北海道・函館に、地域とクリエイターが共創する新拠点“YUNOKAWA DESIGN” を設立
日本一空港に近い温泉街「湯の川」から、世界へ。

株式会社monopoは、北海道・函館市の湯の川温泉エリアに、地域住民と国内外のクリエイターが共創する新しいクリエイティブ拠点「株式会社YUNOKAWA DESIGN(湯の川デザイン)」を、地元プレイヤー数名と共同で設立しました。
monopo Co-founder 佐々木芳幸の故郷である函館市・湯の川にて、地域再生・文化創造・コミュニティ形成を目的に、函館・北海道で活動する高井義人氏、工藤圭右氏と共同で設立。
湯の川の物語性・歴史性を未来につなぐプロジェクトを展開していきます。
■函館/湯の川が持つ「歴史という土壌」と「再生すべき物語」
◆函館という都市が歩んできた物語
北海道南端に位置する函館は、江戸末期の「日米和親条約・修好通商条約」によって、日本で最初に外国へ開かれた港町の一つとなりました。
それ以前からこの地には、和人・アイヌ民族の交流文化が存在し、開港後は、ロシアの商人、アメリカの捕鯨船、イギリスの貿易商、フランスの宣教師、開拓を目指して北海道に降り立った本州の商人・職人が行き交い、食・宗教・建築・文化が折り重なる“多層的な街”へと発展しました。
明治以降は海運・漁業・観光が栄え、夜景・歴史的建造物・教会群・港町文化が形成され、「外から来た人と、土地に根付く人が共につくる街」という精神が150年以上続いてきました。
これはまさに、monopoが掲げるCollective Creativity(多様性と共創)の原点とも言える価値観です。
◆函館が抱える“静かな変化”
函館はかつて約34万人規模の都市でしたが、2025年現在は、23.3万人(2025年)、2045年には18万人を下回る可能性と、人口減少と高齢化が進行しています。
しかしその一方で、観光は力強く回復し、2024年の観光客数は過去最多の602.2万人という新しいフェーズに入りました。
つまり、
「暮らす人は減るが、訪れる人は増える」
という、日本の地方都市が直面する象徴的な課題と可能性の両面を抱えているのです。
■湯の川温泉という“物語の舞台”
◆湯の川は「北の湯治文化」を体現する場所

函館・湯の川温泉は室町時代に開湯し、北海道で最も古い温泉の一つとされています。
江戸〜明治にかけては、松前藩士や北前船の船乗り、商人、文豪・詩人、宣教師など多様な層が湯治や逗留を目的に訪れました。湯の川は単なる温泉街ではなく、“旅人と地元が交差し、物語が生まれる社交空間”として機能してきました。多くの文化人が湯の川の湯に浸かりながら、 作品を構想し、人生への思索を深め、旅の疲れを癒やしてきた歴史があります。
◆最盛期から現在へ — 静かな衰退
昭和後期〜平成初期には、 湯の川は観光地として最盛期を迎え、旅館、ホテル、商店街が賑わいました。しかし、地域産業の変化、後継者不足、空き家・空き店舗の増加、若者流出により、観光地としての光は薄れつつあります。
まちの文化性や物語性は豊かであるにもかかわらず、その魅力が十分に再編集されることなく、 放置された状態になっています。

◆「生まれ故郷にもう一度、灯をともす」
YUNOKAWA DESIGNは、monopo Co-Founderである佐々木芳幸が生まれ育った湯の川から始まりました。
ロンドン・パリ・ニューヨークなど世界で活動した佐々木がいま感じているのは、「最もアイデアを必要としているのは、自分を育ててくれた場所なのではないか」という強い思いです。
YUNOKAWA DESIGN の設立は、湯の川の“再生プロジェクト”であり、同時に「地域×クリエイティブ」の未来を探る実験でもあります。
世界的なクリエイティブネットワークを持つmonopoと、地元を深く理解する北海道の若きクリエイター・企画者たちが手を取り合い、湯の川の未来を編み直していきます。


■YUNOKAWA DESIGN の使命 —「デザインで地域の物語を再編集する」
湯の川には魅力的な物語があります。だからこそ、私たちが目指すのは“新しい観光開発”ではなく、
「既にそこにある物語と価値を、デザインの力で未来に橋渡しすること」。
歴史、文化、人、風景、土地の記憶。それらを丁寧に拾いあげ、再解釈し、編集し、世界に向けて発信します。



■ロゴデザイン

湯の川温泉を起点に、地域の特性と魅力を視覚的に表現したロゴデザインとしました。
オレンジは温泉を象徴し湯の川を、ブルーは函館の海を、グリーンは北海道の大地を表しています。
函館・湯の川エリアに見られる海岸線や電車道路などの直線的な都市構造をモチーフにしつつ、温泉の湯気が立ちのぼる様子や、海と温泉が近接する土地ならではの風景を、波線を用いて表現しました。
自然と都市、温泉と海が重なり合う湯の川の個性を、現代的で親しみやすいフォルムに落とし込み、地域の新たなシンボルとなることを目指したロゴです。
■事業領域
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デザインオフィス & クリエイティブコミュニティ形成
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地域課題のブランディング・企画開発
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空き家/空き地の再活用
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観光体験の再編集
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地域プロダクト開発
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湯の川の地図・ビジュアルアーカイブ制作 など
■プロジェクト第一弾:minato — グラフィックビールで地域の魅力を世界へ


YUNOKAWA DESIGNの最初のプロジェクトは「minato」と名づけた、オリジナルクラフトビールのラベルデザイン事業です。
湯の川にあるビアバー「エンデバー」と協働し、 国内外のデザイナーがラベルを制作することで、ビールそのものが「湯の川の物語を伝えるメディア」となる取り組みです。
オリジナルビールは企業や団体が自由に制作可能で、地域の文化発信やイベント、観光との連携も視野に入れています。ご興味ある方はぜひお問合せください。
yunokawadesign@gmail.com
■プロジェクト第二弾:湯倉神社とのパートナーシップによる地域ブランディング

創立数百年の歴史を持つ湯倉神社と連携し、神社を中心とした「文化・交流のひらかれた場」づくりに取り組みます。神社ブランディングや、祭礼・行事を通じた地域コミュニティ再編を通じて、外から来る旅人と地元住民が自然に交わる仕掛けを通じて、文化回廊としての湯の川の価値を再構築していきます。
■参画クリエイター紹介(一部)
YUNOKAWA DESIGN は、ローカルで活躍するプレイヤーと、今まで北海道に関わりのなかった道外や世界のクリエーターや人材とを結び、湯の川デザインをきっかけに函館・北海道に集まり、協働でプロジェクトの企画・開発を進めていきます。
●高井 義人(株式会社イースト・デイリー/プロデューサー)

北海道を拠点に、自治体や企業と連携した地域プロモーションを数多く手がける。
地域の観光魅力を発信するプロジェクトや、ふるさと納税を通した関係人口化・寄附促進施策を強みとし、地域課題に向き合いながら「本当に伝わる」プロモーションを企画・実行。企画立案から制作、実施まで一貫して伴走するスタイルで、持続可能なPR戦略を構
築している。
●工藤 圭右(Do through? inc./フォトグラファー)

北海道を拠点に活動する写真家・クリエイティブディレクター。
映像・写真を軸に、広告やブランディングコンテンツの企画・制作を手がける。北海道ならではの風景や空気感を大切にし、その土地や人の魅力が自然に伝わる表現を追求。観光・地域プロジェクトを中心に、記憶に残るビジュアルを生み出している。
●池端 慶(デザイナー)

ポーラのチーフデザイナー、DADACA創業CCOなどを経て2025年に独立。
パッケージ、プロダクト、グラフィックデザインを軸に、国内外のブランドブランディングを手がける。Red Dot Design Award、iF Design Awardなど世界的デザイン賞を多数受賞。機能性と美しさを両立した、強度のあるデザインに定評がある。
●山口 央(株式会社monopo Tokyo/デザイナー)

広告・ブランディング・プロダクトデザインなど幅広い分野で活躍。
東京ADC、東京TDCをはじめ国内外のアワードを多数受賞。コンセプト設計からビジュアル表現まで一貫したアートディレクションを得意とし、企業やブランドの思想を、時代性のあるクリエイティブへと昇華させている。
※クリエイターは今後も随時募集しています。
yunokawadesign@gmail.comより参加希望を受け付けています。
■設立メンバーコメント
●佐々木 芳幸(YUNOKAWA DESIGN 代表)
「湯の川は、私の原点です。旅人と地元の人々が交差し、物語が生まれるこの温泉街に、もう一度、創造の火を灯したいと思いました。
monopoの創業から15年。世界で培ったクリエイティビティと、湯の川に根付く文化と、ここに集まる人の温度を掛け合わせ、“新しい時代の温泉街のあり方”をつくりたい。その願いからこのプロジェクトを始めました。」
●高井 義人
「湯の川には、まだ見えていない可能性がたくさん眠っています。
その魅力を丁寧に掘り起こし、未来へつなぐ役割を担いたいと思います。」
●工藤 圭右
「写真家として、湯の川の“今”と“これから”を記録し続けたい。
この街の景色を未来の世代に渡せることに喜びを感じています。」
■会社概要
会社名:株式会社YUNOKAWA DESIGN
代表者:佐々木 芳幸
所在地:北海道函館市湯川町3-35-17
設立:2025年11月20日
事業内容:地域ブランディング・クリエイティブコミュニティ構築・デザイン業務・空き家再生・地域プロダクト開発・観光体験の再編集
お問い合わせ:yunokawadesign@gmail.com / 高井 義人
■最後に
湯の川は、かつて旅人と文化人が集い、物語が生まれた場所でした。
今、その物語は静かに次の章を迎えようとしています。
地域の人、外から訪れる人、そしてクリエイターたち。立場も背景も異なる誰もが集まり、新しい価値を生む「交差点」として、湯の川は再び動き出します。
YUNOKAWA DESIGN は、その物語を編む“編集者”として、この土地の誇りと未来を形づくる活動を続けていきます。
もしデザインや文化づくりを通じて地域と関わりたいと願う方がいらっしゃれば、どうかYUNOKAWA DESIGNにご連絡ください。ここから生まれる物語は、きっと、次の世代の希望になるはずです。
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