 旭
設立:2020年7月7日
会社URL:https://studymeter.jp/
事業内容:IT人材・デジタル人材の育成 | オンライン学習サービスの提供 | 教育関連事業の企画・開発
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