5月よりトイレットペーパーとティシュのプラスチック包材削減を本格化

宅配だから取っ手はとっても大丈夫

パルシステム連合会は5月から、オリジナル商品の一部のトイレットペーパーとティシュの包材から持ち運び用につけていた取っ手部分を廃止しました。生協の宅配システムだから実現できたプラスチック削減です。パルシステムはこれからも、利用者がふだんのくらしで取り組めるサステナブルな買い物を提案します。

商品包材プラスチック使用量削減の取り組み
　パルシステム連合会は2017年よりプラスチック排出総量削減を積極的に取り組み、2021年度末までに238品の商品で包材のプラスチック使用量を削減してきました。2021年度までの4年間に削減された総量は、約118ｔとなっています。その一環としてこのたび、紙製品5品の包材のプラスチック削減が実現しました。
　今回の削減は、パルシステムオリジナルのトイレットペーパーとティシュペーパーを製造しているマスコー製紙㈱とコアレックス信栄㈱の協力で実現しました。通常、紙製品は店頭から持ち帰るために取っ手や指穴が付いていますが、宅配で自宅までお届けするパルシステム専用のオリジナル商品では、なくても問題ありません。そこで両社にパルシステム向け商品製造での包材変更の協力を呼びかけ、取っ手をとってしまいました。これにより年間換算で約2.2ｔ以上のプラスチックが削減される見込みです。

持ち運び用の指穴がある旧包材（左）と圧着部分を20㎜縮小した新包材（右）

　​さらに、箱型ティシュペーパーの取り出し口フィルムも、廃止しました。口幅を横20mm、縦5㎜縮小したことでこれまで通り1組ずつ取り出せるため、利用上の不便はありません。これにより年間約741㎏のプラスチック削減を実現させます。

取り出し口のフィルムも廃止

紙資源も生協の宅配システムでリサイクル
　パルシステムオリジナル商品の紙製品は、全て再生紙を採用しています。原料となるのは、宅配で回収する牛乳や飲料、ボディーソープの使用済み紙パックです。使用後は開いて、洗って、乾かすことを利用者に呼びかけ、商品の宅配時にこれらを回収します。回収後は再生紙原料として各工場に運搬され、紙製品へと生まれ変わります。
　トイレットペーパーは一般的なロールの約2倍の長さで巻いているので、取り替えや買い足しの手間も減り、保管スペースも約半分ですみます。紙芯も入れず、中心部分を加工して最後までほどけやすくすることで、できるだけゴミを出さない工夫を凝らしています。

メーカーの技術で再生紙でも柔らかな肌さわりを実現

　パルシステムはこれからも、環境への負荷を軽減する商品づくりを進めるために各取引先と協力し、利用者である組合員のサステナブルな買い物の選択肢を広げていきます。

▲プラスチック削減を実現した5商品（旧包材）
左から
り・さいくりんぐトイレットペーパーシングル細穴　130ｍ×6
り・さいくりんぐトイレットペーパーシングル太穴　130ｍ×6
り・さいくりんぐトイレットペーパーダブル太穴　65ｍ×6
り・さいくりんぐティシュペーパー　200ｗ×5
箱なしティシュペーパー　200ｗ×6　(6月から切替開始)
各商品とも4月以降で在庫がなくなり次第の順次切り替えとなっています。

【組織概要】
パルシステム生活協同組合連合会
所在地：東京都新宿区大久保2-2-6、理事長：大信政一
出資金：138.7億円、グループ総事業高2,569.1億円、組合員総数168.3万人（2022年3月末現在）
HP：https://www.pal.or.jp