ヒューマノーム研究所、みんなのミドリムシプロジェクトの画像データからミドリムシ自動検出AIの作成に成功|物体検知AI構築ツール「Humanome Eyes」による技術協力を実施
ノーコード(※1)物体検知(※2)AI構築ツールの提供を通じ、子どもたちが最新技術を取り入れた研究活動に取り組みやすくなる環境づくりをサポートします
株式会社ヒューマノーム研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:瀬々潤、以下、ヒューマノーム研究所)は、株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲 充、以下、ユーグレナ社)が企画、国立研究開発法人理化学研究所(以下、理化学研究所)が解析協力した市民参加型研究「みんなのミドリムシプロジェクト」に対し、当社のAI開発システム・Humanome Eyes( https://humanome.jp/activities/eyes/ ) の利用環境提供による技術協力を行い、微細藻類のミドリムシ(学名:ユーグレナ)の自動発見AIを構築しました。
本研究の概要と今後の研究展望については、2022年8月27日に開催される超異分野学会 大阪大会2022にて発表いたします。
本研究の概要と今後の研究展望については、2022年8月27日に開催される超異分野学会 大阪大会2022にて発表いたします。
「みんなのミドリムシプロジェクト(以下「みんミド」)」は2019〜2021年にかけて、ユーグレナ社が企画し、 理化学研究所の微細藻類生産制御技術研究チームの解析協力により実施された市民参加型研究(シチズンサイエンス)プロジェクトです。みんミドでは、全国の中高生やご家族が採取した「ミドリムシが生息していると思われる淡水」を、微細藻類生産制御技術研究チームが解析し、新しい有用な性質を持ったミドリムシを探索する、という研究が行われていました。
本成果は、この専門家が実施していたミドリムシの判定が、ミドリムシに詳しくない人でも簡単にできるようになれば、より多くの人にミドリムシを身近に感じてもらえるのでは?と考え、その判定器となる「ミドリムシ判別AI」の開発に取り組んだものとなります。これまでみんミドで採取されたミドリムシの調査結果として得られた顕微鏡写真を活用し、ミドリムシ判別AIを開発しました。
この判別AIプロトタイプ版の開発と開発環境には、ヒューマノーム研究所が開発する物体検知AI構築システム・Humanome Eyes を通じた技術提供を行いました。Humanome Eyes は、これまでAIと無縁だった方がAI開発できるように「数学なし・プログラミングなし・パソコン1台で開発」を実現したクラウドツールです。さまざまな中学校・高等学校・大学での初心者向けAI開発講習にも利用されています。
■ Humanome Eyes商品ページ:https://humanome.jp/activities/eyes/
本件の詳細な経緯やAIによる検出結果、今後の展望等は、2022年8月27日に開催される超異分野学会 大阪大会2022( https://hic.lne.st/conference/osaka2022/ )にて、演題名「みんなで作ろうユーグレナAI!〜Humanome Eyesで作るユーグレナ認識AI」としてポスター発表を行います。
当社は今後も、今回のような取り組みやすいAI開発環境の提供などを通じ、数学やプログラミング知識をこれから身につけるこどもたちに向けたAI教育カリキュラムの開発を進めることで、AI技術の普及に貢献します。
【文中補足】
- ※1 ノーコード:プログラミングをすることなく、アプリやモデルなどを開発できるサービス。作成にあたり、プログラミング言語やハード構築などの知識は必要としない。
- ※2 物体検知:画像からそこに写る物体(矩形位置で示した範囲)を自動で検出し、さらにそれが何の物体であるかを判定する機械学習で扱われる代表的な問題の一つ。
【株式会社ヒューマノーム研究所 会社概要】
「人間とは何かー」 最先端人工知能(AI)技術の開発・活用と、健康のあり方を変えるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することにより、人間とそれを取り巻く環境を理解し、個々が自分らしく楽しく暮らせる健康社会を実現する研究所です。
- 会社名: ヒューマノーム研究所
- 所在地: 東京都中央区築地2-4-10 SAテンハウス2階
- 代表者: 代表取締役社長 瀬々 潤
- URL:https://humanome.jp/
- 事業内容: ヒトやヒトの理解に向けたAI・データ解析技術の研究開発、生体・環境計測によるDX推進に関するAI技術支援・共同開発、AI開発普及に向けたノーコード環境開発 等。
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