『アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。』が12月12日(火)に発売

民族的マイノリティ、アイヌを取りまく「もやもや」の正体にせまる

303BOOKS株式会社

303BOOKS株式会社は、『アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。』を12月12日(火)より全国書店およびネット書店で販売開始いたします。


  • アイヌのまわりにはいつも、言葉にしにくい「もやもや」がついてまわる

日本の民族的マイノリティであるアイヌ。『ゴールデンカムイ』の人気などで、その文化や伝統への関心は高まっています。しかし、アイヌがかかえる差別や生きづらさなどにはまだスポットライトが当たっていないのが現実です。非アイヌのなかには、「とても重要そうなことだけど、正面から議論するには勇気がいる」「深く考えたいと思っても、漠然とした知識しかないので難しい」。このような感覚をもつ人も多いのではないでしょうか。このように、アイヌにまつわることには、つねに言葉にしにくい「もやもや」がついてまわります。こうした気分を表すのが「アイヌもやもや」という言葉です。


  • 「もやもや」の正体をさぐった先にあったもの

アイヌをとりまく「もやもや」は、一体何なのでしょうか? その正体を探るべく、自身もアイヌとしてのルーツをもつ北原モコットゥナシが、さまざまな視点から解説していきます。無知・無理解や差別の構造、そしてマイノリティとマジョリティの関係など、アイヌもやもやについて考えていくと、女性やLGBTQ+、障がい者など他のマイノリティに重なる部分も見えてきます。

北原モコットゥナシによる解説。アイヌをとりまくモヤモヤを、無知・無理解や差別の構造、そしてマイノリティとマジョリティの関係など、様々な視点から考察してゆく。北原モコットゥナシによる解説。アイヌをとりまくモヤモヤを、無知・無理解や差別の構造、そしてマイノリティとマジョリティの関係など、様々な視点から考察してゆく。


  • アイヌが感じている「もやもや」を、田房永子が漫画で表現!

母からの過干渉への葛藤や男性を中心に回る社会への疎外感を、鋭い視点でユーモアをもって描いてきた田房永子。本書では、アイヌが日常のなかで出会うさまざまな「もやもや」を田房氏の手によって漫画化しています。マジョリティに優位な社会の仕組みや、まわりからの無理解で、まるで虚を衝かれたような感覚に陥る瞬間など、漫画を通して感覚的に共有することができます。

田房永子による漫画のページ。アイヌにルーツをもつ少年を主人公に、彼をとりまく人々を描いている。田房永子による漫画のページ。アイヌにルーツをもつ少年を主人公に、彼をとりまく人々を描いている。


【著者プロフィール】


◆著:北原モコットゥナシ 

1976年東京都杉並区生まれ。北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授。アイヌ民族組織「関東ウタリ会」の結成に両親が関わったことで、文化復興や復権運動をはだで感じながら育つ。13歳のころ、北海道に暮らす祖母、トーニンテマㇵの影響でアイヌ語樺太方言や樺太アイヌの文化に関心をもつ。和名は北原次郎太。著書に『アイヌの祭具 イナウの研究』(北大出版会)『ミンタㇻ1 アイヌ民族27の昔話』(小笠原小夜氏と共著、北海道新聞社)など。


「日本列島北部の先住民族」といわれるアイヌ。けれど、著者は東京都杉並区生まれのアイヌです。関東でも、北海道でも、アイヌのまわりには、いつも言葉にしにくいモヤモヤがついてまわり、視界を邪魔したり、息苦しくなったりすることも。モヤの正体を探っていくと、その向こうに、女性としてLGBTQ+として障がい者としてモヤを払う人々の姿がありました。そのお一人、田房永子先生によって、けっして軽くはない、とらえにくいテーマを、魅力的で柔らかな絵柄とともにお伝えできることとなりました。


◆漫画:田房永子

1978年東京都千代田区生まれ。漫画家、エッセイスト。2001年、アックスマンガ新人賞佳作受賞。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を2012年に発行。大きな反響を呼ぶ。他にも『キレる私をやめたい』(竹書房)、『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(上野千鶴子氏と共著、大和書房)など著書多数。


「アイヌもやもや」のお話をいただいた時は、「アイヌのことに完全に無知な私が携わっていいのだろうか」という不安がありました。


でも、北原モコットゥナシ先生の文章を読ませていただき、アイヌの人たちの視点を通して見る世界が、私が女性として生きてきた中で納得がいかなかったことと通じているところがあると知って、ぜひ漫画を描かせてもらいたいと思いました。


北原先生の文章はとても面白く分かりやすくて、無自覚だった自分のマジョリティの部分も刺激され、この社会の構造を、よりクリアに捉えることができるようになったと感じています。漫画では、東京で生まれ育ったアイヌの少年・颯太を主人公に、彼をとりまく人々を描きました。ぜひたくさんの人に読んでもらいたいです。


【書籍情報】

『アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。』 

著:北原モコットゥナシ

漫画:田房永子

デザイン:倉科明敏(T.デザイン室)
発行元:
303BOOKS

印刷・製本:株式会社シナノ

定価:1,760円(1,600円 + 税)
サイズ:
四六判(130×188mm)

ページ数:180ページ

ISBN:978-4-909926-29-6

発売日:2023年12月12日


商品ウェブサイトhttps://303books.jp/ainu-moyamoya/


■ 会社概要

出版社:303 BOOKS株式会社

代表者:代表取締役 常松心平

所在地:〒261-8501 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目3番地幕張テクノガーデンB棟11階

URL: https://303books.jp/


※北原モコットゥナシ先生の「シ」の正しい表記はアイヌ語小文字(小さい「シ」)となります。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

303BOOKS株式会社

5フォロワー

RSS
URL
http://303books.jp/
業種
情報通信
本社所在地
千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目3番地 幕張テクノガーデンB棟11階
電話番号
043-321-8001
代表者名
常松心平
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1989年06月