パッケージサイズ30%削減、双方向TVS発売
~車載ECU保護用回路の小型化に貢献~
近年の車載ECUは機能の増加と複雑化により消費電力が増加しています。以前はECU保護のための逆接防止素子には一般整流ダイオードが使用されていましたが、最近では高効率化を図るためにショットキーバリアダイオードや、MOSFET、理想ダイオードなどを使った回路構成への移行が進んでいます。このような回路構成では、サージ保護および損失削減の観点から、正負サージを1素子で吸収できる双方向TVSの需要が拡大しています。その中でも車載ECU増加によるスペースの制約が顕著であるため、コンパクトな双方向TVSが求められています。
今回開発した双方向TVS「DL20Bシリーズ」はこのような市場ニーズに対応します。本製品は他社同等品と比較し、パッケージサイズを30%削減したことで、機器の小型化・省スペース化に貢献します。
また幅広い耐圧のラインアップを用意しているため、対応する規格に適した製品を選定できます。品質レベルは車載信頼性規格AEC-Q101に準拠します。
■特長
(1)パッケージサイズを30%削減
他社同等品と比較し、パッケージサイズを30%削減することで機器の小型化に貢献
(2)アノード・カソード両端子にガルウィング構造を採用
基板応力緩和とリード先端部メッキ処理により高信頼性実装を実現
(3)車載品質
車載信頼性規格AEC-Q101準拠
(4)片方向TVSと同様パッケージを使用
回路変更により片方向TVSから双方向TVSへ置き換える際も、基板パターンの変更が不要
(5)幅広い耐圧のラインアップを用意
23V~27Vの幅広い耐圧により、対応する規格に適した製品を選定可能
■用途例
車載ECU過電圧サージ対策(ISO7637-2)
■製品仕様
■発売時期
2023年12月予定
新電元工業株式会社について
新電元工業は、1949年の設立以来、パワー半導体やスイッチング電源などパワーエレクトロニクスを主な事業領域として、独創的な技術を活かした数多くの製品を開発し、世界各国のお客様の期待と信頼にお応えしてきました。
新電元工業は、半導体技術、回路技術、実装技術を併せ持つ世界でも稀なメーカーとしてコア技術を融合し、発展・応用させていくことで、持続可能な社会の実現の一翼を担う製品をご提供していきます。詳細については新電元工業のウェブサイト(https://www.shindengen.co.jp/)をご覧ください。
お問合せ先
新電元工業株式会社 営業統括部
hansoku@shindengen.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像