【マイバッグを持っていますか?】レジ袋有料化政策で本当に浸透したものとは?人々の生活や意識の変化が明らかに!
この度、ゼネラルリサーチ株式会社(代表取締役:五條 寿朗、本社:東京都渋谷区)は、全国20代〜60代の男女を対象に、「レジ袋有料化」に関する意識調査を実施しました。
廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題に対し、プラスチックの過剰な使用を抑制することを目的として、日本政府は2020年7月1日から、小売業を営む全ての事業者を対象に、レジ袋の有料化を義務付けました。
世界的にもプラスチック製品を削減する動きが活発化しており、プラスチック製のストローから紙製のものへと変更したり、過剰包装をやめるなど街中からプラスチックが減ってきています。
以前からエコバッグを利用している方がいる一方で、レジ袋の有料化に慣れず、不便さを感じている方もいるかもしれません。
皆さんはこうした社会の変化について、どのように感じているのでしょうか?
そこで、ゼネラルリサーチ株式会社では、全国20代〜60代の男女を対象に、「レジ袋有料化」に関する意識調査を実施しました。
◆詳細はこちら:https://general-research.co.jp/report29/
【調査結果のポイント】
【調査1:年代別│レジ袋有料化に対する意見が明らかに】
まずは、レジ袋有料化に対する意見を伺いました。
【図1】
「レジ袋有料化についてどう思いますか?」と質問したところ、各年代で差はあるものの、『このまま継続したほうが良いと思う』という回答の割合が高い結果となりました。
さらに詳しく見ていくと、30代以外の年代は約4割が『このまま継続したほうが良いと思う』と回答していることが判明しました。
また20代の『どちらでも良い』と回答した方は、24.3%と他の年代と比べて高く、レジ袋の有料化に対する関心が低い方が多いことが読み取れます。
レジ袋有料化に対して各年代で意見が分かれましたが、具体的にどのような考えをお持ちなのでしょう。
全年代を対象に、レジ袋有料化への考えを伺ってみました。
【図2】
「レジ袋有料化に対する考えで当てはまるものを教えてください(上位3つまで選択)」と質問したところ、『エコバッグを持ち歩けばいいので問題ない(48.6%)』という回答が最も多く、次いで『使い捨てはもったいないと思う(37.6%)』『レジ袋を無料でもらえないのは不便(37.6%)』『プラスチックごみ削減の一環になりそう(31.9%)』『様々な場面でレジ袋を再利用しているから足りなくなって不便(29.4%)』と続きました。
買い物ではエコバッグを使用すれば良いという方がいる一方で、レジ袋を生活の一部で使用していた方などは、その不便さも感じているようです。
何度も繰り返し使用したり、何か他の事に利用したいと考えたりするのは、日本人の“もったいない精神”が根付いている証拠かもしれませんね。
レジ袋有料化に対する具体的な意見について伺ってみました。
■レジ袋有料化によって気付いたことはありますか?
・「日本はごみの量が世界でも多いのでプラスチックごみは減らすべきだと思う」(20代/公務員/岡山県)
・「買い物袋を、ごみ袋に使うので、買い物はエコバッグを使っているが、結局別で袋を買っている」(30代/パート・アルバイト/東京都)
・「以前留学していたときに、ヨーロッパでは袋有料が当たり前だったのでその流れに乗ったのだなと思った。ただ、ヨーロッパはスーパー独自のデザインのショッピングバッグを売っていて買う価値があると思っていたが、今の日本はそうでない場合が多い」(30代/学生/神奈川県)
・「レジ袋が必要な時は購入すればよいので、有料化したことで無駄の削減になっているのであれば、今後も続けてほしい。ただレジ袋でなく、生鮮食品を入れるナイロンの提供をやめたスーパーがあり、そこまでされると肉や魚の汁が漏れて衛生的によくないので、レジで配布するようにしてほしい」(40代/会社員/兵庫県)
・「購入量を考えるのが面倒。生ごみが発生する食材の購入量が減った。再生紙などで生産されている紙袋まで有料、これは便乗値上げだと思える」(60代/パート・アルバイト/奈良県)
などの回答が寄せられました。
エコバッグの使用率は上がっているように感じますが、レジ袋の有料化が一体何のために行われているのか理由が分からないという方が多いようです。
レジ袋有料化の政策はまだまだ改善が必要と言えるでしょう。
【調査2:年代別│エコバッグ使用率は50代が最も多く、20代が最も少ないという結果に!】
先ほどの調査で、レジ袋の有料化に対する年代ごとの意見が明らかになりました。
次は、実際にどの程度エコバッグの使用が普及しているのか調査していきたいと思います。
「レジ袋有料化によってエコバッグを持ち歩くようになりましたか?」と質問したところ、『必ず持ち歩いている(エコバッグ付きのポーチなど)(49.5%)』『ほぼ持ち歩いている(エコバッグの利用を心がけているが時々忘れてしまう)(34.0%)』と回答した割合が多い結果となりました。
【図3】
年代別に見ると、40代は最もエコバッグの使用率が高く、8割以上の方が基本的にエコバッグを使用していることが伺えます。
また、50代も必ずエコバッグを持ち歩いている方が6割近くいることが明らかになりましたが、20代、30代と同様に『必ずレジ袋を購入する』という方が他の年代と比べて多いことが判明しました。
レジ袋の有料化はプラスチックごみの削減に大きく貢献すると思いますが、エコバッグの使用率を上げるにはどのような取り組みが最適なのでしょうか?
■エコバッグがより普及するためのアイデアとは…?
・「テレビでエコバッグを忘れないようなCMなどがあると出かける前に気づきやすいと思う」(20代/学生/大阪府)
・「レジ袋代をもっと高くする。エコバッグ利用者についてはポイントや割引が適用される」(20代/公務員/沖縄県)
・「可愛いデザインで、バッグの大きさの種類も豊富になれば良いなぁと思う(少量の買い物用、お弁当用等)」(30代/パート・アルバイト/大分県)
・「有料のレジ袋の廃止。勿論、無料のレジ袋もなし。エコバッグを持参するしかないようにする」(50代/パート・アルバイト/東京都)
・「何度でも洗濯に耐えられて、すぐに乾き、かさばらない商品」(50代/無職/愛媛県)
などの回答が寄せられました。
【調査3:レジ袋の有料化によって生活や環境に起きた変化とは?】
では、レジ袋の消費を抑えることが生活や環境にどのような変化をもたらしたのでしょうか?
【図4】
「レジ袋有料化によって“生活”にどのような変化がありましたか?」と質問したところ、『持っていたエコバッグを使うようになった(35.1%)』という回答が最も多く、次いで『特に変化はない(20.0%)』『ごみ袋用のポリ袋を購入するようになった(13.9%)』と続きました。
先ほどの調査ではエコバッグの使用率が明らかになりましたが、4割近くの方が新たに購入することなく、以前から所有していたエコバッグを利用し始めたようです。
またレジ袋の有料化に伴い、必要なポリ袋を購入するようになった方も少なからずいることが明らかになりました。
では、こうした私たちの行動が環境にどのような影響を与えるのでしょうか?
そこで、「レジ袋有料化によって“環境”にどのような変化があると思いますか?」と質問したところ、『特に変化はない(36.1%)』という回答が最も多く、次いで『国内のプラスチックごみの削減(30.2%)』『海洋汚染を防げる(14.7%)』と続きました。
4割近くの方が、環境への変化はないと考えているようです。
しかし、その他の方は環境保護に関係する何かしらの変化があると回答しました。
短時間で環境に大きな変化が出る訳ではないですが、長期的に実行することが、将来の環境保護への道筋となるでしょう。
【調査4: エコバッグの使用以外に環境や地球のためにできること】
ここまでの調査で、レジ袋有料化に関する様々な意見を伺ってきました。
レジ袋有料化に対して、「不便さが出ることもある」という方も少なくない印象を受けましたが、この取り組みをきっかけに皆さんの環境や地球に対する意識に変化はあったのでしょうか?
【図5】
「レジ袋有料化によって、環境や地球に対するあなたの意識は変わりましたか?」と質問したところ、『とても意識するようになった(12.9%)』『少し意識するようになった(34.9%)』という回答の割合が高い結果となりました。
『以前から意識していたので変わらない』という回答を除いて考えると、今まで環境や地球に対して意識していなかった方の7割以上がレジ袋の有料化によって意識に変化が生じていることが読み取れます。
では、エコバッグの使用以外に、環境や地球のためにどのようなことに取り組んでいるのでしょう。
そこで、「レジ袋以外で、環境や地球のために何か取り組んでいることはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『詰め替え商品を買う(43.3%)』という回答が最も多く、次いで『不要なレジ袋や過剰包装は断る(30.1%)』『マイタンブラー・水筒・ボトルを持ち歩く(28.9%)』『リサイクルボックスの利用(ペットボトル、食品トレー、空き缶など)(24.2%)』『修理できるものは修理して使う(23.1%)』と続きました。
調査の結果、ほとんどの方が環境や地球のために、レジ袋以外でも何かしらのことに取り組んでいることが明らかになりました。
最近は、マイボトルの利用を促すために店舗内に給水所を設けるなど、“エコ”な取り組みが活発化しています。
最後に、なぜ環境や地球を守る取り組みを行っているのか、またきっかけは何だったのか伺いました。
■エコを取り組み始めた理由
・「Our planetというドキュメンタリーを見て、生態系から地球の環境問題を学び、環境や大気汚染の解決に貢献したいと思ったから」(20代/学生/徳島県)
・「レジ袋の有料化などでエコに対する気持ちが変わったから」(20代/専業主婦/愛知県)
・「環境や、地球汚染について詳しくないため、遅いのかもしれないし知識は乏しいが、知らないと言う人は多いと思う。自分は、プラスチックごみの問題がニュースで流れ、初めて知ったことから、もっとメディアで取り上げて欲しいと感じたし、協力出来る事があれば少しでも協力したいと思った」(30代/会社員/福岡県)
・「若い世代が環境問題を気にせずに生きられる世の中であってほしいから」(40代/専業主婦/愛知県)
・「全世界の一人ひとりが少しずつでもごみを減らす意識を持ち実行していけば確実に減らせると思うから」(40代/無職/福岡県)
などの回答が寄せられました。
【総括】
今回の調査によって、レジ袋の有料化に対する意識が明らかになりました。
レジ袋の有料化に対して、「プラスチックごみ削減の一環になる」などのメリットがある一方で、「様々な場面でレジ袋を再利用しているから足りなくなって不便」といったデメリットもあり、お金が掛かるようになった今でもエコバッグが100%浸透しない理由と少なからず関係しているようです。
また、レジ袋の有料化の政策に対して、意見が分かれていましたが、8割以上の方がエコバッグを利用していることが明らかになりました。
このような取り組みをきっかけに環境や地球に対する意識が変化した方は5割以上となっており、エコ意識は浸透してきていると思われます。
1つの取り組みが環境や地球の問題に大きな変化をもたらす訳ではありませんが、エコバッグの利用やマイボトルの使用、といった一人ひとりの気遣いが未来の地球を変えていくのかもしれません。
ゼネラルリサーチでは、今後も引き続き調査を継続してまいります。
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■調査概要:「レジ袋有料化」に関する意識調査
■調査期間:2020年11月20日(金)~ 2020年11月21日(土)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,137人
■調査対象:全国20代〜60代の男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ
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●ゼネラルリサーチとは
・国内モニター総数:1,022万人
・42項目の属性パネルでセグメント設定可能
・調査形式6種類×3種類のカスタマイズ機能
↳調査目的に対して、最適な調査形式・機能をご提案いたします。
●その他関連情報
・ゼネラルリサーチHP:https://general-research.co.jp/
・ゼネラルリサーチ公式アカウント:Twitter(https://twitter.com/_GRinfo)「@_GRinfo」
世界的にもプラスチック製品を削減する動きが活発化しており、プラスチック製のストローから紙製のものへと変更したり、過剰包装をやめるなど街中からプラスチックが減ってきています。
以前からエコバッグを利用している方がいる一方で、レジ袋の有料化に慣れず、不便さを感じている方もいるかもしれません。
皆さんはこうした社会の変化について、どのように感じているのでしょうか?
そこで、ゼネラルリサーチ株式会社では、全国20代〜60代の男女を対象に、「レジ袋有料化」に関する意識調査を実施しました。
◆詳細はこちら:https://general-research.co.jp/report29/
【調査結果のポイント】
- 年代別│レジ袋有料化に対する意見が明らかに
- 年代別│エコバッグ使用率は50代が最も多く、20代が最も少ないという結果に!
- レジ袋の有料化によって生活や環境に起きた変化とは?
- エコバッグの使用以外に環境や地球のためにできること
【調査1:年代別│レジ袋有料化に対する意見が明らかに】
まずは、レジ袋有料化に対する意見を伺いました。
【図1】
「レジ袋有料化についてどう思いますか?」と質問したところ、各年代で差はあるものの、『このまま継続したほうが良いと思う』という回答の割合が高い結果となりました。
さらに詳しく見ていくと、30代以外の年代は約4割が『このまま継続したほうが良いと思う』と回答していることが判明しました。
また20代の『どちらでも良い』と回答した方は、24.3%と他の年代と比べて高く、レジ袋の有料化に対する関心が低い方が多いことが読み取れます。
レジ袋有料化に対して各年代で意見が分かれましたが、具体的にどのような考えをお持ちなのでしょう。
全年代を対象に、レジ袋有料化への考えを伺ってみました。
【図2】
「レジ袋有料化に対する考えで当てはまるものを教えてください(上位3つまで選択)」と質問したところ、『エコバッグを持ち歩けばいいので問題ない(48.6%)』という回答が最も多く、次いで『使い捨てはもったいないと思う(37.6%)』『レジ袋を無料でもらえないのは不便(37.6%)』『プラスチックごみ削減の一環になりそう(31.9%)』『様々な場面でレジ袋を再利用しているから足りなくなって不便(29.4%)』と続きました。
買い物ではエコバッグを使用すれば良いという方がいる一方で、レジ袋を生活の一部で使用していた方などは、その不便さも感じているようです。
何度も繰り返し使用したり、何か他の事に利用したいと考えたりするのは、日本人の“もったいない精神”が根付いている証拠かもしれませんね。
レジ袋有料化に対する具体的な意見について伺ってみました。
■レジ袋有料化によって気付いたことはありますか?
・「日本はごみの量が世界でも多いのでプラスチックごみは減らすべきだと思う」(20代/公務員/岡山県)
・「買い物袋を、ごみ袋に使うので、買い物はエコバッグを使っているが、結局別で袋を買っている」(30代/パート・アルバイト/東京都)
・「以前留学していたときに、ヨーロッパでは袋有料が当たり前だったのでその流れに乗ったのだなと思った。ただ、ヨーロッパはスーパー独自のデザインのショッピングバッグを売っていて買う価値があると思っていたが、今の日本はそうでない場合が多い」(30代/学生/神奈川県)
・「レジ袋が必要な時は購入すればよいので、有料化したことで無駄の削減になっているのであれば、今後も続けてほしい。ただレジ袋でなく、生鮮食品を入れるナイロンの提供をやめたスーパーがあり、そこまでされると肉や魚の汁が漏れて衛生的によくないので、レジで配布するようにしてほしい」(40代/会社員/兵庫県)
・「購入量を考えるのが面倒。生ごみが発生する食材の購入量が減った。再生紙などで生産されている紙袋まで有料、これは便乗値上げだと思える」(60代/パート・アルバイト/奈良県)
などの回答が寄せられました。
エコバッグの使用率は上がっているように感じますが、レジ袋の有料化が一体何のために行われているのか理由が分からないという方が多いようです。
レジ袋有料化の政策はまだまだ改善が必要と言えるでしょう。
【調査2:年代別│エコバッグ使用率は50代が最も多く、20代が最も少ないという結果に!】
先ほどの調査で、レジ袋の有料化に対する年代ごとの意見が明らかになりました。
次は、実際にどの程度エコバッグの使用が普及しているのか調査していきたいと思います。
「レジ袋有料化によってエコバッグを持ち歩くようになりましたか?」と質問したところ、『必ず持ち歩いている(エコバッグ付きのポーチなど)(49.5%)』『ほぼ持ち歩いている(エコバッグの利用を心がけているが時々忘れてしまう)(34.0%)』と回答した割合が多い結果となりました。
【図3】
年代別に見ると、40代は最もエコバッグの使用率が高く、8割以上の方が基本的にエコバッグを使用していることが伺えます。
また、50代も必ずエコバッグを持ち歩いている方が6割近くいることが明らかになりましたが、20代、30代と同様に『必ずレジ袋を購入する』という方が他の年代と比べて多いことが判明しました。
レジ袋の有料化はプラスチックごみの削減に大きく貢献すると思いますが、エコバッグの使用率を上げるにはどのような取り組みが最適なのでしょうか?
■エコバッグがより普及するためのアイデアとは…?
・「テレビでエコバッグを忘れないようなCMなどがあると出かける前に気づきやすいと思う」(20代/学生/大阪府)
・「レジ袋代をもっと高くする。エコバッグ利用者についてはポイントや割引が適用される」(20代/公務員/沖縄県)
・「可愛いデザインで、バッグの大きさの種類も豊富になれば良いなぁと思う(少量の買い物用、お弁当用等)」(30代/パート・アルバイト/大分県)
・「有料のレジ袋の廃止。勿論、無料のレジ袋もなし。エコバッグを持参するしかないようにする」(50代/パート・アルバイト/東京都)
・「何度でも洗濯に耐えられて、すぐに乾き、かさばらない商品」(50代/無職/愛媛県)
などの回答が寄せられました。
【調査3:レジ袋の有料化によって生活や環境に起きた変化とは?】
では、レジ袋の消費を抑えることが生活や環境にどのような変化をもたらしたのでしょうか?
【図4】
「レジ袋有料化によって“生活”にどのような変化がありましたか?」と質問したところ、『持っていたエコバッグを使うようになった(35.1%)』という回答が最も多く、次いで『特に変化はない(20.0%)』『ごみ袋用のポリ袋を購入するようになった(13.9%)』と続きました。
先ほどの調査ではエコバッグの使用率が明らかになりましたが、4割近くの方が新たに購入することなく、以前から所有していたエコバッグを利用し始めたようです。
またレジ袋の有料化に伴い、必要なポリ袋を購入するようになった方も少なからずいることが明らかになりました。
では、こうした私たちの行動が環境にどのような影響を与えるのでしょうか?
そこで、「レジ袋有料化によって“環境”にどのような変化があると思いますか?」と質問したところ、『特に変化はない(36.1%)』という回答が最も多く、次いで『国内のプラスチックごみの削減(30.2%)』『海洋汚染を防げる(14.7%)』と続きました。
4割近くの方が、環境への変化はないと考えているようです。
しかし、その他の方は環境保護に関係する何かしらの変化があると回答しました。
短時間で環境に大きな変化が出る訳ではないですが、長期的に実行することが、将来の環境保護への道筋となるでしょう。
【調査4: エコバッグの使用以外に環境や地球のためにできること】
ここまでの調査で、レジ袋有料化に関する様々な意見を伺ってきました。
レジ袋有料化に対して、「不便さが出ることもある」という方も少なくない印象を受けましたが、この取り組みをきっかけに皆さんの環境や地球に対する意識に変化はあったのでしょうか?
【図5】
「レジ袋有料化によって、環境や地球に対するあなたの意識は変わりましたか?」と質問したところ、『とても意識するようになった(12.9%)』『少し意識するようになった(34.9%)』という回答の割合が高い結果となりました。
『以前から意識していたので変わらない』という回答を除いて考えると、今まで環境や地球に対して意識していなかった方の7割以上がレジ袋の有料化によって意識に変化が生じていることが読み取れます。
では、エコバッグの使用以外に、環境や地球のためにどのようなことに取り組んでいるのでしょう。
そこで、「レジ袋以外で、環境や地球のために何か取り組んでいることはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『詰め替え商品を買う(43.3%)』という回答が最も多く、次いで『不要なレジ袋や過剰包装は断る(30.1%)』『マイタンブラー・水筒・ボトルを持ち歩く(28.9%)』『リサイクルボックスの利用(ペットボトル、食品トレー、空き缶など)(24.2%)』『修理できるものは修理して使う(23.1%)』と続きました。
調査の結果、ほとんどの方が環境や地球のために、レジ袋以外でも何かしらのことに取り組んでいることが明らかになりました。
最近は、マイボトルの利用を促すために店舗内に給水所を設けるなど、“エコ”な取り組みが活発化しています。
最後に、なぜ環境や地球を守る取り組みを行っているのか、またきっかけは何だったのか伺いました。
■エコを取り組み始めた理由
・「Our planetというドキュメンタリーを見て、生態系から地球の環境問題を学び、環境や大気汚染の解決に貢献したいと思ったから」(20代/学生/徳島県)
・「レジ袋の有料化などでエコに対する気持ちが変わったから」(20代/専業主婦/愛知県)
・「環境や、地球汚染について詳しくないため、遅いのかもしれないし知識は乏しいが、知らないと言う人は多いと思う。自分は、プラスチックごみの問題がニュースで流れ、初めて知ったことから、もっとメディアで取り上げて欲しいと感じたし、協力出来る事があれば少しでも協力したいと思った」(30代/会社員/福岡県)
・「若い世代が環境問題を気にせずに生きられる世の中であってほしいから」(40代/専業主婦/愛知県)
・「全世界の一人ひとりが少しずつでもごみを減らす意識を持ち実行していけば確実に減らせると思うから」(40代/無職/福岡県)
などの回答が寄せられました。
【総括】
今回の調査によって、レジ袋の有料化に対する意識が明らかになりました。
レジ袋の有料化に対して、「プラスチックごみ削減の一環になる」などのメリットがある一方で、「様々な場面でレジ袋を再利用しているから足りなくなって不便」といったデメリットもあり、お金が掛かるようになった今でもエコバッグが100%浸透しない理由と少なからず関係しているようです。
また、レジ袋の有料化の政策に対して、意見が分かれていましたが、8割以上の方がエコバッグを利用していることが明らかになりました。
このような取り組みをきっかけに環境や地球に対する意識が変化した方は5割以上となっており、エコ意識は浸透してきていると思われます。
1つの取り組みが環境や地球の問題に大きな変化をもたらす訳ではありませんが、エコバッグの利用やマイボトルの使用、といった一人ひとりの気遣いが未来の地球を変えていくのかもしれません。
ゼネラルリサーチでは、今後も引き続き調査を継続してまいります。
====================================
■調査概要:「レジ袋有料化」に関する意識調査
■調査期間:2020年11月20日(金)~ 2020年11月21日(土)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,137人
■調査対象:全国20代〜60代の男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ
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●ゼネラルリサーチとは
・国内モニター総数:1,022万人
・42項目の属性パネルでセグメント設定可能
・調査形式6種類×3種類のカスタマイズ機能
↳調査目的に対して、最適な調査形式・機能をご提案いたします。
●その他関連情報
・ゼネラルリサーチHP:https://general-research.co.jp/
・ゼネラルリサーチ公式アカウント:Twitter(https://twitter.com/_GRinfo)「@_GRinfo」
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