2017 年本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞作『ハリネズミの願い』(新潮社刊)でよく知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンによる≪銀の⽯筆賞≫受賞小説『ゾウのテウニス』刊行!
株式会社理論社(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:鈴木博喜)は『ゾウのテウニス』(著:トーン・テレヘン訳:長山さき 装幀:玉村幸子)を2025年6月18日に発売しました。

このたび、2017 年本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞作『ハリネズミの願い』(新潮社刊)でよく知られるオランダの作家トーン・テレヘンによる小説を刊行いたしました。
本作は、『ハリネズミの願い』から 18 年さかのぼる 1997 年にオランダで刊⾏され〈銀の⽯筆賞〉を受賞しました。トーン・テレヘン作品は、当初から詩⼈⾕川俊太郎⽒が⾼く評価し、⽇本での紹介を勧めたことも知られています。本書では「周りはみな⼈間で、⾃分だけが違う」という状況下で、悩みに直⾯するゾウの少年の毎⽇が⽣き⽣きと描かれます。読後も様々に考え続けさせてくれる作品です。
クラスのみんなには簡単なことが、テウニスにはできない。でもゾウであることが役に立つこともあるし、子どもたちはテウニスが誇らしい。それでもテウニスは思う。
──世界中の人間がゾウだったら良いのに……。
そうしたら、なにもかもがこんなにややこしくなくてすむのに……と。
人間に囲まれて暮らすゾウの男の子の気持ちを17のエピソードで描く。
どうぶつたちの物語で知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンの物語。
自分だけが周りと違う──それは誰にでも起こりうることかもしれません。
そんな状況のなかで悩みながらも前向きに生きるテウニスの日々を描いた本書は、「多様性」「共感力」といった言葉が見直される時代に、あらためて手に取っていただきたい作品です。



【著者プロフィール】
トーン・テレヘン
1941 年オランダ南部の島で⽣まれる。ユトレヒト⼤学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師 を務めたのちアムステルダムで医院を開業する。1984 年以来、どうぶつたちを主⼈公とする本を数多く著し、多くの⽂学賞を受賞。
⻑⼭さき
1987 年にオランダ政府奨学⽣としてライデン⼤学に留学。以後オランダに暮らし翻訳に携わる。『ハリネズミの願い』をはじめトーン・テレヘン作品を⽇本に紹介。アムステルダム在住。
たまむらさちこ
武蔵野美術⼤学造形学部卒業後オランダ王⽴アカデミーに留学。絵本『ポッポポーン』『「くうき」が僕らを呑みこむ前に 〜脱サイレントマジョリティ〜』(⼭⽥健太共著)がある
【商品概要】
『ゾウのテウニス』
作:トーン・テレヘン
訳:長山さき
絵:たまむらさちこ
定価:1,650円 (税込)
発売日:2025年6月18日
判型:四六判/126ページ/ハードカバー
ISBN:978-4-652-20686-7
発行所:株式会社理論社
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