人権週間を前に――孤児として育ち、貧困や差別、いじめなど過酷な経験をもつサヘル・ローズさん最新刊『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』11月29日発売
株式会社童心社(東京都文京区 代表取締役社長・後藤修平)は、俳優・タレントとして活躍するサヘル・ローズさんが、はじめて10代の子どもたちに向け書き下ろした最新刊を刊行いたします。
7歳まで孤児院で過ごし、イランより来日してからも貧困やいじめに苦しんだ半生をもつ女優・タレントのサヘル・ローズさん。このたび、最新刊『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと―自分を愛し、困難を乗りこえる力』が刊行されます。
「ここまで自分の内面をさらけ出したのははじめて」とサヘルさんが語る通り、本書に綴られているのは、サヘルさんの「真実」の言葉です。
10代の子どもたちにとって、身近な人や世界との関わりについて考えるヒントになれば、という思いがこめられています。
本書は「人権週間」(12月4~10日)、「世界人権デー」(12月10日)にさきがけて11月29日に刊行。
現在世界各地の紛争で日常が奪われ、危険にさらされる子どもたち、国内にあってもさまざまな事情をかかえる子どもたちへも関心をもってほしいという、サヘルさんの願いをこめた1冊です。
『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』 ~もくじ~
待っていたよ、私を見つけてくれるのを
1 家族のあり方に正解はない
――青い部屋での記憶――
2 人はひとりでは生きていけない
――31年前、母と二人で日本へ――
3 誰かのための「アナタ」にならなくていい 否定する人に好かれようとしないで
――いじめを経験して――
4 がんばらなくていいよ
――私をどん底から救ってくれた言葉――
5 迷って当たり前。大切なのは、自分が選んだ道に「責任」が持てるかどうか
――受験、そしてやりたいことを見つけるまで――
6 お金を「経験」に変えなさい
――旅のゼロ地点、インド――
7 「会話」ではなく「対話」する力
――アフリカ大陸の貧困と差別にふれて――
8 忘れ去られた人びとが世界にいることを知る
――貧困地域の負の連鎖――
9 国家と国民は分けて考える
――ウクライナ侵攻・パレスチナ問題――
10 自分のコップの形を愛する
――想像と共感の扉をひらいて――
痛みを抱えている人と、痛みで対話したい――自分の内面をさらけだして
自分の半生を振り返り、思いをつづること。それはサヘルさんにとって、フタをしていたつらい思い出たちと向き合う時間でもありました。
本書について語ったインタビューより一部をご紹介します。
孤児院でのこと、学校で受けたいじめのことなど、わたし自身の痛みから生まれたことばが、この本に込められています。中には、わたしがこれまで講演などで語ってこなかったことも含まれていて、ここまで内面をさらけだしたのは初めてです。
自分の弱さや負の感情を語ることは、とても怖いことです。でも、痛みを抱えている人に痛みで対話したい、そう思ったんです。
――童心社定期刊行物「母のひろば」726号 (2024年11月15日童心社刊行)より
サヘル・ローズ プロフィール
1985年イラン生まれ。7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳で養母と来日。
主演映画『冷たい床』はイタリア・ミラノ国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞。
国際人権NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動で親善大使を務めた経験もあり、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞する。
著作に『言葉の花束 困難を乗り切るための"自分育て"』(講談社)などがある。
2024年、初監督作品『花束』を公開。
争いがつづく場所で生きる子どもたちとの出会い――サヘルさんにとっての「支援」とは
本書の後半では、サヘルさんが10年以上つづけてきた世界中の紛争地域への支援活動についてもつづられています。
「支援」について、サヘルさんはこう語っています。
最初は必要とされたかったんだと思います。わたしは自分をうまく愛せていなくて、人に必要とされない自分には意味がないと思っていたんです。でも、誰かのために何かをして喜んでもらうことで、自分に価値があると思えたんです。
支援活動を続けていくうちに、何かをしてあげていたつもりが、たくさんのものをもらっていたことに気がつきました。苦しい状況にいる人たちのために何かをすることが、自分の生きる意味となり、原動力となっていたんです。それは今も変わっていません。
今、苦しい環境に身を置いている子はたくさんいます。時代に翻弄されて、大人に翻弄されて、それでも社会を恨まずに、みんながんばって生きています。
わたしは直接助けにいくことはできないから、せめてアナタと同じ痛みを持った人がここにいるということを、この本で伝えたい。それだけで救われることがあるんです。
――童心社定期刊行物「母のひろば」726号 (2024年11月15日童心社刊行)より
※本書の売り上げの一部は、バングラデシュ人民共和国でストリートチルドレンの教育支援をおこなうNPO法人エクマットラジャパン(Ekmattra Japan)等に寄付されます。
12月3日(火)ジュンク堂書店池袋本店にてサヘル・ローズさんトークイベント開催!
『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』の刊行を記念し、ジュンク堂書店池袋本店にてトークイベントが行われます。
本イベントでは、サヘルさんご自身の半生や、世界各地の難民キャンプなどでの支援活動をつづける現在について、新刊にはおさめられなかった内容もふくめ、じっくり語ります。
サヘルさんの「今」の言葉をぜひ受けとめてください。
オフライン&オンラインで開催予定です。
●日 時:2024年12月3日(火) 19:00~20:00
●場 所:ジュンク堂書店池袋本店 9階
〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-15-5
●チケット :オンライン視聴チケット 1,100円(税込)
会場参加チケット 2,000円(税込)
書籍付きオンライン視聴チケット 2,420円(税込)
サイン入り書籍付きオンライン視聴チケット 2,420円(税込)
●お申し込み、詳細についてはこちら
https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-241203
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