ベクターが「SDx Cloud」をリリース:Software-Defined System向けのスケーラブルなプラットフォーム

ベクター・ジャパン株式会社

シュツットガルト(ドイツ)2025年9月8日 – ベクターは、Software-Defined System(SDS/ソフトウェア・デファインド・システム)の開発とコネクティビティ関連サービスのエンドツーエンド統合を可能にする、スケーラブルなプラットフォーム「SDx Cloud」をリリースし、製品ポートフォリオを拡充します。このソリューションは、最新のシステムアーキテクチャの複雑化に対応し、ECU(電子制御ユニット)レベルからクラウドまでのシームレスな開発とオペレーションを実現します。SDx Cloudは、2025年9月9日から12日までミュンヘンで開催されるIAA MOBILITY 2025(国際モビリティ見本市)において、ベクターの「SDVツアー」の一環として発表されます。

ベクターは長年にわたる組み込みソフトウェアの専門知識をクラウドにも適用しており、SDx Cloudは自動車開発以外にも活用することが可能です。このプラットフォームは、Software-Defined Vehicle(SDV/ソフトウェア・デファインド・ビークル)などのフィジカルシステムとクラウドインフラストラクチャを、シームレスに接続することに焦点を当てています。SDx Cloudは、ベクターの実績あるソフトウェアフレームワークをベースとしており、ECUとバックエンド間の統合を大幅に簡素化します。

そして、コネクテッド車両機能向けのベクターの組み込みソフトウェア「MICROSAR Connect」との緊密な統合が可能です。SDx CloudとMICROSAR Connectを組み合わせ、組み込みソフトウェアの複雑さを抽象化することで、汎用的なIoTプラットフォームに対応することができます。たとえば、自動車メーカーは、既存のベクターのソリューションと自社の社内あるいはパートナーとの協業によって構築した独自のコネクティビティ関連サービスの開発をサポートする柔軟なプラットフォームを作ることができます。

ベクターの「SDx Cloud」 - Software-Defined System(SDS/ソフトウェア・デファインド・システム)開発とコネクティビティ関連サービス開発向けのスケーラブルなプラットフォーム

SDx Cloudには、組み込みコンポーネントとクラウドコンポーネントを組み合わせた、以下の主要な機能が含まれています。

  • OTA(Over-the-Air)でのソフトウェアアップデート:高い信頼性で新機能をデプロイメント

  • リモート診断(SOVDベース):効率的なフォールト解析と解決

  • 車両とクラウド間の通信インターフェイス:リアルタイムのデータ交換と制御

  • 侵入検知:コネクテッドシステムのサイバーセキュリティ強化

  • デバイスとサービスの管理:ユーザーと機能のスケーラブルなオーケストレーション

 

SDx Cloudのプラットフォームにおいて、SDV Cloudは自動車に特化した実装のためのソリューションで、確立された自動車向けプロトコルを活用し、ハードウェアやITインフラストラクチャに依存せず、車両とクラウド間の安全かつ信頼性の高いデータ交換を実現します。このアプローチにより、ベクターは、異種混在のE/Eアーキテクチャ、複雑なネットワークトポロジ、厳格なセキュリティ基準などの自動車開発の重要な要件に対応します。

 

ベクターの専任プロダクトユニットは2023年にSDx Cloudの開発を始め、その開発は確立された多くのテクノロジに基づいています。SDx Cloudのアーキテクチャは、業界を問わず、ソフトウェア・デファインドの製品やコネクテッドシステムに対応するよう設計されています。

「ベクターのソフトウェアにおける専門知識をクラウドに拡張し、SDx Cloudを多種多様な業界で活用できるようにしました。このプラットフォームは、複雑なシステム環境同士を接続し、コネクテッド機能の開発を大幅に効率化するものです」と、ベクターのクラウド専任プロダクトユニットの責任者であるAndreas Heineckeは述べています。

 

IAA MOBILITY 2025に出展

2025年9月9日から12日までミュンヘンで開催されるIAA MOBILITY2025(国際モビリティ見本市)にて、ベクターは「SDVツアー」を提供し、その中でSDx Cloudをご紹介します。このイベントで、来場者はベクターのエキスパートと交流し、SDx Cloudの最新機能を体験することができます。

 

SDV Cloudの詳細は、ベクターのWebサイトをご覧ください。

ベクターの「SDV Cloud」 - Software-Defined Vehicle(SDV/ソフトウェア・デファインド・ビークル)のイノベーションを加速するモジュール式のソリューション|画像提供元:Vector Informatik GmbH

本件の内容に関するメディア・報道関係

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ベクターについて

Vector Informatik GmbH(ベクターグループ本社、在ドイツ、以下ベクター)は、Software-Defined System(SDS/ソフトウェア・デファインド・システム)開発のためのソリューションを提供するリーディングカンパニーであり、お客様にとっての信頼あるパートナーとして実績を重ねています。ベクターは35年以上にわたり、世界中の自動車メーカーならびにサプライヤーをサポートし、機能性、安全性、効率性の最高基準を満たす複雑な電子製品の開発プロジェクトを成功に導いてきました。自動車分野のほかに、近年では医療技術、IoT、鉄道、航空宇宙の分野でもベクターのソリューションが活用されています。ベクターの製品ポートフォリオの核を成すのは包括的なソフトウェアエコシステムで、ツール、組み込みソフトウェア、クラウドサービス、エンジニアリングの専門知識を高パフォーマンス開発環境にシームレスに統合することができます。卓越した技術力、そしてお客様とパートナー企業との緊密なコラボレーションを軸に、ベクターは複雑な課題をシンプルにし、開発を加速し、将来を見据えたイノベーションを可能にするカスタマイズされたソリューションを提供しています。

独立系企業として世界に32拠点、4,500名以上の従業員を擁し、2024年には10億ユーロを超える売上を達成しました。本社はドイツのシュツットガルトにあり、ブラジル、中国、フランス、イギリス、インド、イタリア、日本、韓国、オーストリア、ルーマニア、スウェーデン、スペイン、アメリカに支社を展開しています。

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会社概要

ベクター・ジャパン株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス 31F
電話番号
03-4586-1800
代表者名
丹野 清嗣
上場
未上場
資本金
-
設立
1998年08月