シリアNGOが来日:シンポジウム「シリア紛争にみる人道支援の限界と挑戦」
解決の糸口さえ見えないシリア危機。止まない戦闘や空爆でおびただしい数の命が失われ、生き残った人たちも多くが負傷し、破壊された町で食糧、医療、教育など、あらゆるものの欠乏に苦しみながら日々を送っている。援助団体が明らかな攻撃対象となる中、国連や国際NGOは職員を国内に派遣することもままならない。それにより人々の困窮はいや増す中、救助や人道支援を現場で実際に担っているのは、シリア人やシリアのNGO、ディアスポラと呼ばれる在外シリア人による組織である。
日本ではほとんど報道されない、シリア国内での人々の暮らしとは。人道支援活動の実態と課題は。
戦下で活動するシリアNGOの代表者が来日して報告するとともに、シリア政治の専門家、現地団体と協力して支援を届ける日本のNGOらと、人道支援の限界と挑戦を考える。
※英語→日本語の逐次通訳あり
【日時】2017年10月14日(土)午後2時-午後5時(開場午後1時30分)
【会場】立教大学 池袋キャンパス14号館D201教室(東京都豊島区西池袋3-34-1)
JR・地下鉄「池袋」駅 正門前まで徒歩7分
【交通アクセス】http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/
【参加費】無料
【定員】250名
【主催】立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科・社会デザイン研究所
【共催】AAR Japan[難民を助ける会]
【問い合わせ・お申込み】AARまでお電話(03-5423-4511)または下記ホームページから。
http://www.aarjapan.gr.jp/join/event/2017/1014_2351.html
【登壇者プロフィール】
■ファディ・アル・ダイリ (Hand In Hand for Syria 共同創設者)
シリアにルーツを持つ英国人。ヨーロッパ最大のエネルギー関連会社のひとつに勤務するも、シリアの人々を支援したいと退職。シリア支援においては、得意の経営や会計の分野で様々な役割を果たしてきた。2011年、シリア紛争勃発の直後に創設したHand In Hand for Syriaは、今では400人を超えるスタッフを擁し、シリア国内で活動する主導的な団体のひとつに成長した。保健、栄養、水・衛生、避難所、農業と食糧安全保障といった、幅広い分野で活動をしている。2016年には合わせて200万人以上に支援を届けた。過去6年間では、支援を届けたのは800万人にのぼる。
■青山 弘之 (東京外国語大学教授)
東京外国語大学卒。一橋大学大学院修了。在ダマスカス・フランス・アラブ研究所共同研究員、日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター中東研究グループ研究員などを経て、2013年4月より現職。専門は現代シリア政治、東アラブ思想、宗教、歴史。編著書に『シリア情勢―終わらない人道危機』(2017年、岩波書店)、『「アラブの心臓」に何が起きているのか:現代中東の実像』(2014年、岩波書店)『混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く』(2012年、岩波書店)など。
■長 有紀枝 (立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科・社会学部教授/AAR Japan[難民を助ける会]理事長)
1990年よりAARで旧ユーゴスラビアなど紛争下での緊急人道支援や地雷対策、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)の地雷廃絶活動等に携わる。現在AAR理事長、立教大学教授、JPF理事等を務める。著書に『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』(2012年、中公新書)、『スレブレニツァ あるジェノサイドをめぐる考察』(2009年、東信堂)。
■高城 大吾 (元AAR Japan[難民を助ける会]シリア支援担当)
民間企業を経て、イギリスの大学院で開発学を学ぶ。2011年5月よりAAR東京事務局にて勤務し、福島県での支援を中心に東日本大震災緊急・復興支援などに従事。2012年2月よりケニア駐在員として給水支援に携わった後、2015年から2017年5月まで、シリア国内における人道支援活動の統括を務める。
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