いまスタートアップに必要なのは、知財の活用術ではなく、“知財戦略”だ──　CEO藤本弘道が近畿経済産業局「KANSAI Business × IP Forum」に登壇

株式会社Thinker

2025年3月3日 15時30分

近接覚センサーを武器に「ロボットハンドの民主化」に取り組む株式会社Thinker（読み：シンカー、本社：大阪府大阪市、以下Thinker）の代表取締役兼CEOの藤本弘道は、2025年3月10日（月）に開催される「KANSAI Business×IP Forum」の知財とスタートアップの成長に関するセッションに登壇し、知財の戦略のあり方についてお話しします。

令和４年には内閣府の知的財産戦略本部が「スタートアップ・大学を中心とする知財エコシステムの強化に向けた施策の方向性」※1を検討しているように、スタートアップの成長において、知財の適切な活用が事業競争力の重要な要素となっています。本イベントは、関西知財活用支援プラットフォーム※2およびK-IPAS（近畿経済産業局の中小企業向け知財支援事業）の成果報告会として実施され、スタートアップやベンチャーキャピタル（VC）、知財専門家が一堂に会し、知財エコシステム※3の構築に向けた議論を行う場となります。

Thinkerは、設立間もなくから岡本直樹国際特許事務所の所長であり、弁理士の岡本直樹氏から、顧問としてThinkerの知財施策に対して助言を受けてきました。「弁理士の最大の役割は、発明者自身が気付いていない『発明の技術的範囲』をあぶり出すことにある。その積み重ねが競合他社に対する強固な参入障壁を築き、ビジネスを強くする」という考えのもと、Thinkerは知財の「活用術」よりも「戦略」に重きを置き、持続可能かつエクスクルーシブな立場で事業成長を目指してまいりました。今回のフォーラムでは、こうした経験をもとに、特に以下の３点に焦点を当てて議論を深めます。

スタートアップが市場を意識しつつ、真に知財を武器とする具体的な方法
知財エコシステムの構築に必要となるスタートアップへの支援とネットワーク
関西知財活用支援プラットフォームと K-IPASの近畿地域における支援の取り組みとその成果

Thinkerの藤本は、プログラムの中で知財戦略の見識を有するVCと実際に議論して得られた知見などを含めて、今の日本でのスタートアップの課題や成功に向けた気づきについてお話しする予定です。

※1 「スタートアップ・大学を中心とする知財エコシステムの強化に向けた施策の方向性」

参照サイト：首相官邸サイト　内閣府知的財産戦略推進事務局

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/startup/index.html

※2 関西知財活用支援プラットフォーム

近畿経済産業局が日本弁理士会関西会・日本弁理士会北陸会およびINPIT-KANSAI（インピット関西。知的財産の戦略的な活用をトータルにサポートする経済産業省・特許庁所管の公的機関。）の協力の下に3つの機関の強み・施策をミックスして、中小・ベンチャー企業における知財面の課題解決や事業展開に合致した知財活用の支援を行う。

https://www.kansai-patent-support.go.jp/

※3　知財エコシステム

知的財産を創造し、保護し、活用する循環を示す知的創造サイクルの概念に加え、そこから生まれる知的財産を基に、人々が互いに、また、社会に対して好影響を及ぼし、自律的に新たな関係が構築され、新たな「知」が育まれ、新たな価値が生み出される、いわば知的財産の生態系を指す。（特許庁サイト）

https://www.jpo.go.jp/resources/shingikai/sangyo-kouzou/shousai/chizai_bunkakai/document/18-shiryou/04.pdf

KANSAI Business×IP Forum開催概要

関西知財活用支援プラットフォームおよびK-IPASの成果報告会として、スタートアップや中小企業の知財戦略をテーマにしたイベント。知財の専門家による講演や、支援を受けた企業の事例紹介、ステークホルダーが持つべき知財視点についてのパネルディスカッションなどが行われます。

日時：2025年3月10日（月）13:00-16:20

開催形式：対面およびオンラインのハイブリッド

開催会場：QUINTBRIDGE（大阪府大阪市都島区東野田町4丁目15−82）

アクセス　　https://www.quintbridge.jp/access/

・JR大阪環状線「京橋駅」北口改札より徒歩約10分

・京阪本線「京橋駅」西口改札より徒歩約10分