日建リース工業、横須賀市と連携し障がい者農園「はーとふる農園よこすか」を開所
市民の声が動かした民官連携の取り組み、共生社会の実現へ

「障がい者の幸せの創造」を理念に、障がい者農園「はーとふる農園」を全国に展開する日建リース工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長:関山正勝)は、この度、横須賀市(市長:上地克明)との協働事業として、障がい者農園「はーとふる農園よこすか」を開所いたしました。開所式当日は、多くのご来賓と関係者の皆様、そして本事業に大きな期待を寄せていただいております地域の方々にお集まりいただきました。
【はーとふる農園のコンセプト】
『はーとふる農園』が育てるのは、単なる野菜ではありません。
それは、建設現場を支える強固な建設資材を活かして生まれた、私たちの農業事業の始まりでした。
都心では、企業が障がいのある方々を雇用する場所を見つけにくいという課題がありました一方、郊外や地方には、都心まで通勤することが難しい多くの障がいのある方々がいらっしゃいます。
誰もが、心の中に「自分がいなくなったら、この子は大丈夫だろうか」「もしも、何かあったら…」という不安を抱えています。それは、遠い誰かの話ではなく、私たちの身近な場所にありました。
私たちは、この社会的なギャップを埋めるために、一つの場所を作りました。
明るい太陽の下、仲間と共に、すくすくと育つ野菜たち。
その実りを収穫し、家族に「おいしい」と言ってもらえる。
「その野菜を買いたい」と言ってくれるお客様がいる。
『はーとふる農園』は、そんな小さな喜びを育む職場です。
100点じゃなくても、完璧でなくてもいい。
いま、自分たちにできることを、自分たちらしく、自分たちの喜びのためにやろう。
みんなで一緒に、やろう。
『はーとふる農園』は、そんな想いが詰まった場所です。

【事業開始の背景】
このプロジェクトは、障がいのある息子さんのために「安心して継続して就労できる場が欲しい」という一人の横須賀市民の声から始まりました。
その切実な想いが日建リース工業と横須賀市を動かし、浦賀火葬場跡地などの市の遊休地を活用した「はーとふる農園よこすか」の開設が実現しました。
また、両者は令和7年4月18日付け締結した包括連携協定をもとに、地域経済の発展と地域福祉の向上を目的とした各種施策を「はーとふる農園よこすか」を活用して実施していく予定です。
【「はーとふる農園」の特徴】
「はーとふる農園よこすか」では、日建リース工業が建設用の仮設資材を再利用して開発した、独自の「高床式砂栽培」システムを導入しております。このシステムは「簡単・キレイ・安全・安心」をコンセプトに設計されており、体への負担が少なく、土で服が汚れる心配もないため、障がいのある方が快適に働ける環境を提供いたします。
農園ではベビーリーフを中心に栽培を行います。種まきから収穫まで、マニュアル化された簡単な作業を通じて、日々の成長とやりがいを感じることができます。収穫された野菜は、地域の飲食店やスーパーで販売を予定しており、働く喜びや地域からの感謝を実感できる仕組みとなっています。

【今後の展望と社会的な意義】
「はーとふる農園」は、働く喜びややりがいを創造するとともに、障がいのある方々が最低賃金以上の給与を得られるような、経済的に自立できる社会の実現を目指しています。これまでに全国6か所で農園を開設し、現在353名(2025年3月31日時点)の障がいのある方々の雇用を創出し、直近1年間の定着率は97%を達成しました。
横須賀市での事業を通じて、障がいのある方々だけでなく、近隣の住民の雇用創出にも貢献し、地域全体で共生社会の実現を推進してまいります。
【開所式概要】
・日時: 2025年8月30日(土)
・場所: はーとふる農園よこすか(〒239-0823 神奈川県横須賀市浦賀2丁目9)
・ご来賓:
小泉進次郎農林水産大臣
横須賀市 上地克明市長、上条浩副市長、平澤和宏副市長
横須賀市議会 南 まさみ議員、渡辺 光一議員 他
・開所式の様子:
開所式には、小泉進次郎農林水産大臣と上地克明横須賀市長をはじめ、多くのご来賓にご出席いただきました。お二人からは、本事業への大きな期待と、障がい者雇用の未来に向けた温かいお言葉を賜りました。テープカットには多くの関係者が参加し、地域を巻き込んだ新たな取り組みのスタートを盛大に祝いました。

また、地元の皆様にご協力いただき、特製の軽食をご提供させていただきました。横須賀市の「横須賀中華KOMINE」様に作っていただいた特製バーガーには、浦賀の「パン市場はまだぶんてん」様こだわりの手作りバンズを使用。具材には、障がいのある方々が心を込めて育てたベビーリーフとバジルで作ったジェノベーゼソース、そして日建リース工業の陸上養殖事業で生産したヒラメのフライが挟まれており、地域の連携と事業の可能性を象徴する一品となりました。



開所式に際しては、この事業のきっかけとなった障がいのあるご子息のお兄様からも温かいお手紙が寄せられました。「誰よりも誠実で勤勉な弟が、安心して長く働ける場所を得ることができ、感謝しております」という感謝の言葉は、この農園が目指す共生社会の姿を改めて示しています。




【日建リース工業株式会社について】
1967年創業の総合レンタル業の企業です。建設業界向け仮設レンタル事業で培った技術を活かし、新しい農業システムを開発するなど、社会の課題解決に貢献する事業を展開しています。
創 立:1967年(創立58年)
事業内容:物品賃貸業(総合レンタル業)
売上実績:約1,009億円(2024年9月時点)
社員:2,100名(2024年9月時点)
保有資産:約2,666億円
企業HP:https://www.nrg.co.jp/nikkenlease/

【障がい者雇用をご検討の企業様、および就労をご希望の皆様へ】
「はーとふる農園」は、障がいのある方々の働く喜びとやりがいを創造し、自立をサポートする農園です。
・障がい者雇用をご検討の企業様
はーとふる農園では、法定雇用率達成に向け、企業様の課題解決をトータルでサポートいたします。
障がいのある方々の紹介から、農園での職場提供、雇用後の職場定着まで、ワンストップで支援いたします。
詳細は、下記よりご確認ください。
・就労をご希望の障害のある皆様
現在、障がいのある方々の募集も行っております。ご興味をお持ちの方や、職場見学をご希望の方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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