アーティストにして活動家、そしてアイルランドのロックバンドU2のボーカルBONOによる回想録『SURRENDER 40の歌、ひとつの物語』が、ついに日本語訳で刊行!
「人生は僕に歌を与えてくれた。」

音楽界で最も象徴的なアーティストのひとりであるBONOのキャリアは、これまで数多く語られてきました。しかし『SURRENDER』では、BONO自身が初めて筆を執り、自らの驚くべき人生と、共に歩んできた人々について書き綴ります。本人の声で語られるのは、ダブリンでの幼少期、14歳の時に母を突然失った体験、そしてU2が世界で最も影響力のあるロックバンドのひとつになるまでの道のり。さらには、20年以上にわたってエイズや極度の貧困と闘う活動家としての歩みです。率直に、自己省察とユーモアを交えて、BONOは自身の人生について、彼を支え、挑みかかり、そして形づくってきた家族、友人、信仰を描き出します。
BONOのこだわりが詰まった一冊
・カバーの日本語タイトルはBONOの自筆
・『SURRENDER』のサブタイトル「40 Songs, One Story」は、U2の楽曲にちなんで名付けられた40章からなる本書のタイトルに由来。
・BONO自身によるオリジナル・ドローイングを全章に収録
・プライベートや舞台裏がわかる24枚のカラー写真を収録、BONOによる手書きキャプション付
・カバーには傷や指紋がつきにくい特別なフィルムを採用し、原書オリジナル版を忠実に再現
・さらに、カバーを外すと表紙にもBONOの遊び心が!
オリジナル・ドローイングの一部をもとにしたアニメーション動画(BONO自身のナレーション付き)がU2のデジタル・プラットフォームで公開されています。この動画では、『SURRENDER』の「Out of Control」章からの抜粋が描かれており、1978年5月10日にBONOがU2の最初のシングルを書き上げた時のエピソードが語られています。
BONOの言葉
「この本を書き始めたとき、僕はこれまで歌でしかスケッチできなかったものを、もっと細かく描きたいと思っていた。人生で出会った人々、場所、可能性について。SURRENDER(降伏)という言葉は、1970年代のアイルランドで、(音楽的に言えば)拳を振り上げて生きていた僕にとって自然な概念ではなかった。ずっとその言葉を避けてきたけれど、本を書くためにようやく向き合った。今もなお、この身に謙虚さを強く求める言葉に向き合い続けている。バンドの中で、結婚生活の中で、信仰の中で、活動家としての人生の中で。『SURRENDER』は、ひとりの巡礼者が“進歩できなかった物語”なんだ……道中にはたっぷり楽しみもあるけど。」
「BONOが音楽や人生に注いできたすべての情熱は、この本のページにも注ぎ込まれているのです」と、本回想録の初版刊行時(2022年)にBONOの編集者を務めた出版者レーガン・アーサーは語っています。「亡きクノップフ社の編集者ソニー・メータがこの本を手がけたのは、BONOがアイルランドの文学的語り部の伝統に連なる人物だと知っていたからでした。私たちは幸運にも、原稿初期段階に残されたソニーのノートを手にすることができました。そしてさらに幸運だったのは、BONOが劇的な個人史を語るだけでなく、真に才能ある書き手でもあったことです。『SURRENDER』は誠実で、親密で、不遜で、そして深い――ひとりの特異な人生をきらめくように描いた回想録なのです。」
またApple TV+でドキュメンタリー映画『Bono: Stories of Surrender』も公開している。
目次
第1部
1.ライツ・オブ・ホーム
2.アウト・オブ・コントロール
3.アイリス(ホールド・ミー・クロース)
4.シダーウッド・ロード
5.ストーリーズ・フォー・ボーイズ
6.ソング・フォー・サムワン
7.アイ・ウィル・フォロー
8.11オクロック・ティック・タック
9.インヴィジブル
10.アイリッシュ・オクトーバー
11.トゥー・ハーツ・ビート・アズ・ワン
12.サンデイ・ブラッディ・サンデイ
13.バッド
14.ブリット・ザ・ブルー・スカイ
15.ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム
16.ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー
17.ディザイアー
第2部
18.ワイルド・ホーシズ
19.夢の涯てまでも
20.ワン
21.ザ・フライ
22.リアル・シング
23.ミステリアス・ウェイズ
24.スタック・イン・ア・モーメント
25.ウェイク・アップ・デッド・マン
26.ザ・ショウマン
27.プライド
第3部
28.ビューティフル・デイ
29.クラムズ・フロム・ユア・テーブル
30.ミラクル・ドラッグ
31.ヴァーティゴ
32.オーディナリー・ラヴ
33.シティ・オブ・ブラインディング・ライツ
34.ゲット・アウト・オブ・ユア・オウン・ウェイ
35.エヴリ・ブレイキング・ウェイヴ
36.アイ・スティル・ハヴント・ファウンド・ホワット・アイム・ルッキング・フォー
37.ラヴ・イズ・ビガー・ザン・エニシング・イン・イッツ・ウェイ
38.モーメント・オブ・サレンダー
39.ランドレディ
40.ブリーズ
あとがき
あとがきのあとがき
各章イラストのキャプション
写真のキャプション
著者プロフィール
BONO(本名ポール・デイヴィッド・ヒューソン)は、40年以上にわたりU2のフロントマンとして世界各地のスタジアムのステージに立ち続けている。バンドはこれまでに1億7500万枚のレコードを売り上げ、グラミー賞を22回受賞している。エイズや極度の貧困と闘う活動家としても長年知られ、支援団体ONEおよび(RED)の共同設立者でもある。これまでに「ダブリン市の自由市民章」、アメリカ合衆国大統領自由勲章、フランスのレジオン・ドヌール勲章、そして名誉ナイトの称号など数々の栄誉を授与されている。現在は妻のアリと4人の子どもたちとともに、アイルランドのダブリンに在住している。

書誌情報
BONO『SURRENDER――40の歌、ひとつの物語』
訳=倉科顕司、佐藤弥生
発売日 2025年10月20日
A5判上製単行本 824ページ
本体価格 16,500円
早川書房
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